【速レポ】<中津川ソーラー>開会式、武藤昭平 with ウエノコウジ × Frends!「晴れさえすれば、イベントは半分以上成功です」

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雨の予報もあったが、朝から秋らしい気持ちのいい快晴となった<中津川 THE SOLAR BUDOKAN>2日目。この祝すべき2日目の開会宣言が、REDEMPTION STAGEで行なわれた。

◆武藤昭平 with ウエノコウジ × Frends! 画像

まずステージに呼び込まれたのは、2日目のトップバッターを担う武藤昭平 with ウエノコウジのふたり、そして<THE SOLAR BUDOKAN>のオーガナイザーである佐藤タイジだ。



「雨の予定だったのに、この天気。晴れさえすれば、イベントは半分以上成功です」とウエノがいうと、佐藤は「そうです!」と満面の笑みを見せる。そして「晴れてるよ。誰に対してかわからないけど、ざまあみろって言ってやりたいよね。このフェスをみんなで守っていきましょう。2日目、今日も晴れとるで! ここに<THE SOLAR BUDOKAN>開催します、サルー!」と開会宣言をした佐藤は、武藤とウエノとともに高々とグラスを掲げ乾杯をした。ちなみにウエノは、今朝4時まで魚民で飲み、午前10時半のこのステージで祝杯をあげている。

「では、我々の曲で、乾杯の曲がありますので。ところどころでおじさんが“サルー、サルー”言いますので、佐藤タイジとご唱和いただけると幸いです。(佐藤に)ギターを弾かせる予定でしたが、ソロが長いので弾かせません」──ウエノ
「まあ、眠気覚ましに聴いてやってください」──武藤





そういって1曲目に選んだのは「サルー」。アコースティックのギターとベースを軽快にかき鳴らしながら、武藤が哀愁混じりの渋みある歌声を会場に響かせると、観客は大きく拍手をし歓声をあげる。歌詞にある“サルー”のかけ声に観客も乾杯がわりにコブシを上げ叫び、ステージ袖の佐藤は嬉しそうにグラスを掲げる。「最後に大きな乾杯しますよ」というウエノの声で、ふたりの間に立った佐藤は“サルー!”と大きな発声をして、トップバッターのステージに華を添えた。

「意外に酔っ払ってても弾けるんだね」と自画自賛のウエノに対し、昨年ガンを克服しこの<中津川 THE SOLAR BUDOKAN>で復活を果たした武藤はアルコールをやめ「今朝も早く起きたよ。朝から、近くの神社に行ったりしてた」と清々しく語る。対照的なふたりだが、音楽はもちろんトークのほうも止まらず、ウエノは「我々持ち時間が20分ほどなんですよ。ただ我々もロックロール界で中堅というか、前頭五枚目くらいまで上がってきたので。(隣のREVOLUTION STAGEの一番手Nothing’s Carved In Stoneの)生形に、“俺ら絶対押すから、俺らが終わるまで始めるな”と言ってあります。これがわかりやすいパワーハラスメントです」と語り、「でもあっちのステージがはじまったら、(アコースティック基調の)我々の音圧では敵わないので、はじめましょう」と言って、同じく明け方まで一緒に飲んでいた佐々木亮介(a flood of circle)と藤井一彦(THE GROOVERS)をステージに呼び込んだ。




「(話が)長いよ!」と佐々木に突っ込まれながらも、「もう楽器持って来るの重いから、来年からトークでもいいと思ってるの」というウエノ。さらに「ではご堪能ください。歌とギターと、俺のトーク」と言い、昨年リリースしたアルバム『JUST ANOTHER DAY』から「シンガポール急行」へ。藤井はエレキギターでソロを聴かせ、そして3人はアコースティックギターやベースをリズミカルにパーカッシヴに刻み、観客にコールを煽る。4人のアンサンブルの気持ちのいいスピード感に、客席から自然と歓声が湧き上がった。本当に、ついさっきまで飲んでいた(というか今も飲みながらのステージだが)人たちとは思えぬ、爽快なキレの良さである。調子も最高なのかウエノから、「あ〜、時間押してやろうかな」と漏れる。「押さないでね、16時20分からTHE GROOVERSがあるから」と藤井。ちなみに、a flood of circleは13時50分から出番である。

昨年、武藤が病気療養でツアーができなくなった際に、藤井や佐々木などさまざまなロック界の盟友がサポートをし、ウエノとともにライブを行なった。続いて演奏する「ウェイブ」では、佐々木がヴォーカルを務め、武藤がコーラスをし、しゃがれ声の先輩・後輩のぐっとくるハーモニーを響かせた。



そして、最後に演奏したのは「凡人賛歌」だ。「アルバム『JUST ANOTHER DAY』を作って少しした後に、武藤さんが具合が悪くなって……本当によく闘った」というウエノの言葉に、観客から武藤へ力強い拍手が送られた。「お見舞いでいちばんしんどい時も見ているので、ことさら泣けてくるんですが。もし今年の中津川にふたりで来れることになったら、やるのを楽しみにしていた曲があるんです」と、ウエノが「凡人賛歌」を紹介した。

アルバムの1曲目を飾るこの曲は、生きること、人生の喜びと本質を軽快なタッチで綴った、滋味溢れる曲だ。いろんな感情や人生を背負った、明るくも味わいのある武藤の歌声に、手拍子が起き、ラララのコーラスに観客の声が重なる。途中、Dragon AshのダンサーATSUSHIも登場し、陽性のコーラスに合わせダンスで盛り上げた。そして明るいヴァイブで満ちたステージの最後を全員で、パンクロックの基本であるジャンプで締めくくった武藤昭平 with ウエノコウジ 。<中津川 THE SOLAR BUDOKAN>2日目の幕開けは、人生に祝杯をあげる素晴らしいステージとなった。


取材・文◎吉羽さおり
撮影◎柴田恵理

【武藤昭平 with ウエノコウジ × Frends! セットリスト】

01. サルー
02. シンガポール急行
03. ウェイブ
04. 凡人賛歌

▼武藤昭平 with ウエノコウジ × Frends! are
武藤昭平
ウエノコウジ
藤井一彦
佐々木亮介
佐藤タイジ

■<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2019>

9月28日(土) 岐阜県 中津川公園内特設ステージ
9月29日(日) 岐阜県 中津川公園内特設ステージ
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