ポール・マッカートニー「曲が、僕が本音をさらけ出せる場所」

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ポール・マッカートニーは、曲を作っていると「精神科医に話しているような気がする」ときがあり、尚かつ、彼が本音をさらけ出せる場所が曲だという。

ポールは、BBC Soundsの番組『Mastertapes Guide to Writing the Perfect Song』の中でこう話した。「僕はいまでも同じようにソングライティングを楽しんでる。ブラックホールがあって、そこには何もない。それが、ダ・ダ ダムディ・ダムディとか始めると、突然、曲が生まれるんだ。ときどき、精神分析医と話しているみたいな気がするよ。自分のトラブルを吐き出せる。満足するんだ」

「プライベートな生活において、僕は人々に自分の本音を知って欲しくない。曲、そこがその場所だ。例えば“Here Today”で、僕はジョン(・レノン)に“愛してる”って言ってる。実際には、ものすごく酔っぱらわない限り、彼に面と向かって言うことはできなかっただろう。でも、曲にはそういう感情や真意、ときには気まずい事実を込めることができる。実際口にしたら馬鹿げて聞こえるようなことでも。そこが、僕が曲が好きな理由の1つだ」

ポールは日常的に、アイディアが浮かぶとカセットに録音するようにしているそうだ。「録音できるデバイスを持ち歩いているのは危険だよ。アイディアが浮かぶと、僕はカセットを掴み、口ずさむんだ。で、“後で終わらせよう”って思う。もの凄い数のカセットがある。ちょこっと口ずさんだものが溢れかえってる。僕はそれをどうしたかったんだ? 後でやるって言っても、絶対にやらないからね」

“完璧な曲を作る手引き”と題した『Mastertapes Guide to Writing the Perfect Song』シリーズにはポール・マッカートニーほか、エルヴィス・コステロ、ポール・ウェラー、レイ・デイヴィス、エミリー・サンデー、コリーヌ・ベイリー・レイらが登場する。

Ako Suzuki
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