エルトン・ジョン、自伝にロッド・スチュワートへの恨み節を追加

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Photo by Greg Gorman


エルトン・ジョンは、彼の自伝『Me』がペーパーバック化されるにあたり、長年の友人、ロッド・スチュワートとの現行の確執について書き加えたそうだ。

ロッドは2018年、エルトンがラスト・ツアーの開催を発表したときに「彼女(エルトン)にメールして“どうした、またか?”って訊いたんだ。返事はなかったよ」「“引退します!”って、チケット売るための匂いがプンプンする」と発言し、エルトンを怒らせた。ロッドはその後、「(エルトンから)返事はない! 嫌な沈黙だ! ペニー(ロッドの奥さん)から、彼に電話すべきだって言われてる。するよ。しますよ」と、謝る意向だと話していたが、エルトン側の話は異なるらしい。

英国の新聞『The Sun』紙によると、エルトンは『Me』に、ロッドについて綴ったチャプターを加え、その中で、エルトンが折れたにもかかわらず、ロッドから返事がないと明かしたという。

「僕は、この10年の大半を『Great American Songbook』(アメリカの伝統的な曲、ジャズのスタンダードなど)や「Have Yourself A Merry Little Christmas」(クリスマス・ソング)を歌うことに費やしている誰かからロックンロールのスピリットについてどうしようもないレクチャーを受ける必要はないと思った。その上、TV番組に出演し自分のツアーを宣伝している最中に、ツアーをプロモートしている僕に文句をつけるなんて、厚かましい奴だって思った」

数ヶ月間怒っていたエルトンだが、落ち着きを取り戻し、ロッドに宛て、彼を愛しており、「僕らの付き合いは、こんなことで壊れてしまうほど短くないだろ」とのメッセージを送ったが、ロッドから返事はなかったそうだ。代わりに、ロッドのマネージャーから、ロッドは公演の合間に声を休ませているため電話では話せないとの連絡があったという。エルトンは、ロッドがその間トーク番組に出演しているのを知っており、一旦収まった怒りが再熱したようだ。

とは言え、何年か先にはまた2人の関係は変化していることだろう。ロッドは、根に持つと言われるジェフ・ベックを怒らせたこともあるが、数年かかったものの、現在は共演するまでに関係が修復している。

Ako Suzuki
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