【連載】フラチナリズムの労働to武道館vol.49「オンラインとオフライン」

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▲有観客ライブを404日ぶりに解禁しました。

労働to武道館フラチナリズムの労働to武道館
~売れてないバンド界イチ売れてるバンドが武道館を目指す話~

春が来ましたね
4月といえば日本では新年度ということで新たな生活が始まった方も多いかと思います。そんな新たなスタートをきったフレッシュマン達に一言どうしても言いたいことがある。
『ナイスぅぅぅ!』ってね。
言葉というのは不思議なもので、人の心を上げたり落としたりすることが出来ます。まぁいわゆるひとつのそういうツールですね。だとすれば僕はそれを上げる方に使いたい。『これからもっと大変になっていくからねぇ。社会人はきついよー!』とか言うな!そこは黙って『ナイスぅぅぅ!!!』でええねん!あなたが歩いてきた人生と、フレッシュマンが歩いていく人生は別物なんだ。己のものさしだけを正しいと思ってアレコレピーピー抜かすな!!って心の中で叫びながら今日もフレッシュマンとともに春の訪れを楽しんでいます。

どうも。いつまでたってもフレッシュマン、フラチナリズムモリナオフミです。今回49回目のコラムということで49という数字でイメージするものといえば、四十九日ですよね。日本人なら聞いたことある言葉ですね。仏教では人が亡くなると7日おきに、極楽浄土へ行けるか否かの裁判があって7週目に判決が下されるみたいです。従来なら7日ごとの裁判の度に、法要が行われるんですが、それが難しいということで初七日と四十九日、つまり最初の裁判と最後の判決の時だけ法要を行うというのが一般的になったそうです。ファンタジーですよね。人が亡くなった後の事もしっかり考えて死への恐怖を少しでも緩和してあげようとする人の優しさが人間の素晴らしい所だと思います。宗教はあんまり詳しくないですが、考え方や言葉で人を救おうとしているという部分は音楽やエンターテイメントと似ている気がしています。

他にも49といえば、僕は過去自動車販売業をやっていたこともあるのですが、車のナンバーの下二桁には49という数字は使われません。(希望ナンバーをのぞく)それは49、つまり轢く(しく、ひく)を連想させるためにこの番号は欠番になっています。同様の理由で42も欠番になっています。こういうところが日本人って素敵だなぁと思います。たかが一つの数字なわけですよ。それを縁起が悪いからという理由で欠番にしちゃうっていうところが僕は好きです。言霊。というものを国も認めているということですよね。凄くスピリチュアルな話だけど、実際システム上こうなっているのであれば言霊っていうものが確実に存在しているのだと信じざるを得ませんね。

なんだかとっても暗い印象のある49という数字ですが、アメリカではラッキー数字です。1849年のゴールドラッシュにあやかって、49という数字事態が幸運をもたらす数字だと言われています。金を求めて夢を追いかける男達をフォーティーナイナーと呼んで、アメフトのチームにも49ersっていうチームがあるぐらい幸運の数字と言われています。言葉や文化や歴史が違うだけで、同じ数字でも印象がガラっと変わるっていうのが本当に面白くて、それでいて凄く興味深い話ですよね。おっと!コラムの趣旨が全く違うものになってきたことに今気づきましたがまた一つ賢くなれたということは喜ばしい事なので、この勢いでいっちゃおう!バンドで夢を追いかける、フォーティーナイナーの令和3年度3月度の活動報告やっちゃおう!!よんじゅぅぅぅきゅぅぅぅぅ!

一人24時間テレビ
なんか凄く世間が下向いてる気がしたんです。急に。そうなってしまうことは決して悪いことではないと思いますし、仕方のないことだと思います。しかしながら、そんな時こそ笑顔を生み出すことが出来るのがエンタメでは?と思うわけです。周りが下向いてる時に、自分も一緒に下向いて、同調することが正義なのだとしたら 僕はそんなものいらないですし、悪にでもなった方がまだマシだ!と思うわけです。 だから急にこんなことをやりました。

『一人24時間テレビ』

です。はい。なんだかとってもかっこつけた前振りから、出てきた言葉がこれです。皆さんが理解に苦しんでいる姿が目に浮かびます。非常に申し訳ない気持ちでいっぱいです。なんか皆暗いから俺が24時間笑顔にしてやんぜ!という企画です。

なつかしいですね。BARKSさんと一緒にやらせて頂いた、24時間マンションフェス。確実にその素晴らしい(もう二度とやりたくない)企画からのインスパイヤを受けて、今回は完全に一人でやってやろう!と思いまして、実際に開催させて頂きました。基本的にはただ24時間生配信し続けるだけの配信番組だったわけですが、今回のミソは

『全部一人でやる!』

というところでした。BARKSさんと一緒にやらせてもらった時は、配信スタッフさんがいてくれて、その他にも身の回りのお世話をしてくれるスタッフさんがいてくれて、更にはメンバーもいてくれました。今回はそれも全部一人でやる!というのがテーマでした。つまり配信も身の回りの世話もブッキングもブッキングしたゲストのアテンドも演者も。この1年間で身に付けた配信スキル、音楽スキル、トークスキル、コミュニケーションスキル。その全てをこの24時間で表現することが出来たら、皆を笑顔に出来るのではないか?と。そんな大馬鹿野郎がいた方が盛り上がるんじゃないか?と。

結果。

やり遂げた後に僕はこう言いました。

『もう二度とやりたくない。(3年ぶり3回目)』

でも、普通の配信に比べたら沢山の方が見に来てくださり、そして笑ってくれました。37歳の男が24時間喋り続け、歌い続け、笑い続けるだけで、人を少しでも幸せに出来るのであればこれもまたエンターテイメントなんだなと深く感じた最高の企画だったと思います。

総来場者数 8617人 総コメント数 17979コメント 投げ銭額 110,000円

またやりた・・・ 危ない!つい言ってしまいそうになった!絶対言わない!もうやらない!ありがとう!



オフラインにすべきところ
オンライン化は進みに進んでもはやオフラインでのミーティングなんかは必要ないのでは?という感じになってきてますね。うん。確かに。無駄は省けていい感じです。ミーティングだけじゃなくライブも。ってな具合になってきていますが。それは違う。オンラインライブとオフラインライブは別物です。ここを演者は勘違いしてはいけない。僕も結構勘違いしてました。だって演者サイドはやってること一緒なんだもの。これが大きな落とし穴。勘違いしたままオンラインライブをやり続けている人は今すぐストップ!日銭は稼げても、未来は無いぜ!ユーザーの目線で見てみれば一目瞭然。全く違うものであるという事を知るはずです。

ここの詳しいところはまたいつか改めて書くとして、今回のテーマはそこじゃない。このオンライン化社会の中でうまくオフラインを織り交ぜれば『色々仕込める』時期なのでは?と、僕は今年の頭に思いました。オンラインライブとオフラインライブの違いの様に、そのギャップやずれというものは どこの業界にも当てはまるのではないか?と考えたのです。新しい企画を動かしていくのに会議をするとします。この会議は絶対にオフラインがいいです。新しい企画が立ち上がって、継続していく会議。これはオンラインでいいです。 僕が個人的に思う、オフラインにあってオンラインに足りないもの。

『振動・温度・臨場感』

人の琴線に触れるのに、僕はこの三つの要素は必要不可欠だと思っています。何か新しいことを始めるだとか、何か新しい曲をリリースする時とか。継続の箇所では無く、『はじめる』箇所にはこの要素が無いと感動が生まれないと思っています。僕らみたいな旧人類はこれが無いと動くことが出来ない。というか動くのが面倒です。新人類も確実に増えているので、それはそれで僕も進化出来る様に頑張りますが・・・シアター型のアトラクションで椅子がガクガク動くやつに乗った時に、スクリーンをずっと見ていれば臨場感めちゃくちゃありますが、不意に横を向いたら、ただ機械がガクガク動いているだけじゃない?と冷めてしまうアレと似ていて、会議をするときに初めて会う人がどんなに素敵な事を話していたとしても、画面を通して見ている自分の横を見れば、自分の部屋があってペットがいて家族がいたりするので、完全にその世界に入り込めず、どこか俯瞰で見てしまいません?初めて会った素敵な事を言ってる方が、自分のせいでうさん臭く見えたりもします。僕はそうです。なので、初動で何かプロジェクトを動かしていく部分はオフラインの方が効率よく、それを継続していく部分はオンラインが効率いいと僕は個人的には思っています。オンラインライブ、そしてオフラインライブをやったことで、振動・温度・臨場感というものが 本当に大切な要素であるということに気づきました。それが本当に正しい考えなのかを確認するため、高知県と北海道へいってきました。果たして東京以外での僕らの活動の第二拠点である場所へ直接行ってきたのです。もちろんバチバチに対策はしてね。

全部で6日間。オフラインで人に会いに行きました。『こんなことやりましょうよー!絶対楽しいし!!』って言いに。ただそれだけです。結果的には、少なくとも、向こう一年分の仕事は決まりました。ここから先はオンラインで継続していくだけです。誰かに会うという事を制限されている中で、それでも誰かに会うという事はきっと現状、世間的に見れば『悪』なんだと思います。ただし、来年あたりには『正義』に裏返っていると思います。なので、僕はこの『悪』の道を進んで行こうと思います。そうまでしてでも、エンタメは必要であると言い続けるために。何より、あなたにエンタメを届けて、笑顔になってもらう為にね。



ってなわけで、今月もこのコラムを読んでくれてありがとうございます。 まだまだ皆大変な時期が続きますが、下向きそうになったら僕を見てください。この狂った世の中より狂った人間が、ここにいますから。

フラチナリズム モリナオフミ

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