【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>Track's、「やるしかない!」
ライブのスタート前から、フロアにはメロディックバンドのTシャツを身にまとったオーディエンスが数多く詰めかけていた。それもそのはず。今年2月にTHE NINTH APOLLOより1stミニアルバム『On my way home』をリリースし、若手メロディックの要注目株となっているTrack'sの勇姿をこのEVIL STAGEで待ち構えているのだ。
◆Track's画像
その期待通り、ライブは荒さありつつも、口火を切った1曲目「Silly man」からとにかくガムシャラに突っ走る。生田楊之介(Vo,G)はまっすぐに歌声を響かし、内田優貴(B)はリズムを紡ぎながらのオーディエンスを引っ張る視線の向け方でライブの勢いを加速させ、大村隼太(Dr)の歌うようなドラミングも実にいい。
そんな「Diva」の歌い出しすぐに「やるしかない!」と生田が叫んだが、まさにこのひと言に本日のライブが集約されていたに違いない。14年に結成されているが、まだメンバーは10代。これだけ大きなフェスは初めての経験かつ多くの先輩バンドが顔を揃えているだけあって、緊張や気負いがないわけがない。だが、そういったモノをすべて振り切って、「GreenHouse」や「Like a course」といった『On my way home』の収録曲を中心に胸を張って繰り出していく。曲を追う毎に増す会場の熱気も気持ちいいのだろう。生田が嬉しそうにフロアを眺めながら弾く姿も印象的であった。
また、バンドのポテンシャルを感じさせたのが輝かしいメロディーがたまらなかった「Can you feel」と奥行きを感じさせた「Daydream」。メンバー3人ともが体の全部を使い、曲を鳴らし、いいニュアンスを放っていた。
一心不乱に突き進み、決して長い持ち時間とはいえない中、やりもやったり全12曲。集まったオーディエンスへ感謝の気持ちを言葉として伝えつつも、とにかく曲で語りたかったのだろう。ラストの劇的なショートチューン「Silly Man」まで、エネルギッシュで胸のすくようなパフォーマンスであった。
取材・文◎ヤコウリュウジ
撮影◎本田裕二
【Track's セットリスト】
02.GreenHouse
03.a secret
04.The last day of my life
05.Diva
06.Like a course
07.Faraway country
08.Magic
09.Before the night ends
10.Can you feel
11.Daydream
12.Silly Man
■<SATANIC CARNIVAL'18>
6月17日(日) 幕張メッセ国際展示場9-11ホール
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