【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>マキシマム ザ ホルモン、「凄い光景すぎちゃって、言葉になりません」

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<SATANIC CARNIVAL>のSATAN STAGEに、おなじみのSEと共に景気よく出てきたのはマキシマム ザ ホルモン。しかし、おなじみではないのが彼らのライブ。飢えた腹ペコ諸君をダイスケはんが煽りつつ突入したのは「シミ」。一発目から人気高い曲だけに、腹ペコ諸君の阿鼻叫喚っぷりが凄まじい。邪悪なヘヴィネス・グルーヴが会場に轟き、腹ペコ全員をうねらせる。転調して疾走すれば、早くもクラウドサーフも連発だ。ライブ始まって数十秒でクライマックスと呼べそうな光景が広がっていた。これぞ、リアルぶっ生き返すだ。

◆マキシマム ザ ホルモン画像

「凄い光景すぎちゃって、言葉になりません」と曲が終わって感激するのはナヲ。似つかわしくない乙女の声色なのが、ただ事でないことを物語る。また今日は2歳にも満たない娘も連れてきたそうで、いろんな事件にも出くわしたという。

「入った瞬間、ラスベガスの爆音で激泣きだから。ちょっとやめて。落ち着いてきたと思ったら四星球、白塗り。またちょっと落ち着いたら今度はオオカミですよ。そういうわけで、娘を本日、一番泣かせてやろうと思っています」と、まるでネグレクトのような鬼母っぷり(笑)。ともかく、ただ事でいられなくなるのがマキシマム ザ ホルモンにとっての<SATANIC CARNIVAL>だ。



ここから「便所サンダルダンス」をはじめ、次から次へとキラー・チューンを連発。今年は“フェスで聴きたい曲”のリクエストを募る企画も展開中だが、恐らくそれがセットリストに反映されているのだろう。曲のたびに沸き上がる大歓声が尋常じゃない。もちろん熱量の上がり方も。

「年々、右肩上がりで君たちのパワーが凄くなってる。フェスはさ、ダイブ禁止、モッシュ禁止とかあるけど、ここは暗黙の了解があれば、全部、オッケーという。つまり君たちは、PIZZA OF DEATHから全幅の信頼を受けているんや」

ダイスケはんの言葉に嘘はない。またその言葉によってさらに火を点けられたのが腹ペコ諸君。とくに「皆殺しのメロディ」からの立て続けの3曲は、異様とも思える盛り上がりっぷり。フェスでそれらをプレイするのも珍しいんじゃないのか。しかも「生理痛は神無月を凍らす気温。」は、アレンジもちょっと変えているじゃないか。それに去年から続く精力的なライブは、バンドをさらに鍛え上げ、鋭いキレも、えげつないほどのヘヴィさも兼ね備えている。だから、どれもが知っている曲ばかりなのに、新たな興奮が襲いかかってくるばかり。




ラストを締めくくるのは、“麺カタこってり!”の恋のおまじないからの「恋のスペルマ」。ダイスケはんの煽り文句でサークル・モッシュが何個も生まれ、共に楽しく歌うコーラスの言葉は“スペルマ”。と思ったら、ステージに2本出てきたのは皮かむりチンポのような巨大なオブジェ。しかも、ドピューッと白い泡状液体を吹き出し続ける。そのチンポにまたがったダイスケはんが、激しくシゴくと、さらにドピューッ! そのスペルマを恍惚とした表情と興奮の大歓声で浴びる腹ペコ諸君だった。<SATANIC CARNIVAL>はいろんな人を狂わせるフェスでもある。


取材・文◎長谷川幸信
撮影◎浜野カズシ

【マキシマム ザ ホルモン セットリスト】

01.シミ
02.便所サンダルダンス
03.アバラ・ボブ<アバラ・カプセル・マーケッボブ>
04.「F」
05.絶望ビリー
06.包丁・ハサミ・カッター・ナイフ・ドス・キリ
07.皆殺しのメロディ
08.糞ブレイキン脳ブレイキン・リリィー
09.生理痛は神無月を凍らす気温。
10.恋のスペルマ

■<SATANIC CARNIVAL'18>

6月16日(土) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール
6月17日(日) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール

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