モーターヘッド、「レミーがソフトになって」分裂の危機

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元モーターヘッド/現スコーピオンズのミッキー・ディー(Ds)によると、モーターヘッドが『Overnight Sensation』(1996年)を制作したとき、方向性の違いから、彼とフィル・キャンベル(G)はモーターヘッドを脱退しかけたという。

彼は『Drum For The Song』ポッドキャストでキャンベルの息子Daneと対談し、「あれは最もタフな時期だった」と話した。「俺は『Bastards』と『Sacrifice』を気に入ってる。『Overnight Sensation』はすごくいいアルバムだ。でも当時は……、俺にとってあのバンドにおける最もタフな時期だった。なぜなら、レミーがかなりソフトになったからだ。俺とフィルは顔を見合わせてたよ。レミーがアコースティック・ギターをやりたがり、メロディーはほとんどポップなんだから。俺ら、“一体なんなんだ”って」

ミキシングの過程に入っても、口論は続いたという。「俺はあの時期、2、3度バンドを脱退したはずだ。君の親父も同じだったと思う。俺ら、“いい加減にしてくれ、レミー。このアルバムは自分だけでやればいい。もうたくさんだ”なんて言ってた。タフな時期だったよ」

『Overnight Sensation』はワーゼル(G)脱退後、3人体制に戻り初めて制作されたアルバムだった。ディーは、2011年に出版された本『Overkill: The Untold Story Of Motorhead』の中で、ワーゼルについて「彼は、俺、フィル、レミーを合わせた以上にモーターヘッドだった。彼は超ハードな曲、リフを作ってた。俺はときどきそれが恋しくなる」と話していた。

ワーゼルは1984~1995年にモーターヘッドに在籍し、『Orgasmatron』(1986年)から『Sacrifice』(1995年)まで6枚のスタジオ・アルバムが4人体制で制作された。

Ako Suzuki
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