【舞台裏トーク】<SATANIC CARNIVAL>花冷え。が語る夢の実現と未来「スタンスは変わらず、目指すところも変わらず」

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「メジャーデビュー決定! サタニックで発表できて、めちゃくちゃ嬉しい!」──<SATANIC CARNIVAL 2023>2日目、朝イチのEVIL STAGEを沸騰させたのが花冷え。だ。速レポにも記した通り、以前からの海外公演に拍車がかかり、2023年夏より20公演を超えるEU/USツアーも控えている。今まさに勢いに乗っているとか、ガールズラウドの筆頭株といういう形容詞ももちろんであるが、それ以前に注目すべきは、バンドとして自らの道を開拓し続けきた花冷え。のスタンスにある。

◆<SATANIC CARNIVAL 2023> 画像

地を這うような重低音、キレ味鋭いバッキング、轟くシャウトと突き抜けるハイトーンのツインボーカル。約30分間、容赦のないヘヴィネスが幕張メッセを震わせ続けた。BARKSはステージ直後のメンバー4人に、初<SATANIC CARNIVAL>の感想、メジャーデビュー、そして初の東名阪ツアーやEU&USツアーについて話を訊いた。

   ◆   ◆   ◆

■サタニックに出れてるんだ
■続けててよかったなって

──初サタニック、いかがでしたか。

ユキナ:めっちゃめっちゃ楽しかった。

マツリ:けっこう緊張してたけど、ステージに立ったら意外と楽しい感情だけでできました。

ヘッツ:後ろのほうまで人の顔が見えないっていうのが初めてで。一番後ろの人とか、もう点すぎて。いっぱいいたね。

──生まれて初めての光景だった?

ヘッツ:もうほんとに。こんな広いところで後ろまでぎっちりだったもんね。

ユキナ:ステージ立った瞬間にけっこうグッときて。“あ、続けててよかったな”みたいな、“サタニック、出れてるんだ”っていうことをすごくしっかり実感して。それと同時に、まだまだ私なんかが見れてない景色は死ぬほどあるんだろうなっていうことも感じました。

マツリ:これからだな、っていう感じだよね。

ユキナ:うん、そう。これからだなってポジティブに思いました。

──チカさんはどうでした?

チカ:私はこれまでずっと小さい箱でやってて、こうやって花冷え。に入らせてもらって、いきなりドーンとデカいステージだったんで、メンバーの中で一番慣れてなくて。でもそんなに緊張はしなかったです。

──けっこう度胸あるんですね。

チカ:むしろ、デカすぎてわからん、みたいな(笑)。もしかしたら、千人くらいの会場のほうが緊張するのかもしれない。わからないですけど(笑)。


──サタニックはみなさんにとってどういう存在でしたか?

マツリ:二千何年だろう……高校3年生のときに(ユキナと)一緒に観に来たんですよ。ちょうど中間テストか期末テストの直前で、いろんな人に反対されながら(笑)。でも「行く!」って言って二人で遊びに来て、はしゃぎまくって。

ユキナ:だから、そのときは“いつかサタニックに出たい”なんて全然思ってなくて。

ヘッツ:夢のまた夢ぐらいの。

マツリ:そうそう、想像できない感じ。

ユキナ:でもやっぱり、“いつかは出たい”っていうのが数年前からの目標というか、私たちの夢のひとつだったので……超楽しかった。お客さんの熱量もビシバシ伝わってきたし。

ヘッツ:でもまだ、「初めて見たんだろうな」みたいな人たちがほとんどな感じがしたので。そういう人たちが私たちのことを全員知って、みんなが乗ってくれたり、暴れてくれるのを想像したら今後がもっと楽しみになりましたね。

──花冷え。としてもドラマありまくりですけど、初日のPromptsもそうだし、メタルコアのシーンからサタニック出演が続くっていうのもすごくいい流れですよね。

マツリ:そうですね。<SATANIC PARTY 2022>に出たのがPromptsと同じ日で、「いつかサタニックに一緒に出れたらいいね」みたいなことを軽く話してたんですよ。それがまさかすぐ実現したのがすごく嬉しくて。

──そして、メジャーデビューの発表がありました。おめでとうございます!

全員:ありがとうございます!

ユキナ:サタニックのステージをお借りして言えたっていうのは、本当に嬉しかったですね。でも、まだまだこれからなので。

──本当に新たなスタートラインに立った感じがするなって。

マツリ:そうですね。

──もちろんこれまでも始まってたけど、今日のこのステージから“あ、何かが始まるぞ”っていう感覚がブワッっと湧いてきて。

ヘッツ:うちらもそういう気持ちになったよね。

マツリ:うん。やりながらいろいろ感じました。

ヘッツ:これからどんどん突き進むぞって。

──メジャーデビューの感想はいかがですか?

マツリ:素直に嬉しいし、いい意味で新しい環境にいくわけなんですけど、もうやることは変わらず、スタンスも変わらず、目指すところも変わらずやってくっていう。引き続き、頑張るぞっていう感じです。

ユキナ:「いつかはメジャーに」とは思っていたのですが、いきなりの巡り合わせというか。

マツリ:そう。最初に「いいね」って言ってくれたのがこれから所属するレーベルなので、「一緒にいいものを作るぞ」って感じです。

──そういう大きな場所に行っても「やることは変わらない」って言えるのはいいですね。

マツリ:そこは絶対曲げないんで(笑)。絶対曲げたくないんで。

──曲げなそう(笑)。

ヘッツ:うちらはうちらだから。

マツリ:ちゃんと話を聞いてくれるスタッフさんが多いので、そこは安心してます。話し合っていいものをどんどん練っていければなって感じです。


──話変わりますけど、マツリさんはハイスタが大好きなんですよね。

マツリ:もう二度と見れないと思ってた高校生の頃に復活して。私、さいたまスーパーアリーナであったマキシマム ザ ホルモンさんとのツーマンを観に行けたことがあったんですけど、正直対バンするなんて無理だと思ってたんですよ。もちろん、したいとはすごく強く思ってたんですけど。夢のまた夢みたいな、想像できないところにあったけど……(感慨深げに)ねえ?

──今日1日、いろいろなことがもりもりですね。

ユキナ:そうですね。

マツリ:自分にとってすごく大きな日というか。先輩の姿を見て……言語化するのが難しい(笑)。

ユキナ:思いがね、どんどん溢れ出てきちゃう。

マツリ:そう。ユキナから(ハイスタの)タブ譜を誕生日プレゼントでもらったり、私のギターの裏にPIZZA OF DEATHのステッカーが貼ってるし、“根っこはパンクだぞ”っていうのはずっと自分の中にあるんです。だから、こういう日に出られて嬉しいですね!

──さて、この後は初の東名阪ツアー、EUツアー、USツアーが待っています。

マツリ:てんこもりだぁ!

──さっきも言いましたけど、今日を皮切りに始まっていくっていう。

ヘッツ:これまでは、まだまだ大丈夫だっていうゆったりした気持ちだったんですけど、だんだん“あ、ここからなんだ……”っていうせわしない気持ちになってきてます。

マツリ:自分らの気持ちもまだ追いつききってないけど、いろいろな情報がワーッて発表されてるお客さんはもっと追いつけないのかなって。でも、うちらも頑張るからみんなも一緒に追いかけてきてほしいです。

──ベルリン公演がソールドアウトして、もっと大きい会場に変更になったんですよね。

ユキナ:200人規模から700人規模に。

ヘッツ:「そんなに待っててくれてるんだ」っていう。埋まらないんじゃないかって心配もあったんですけど。

マツリ:不安もありつつ、楽しみですね。

文・撮影◎阿刀大志

◆BARKS内<SATANIC CARNIVAL '23>特集
◆花冷え。速レポページへ

■<SATANIC CARNIVAL 2023>

6月17日(土) 幕張メッセ国際展示場 9-11
6月18日(日) 幕張メッセ国際展示場 9-11

▼6月17日(土)出演者
AFJB
バックドロップシンデレラ
The BONEZ
Crossfaith
Dizzy Sunfist
Dragon Ash
ENTH
Fear, and Loathing in Las Vegas
FOMARE
ハルカミライ
HAWAIIAN6
Ken Yokoyama
locofrank
MONGOL800
ROTTENGRAFFTY
SHANK
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
Survive Said The Prophet
Track's
WANIMA
Prompts (O.A.)

▼6月18日(日)出演者
04 Limited Sazabys
10-FEET
coldrain
Crystal Lake
dustbox
Fire EX.
GUMX
G-FREAK FACTORY
花冷え。
HEY-SMITH
LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS PLUS
マキシマム ザ ホルモン
NOISEMAKER
OVER ARM THROW
RAZORS EDGE
SAND
SHADOWS
SiM
Suspended 4th
Hi-STANDARD

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