【舞台裏トーク】<SATANIC CARNIVAL>カメラマン岸田哲平、「一番疲れる現場ですね(笑)」

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サタニック初年度から恒例となっている“PHOTO EXHIBITION”は、ライブカメラマンによる趣向を凝らした展示が毎回楽しい。この企画の中心人物は、自身もライブカメラマンとして活躍している岸田哲平。

◆岸田哲平 画像

岸田は1990年代からHi-STANDARDを中心にライブ撮影をしており、PIZZA OF DEATHとの関係もかなり深い。その割にこれまでこの企画の話を本人から聞いたことがなかったので、撮影の合間に声をかけ、軽く話を聞かせてもらった。だいぶ砕けた会話になっているが、筆者と彼は20年来の付き合いで、わざわざ文体を直すのはどうも気持ちが悪い。ご容赦願いたい。

   ◆   ◆   ◆

■遊びたいけど写真が撮れないのも嫌
■葛藤がいっぱいある現場です!

──サタニックで初年度からやってるライブカメラマンの写真展はどういうところから始まったの?

岸田哲平:サタニックが始まるときにイソさん(サタニックプロデューサーI.S.O)と話をしてて、(横山)健さんの<DEAD AT BAY AREA>のときにも僕の写真展をやったので、その延長で「サタニックでもやろうよ」って。それ以降は「今年は誰々がいいね」みたいなことを電話で話したりして決めてます。

──写真展周りはテッペイ(岸田哲平)が全部仕切ってるんだっけ?

岸田哲平:仕切ってるというか、僕がアイデアを出して、イソさんがジャッジするって感じです。今回写真展をやってるのは前にもサタニックで展示をしたことがあるカメラマンで、熱意のある人をピックアップしました。

──今年展示をしてるカメラマンは?

岸田哲平:1日目がJON...くんと鈴木康平ちゃんで、今日は僕と半ちゃん(半田安政)。

──今年、テッペイはBBQ CHICKENSの写真展をやってるけど、テーマは何?

岸田哲平:僕ですか? 僕のテーマは“BBQの火が消えない”っていう。今まで僕の写真展は洋楽ばっかりだったんですけど、今年はせっかく特別な場所でやるし、こんなときにやるサタニックなんで、ちゃんと気合……いや、いつも気合は入れてるんですけど、「今年はBBQ CHICKENSやりたいんですけど」って健さんに聞いたら、「ああ、いいんじゃない?」って言ってくれて、それから大輔くん(ホンゴリアン)に言って、ドリューさん(アンドリュー)にも言って、イソさんには昨日言いました。

──昨日言ったの(笑)!?

岸田哲平:「嘘だろー!?」ってガクッとなってました(笑)。だって、イソさんは他のことで絶対いっぱいいっぱいだろうし、前もって話して「えぇ~っ!?」って言われるのも嫌だなと思って。まあ、あとで怒られるかもしれないけど、作品自体はすごいのを出せたと思います。


──TAPPS(テッペイの息子)の答案用紙が貼ってあったけど。

岸田哲平:あ、あれはただの思いつきです。TAPPSといえば、BBQのレコーディングのときにソファに座ってる4人の写真を撮ったんですけど、そのとき健さんに「僕、子供が生まれるんです」って話したらすっげぇ喜んでくれて……まあ、見てる人には全然関係ないんですけど、そういう意味でもあの写真を貼りたくて。

──まあ、自分の中では大事なことだからね。

岸田哲平:まあね! 写真展での表現は自分がやりたいようにやるのが一番だと思うんで! あと、BBQの写真はオフもライブもたくさん撮ってて。

──俺も初めて見る写真があった。

岸田哲平:そうですね、蔵出しもあります。今って、iPhoneとかパソコンで1枚ずつ見ることが多いから、一気にいろんな写真が目に入るっていうのがいいなと思って、そういうところを大事にしようと思ってました。

──だから敢えてグチャッとしたレイアウトになってるんだ。

岸田哲平:BBQはライブ自体もカオスだから、写真もカオスにできるというか。それに被写体がみんなカッコいいし、SASADIEくんとか、HAMMER-SHOWさんとか、DJせんじがらさんみたいなサブキャラも楽しいし。今、ライブは大変ですけど、ライブハウスってこんなんだったよねっていうのをいっぱい貼りたくて。

──最後に、テッペイにとってサタニックって何?

岸田哲平:一番疲れる現場ですね(笑)。だって、クライアントが先輩というか身近な人らで、ちゃんとやらないといけないこと(つまり、撮影)もあるんだけどみんなと遊びたいし、実際遊べるし、いろんな人と話せるし、ぶっ飛んじゃいますね。

──バックヤードにいるときに、誰かがワイワイしてるなと思ってそっちを見るとだいたいピザのスタッフだもんね。

岸田哲平:そうそうそう(笑)。だけど、結束力がすごくあって、ダイシくんも含めて長い付き合いのある仲間たちと一緒にこんな大きなイベントを作り上げるんだからすごいよなって。とにかく、仕事……というのは嫌なんですけど、自分がやらなきゃいけないこと(つまり、撮影)がある現場の中でサタニックは頭がおかしくなるぐらい疲れます(笑)。遊びたいは遊びたいけど、写真が撮れないのも嫌だし、そういう葛藤がいっぱいある現場です!

文・撮影◎阿刀大志

■<SATANIC CARNIVAL 2021>

6月5日(土) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
6月6日(日) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
・物販 / FOOD AREA:start09:30
・ライブ観覧エリア:open10:30 / start11:30 ※19:25終演予定
▼6月5日 出演アーティスト
バックドロップシンデレラ (※new)
The BONEZ
Dizzy Sunfist
Fear, and Loathing in Las Vegas
マキシマム ザ ホルモン
NAMBA69
Northern19
ROTTENGRAFFTY
SiM
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
Survive Said The Prophet
suspended 4th
WANIMA
▼6月6日 出演アーティスト
04 Limited Sazabys
10-FEET
Age Factory
coldrain
G-FREAK FACTORY
ハルカミライ
HAWAIIAN6
HEY-SMITH
Ken Yokoyama
MONGOL800
NOISEMAKER
SHADOWS
TOTALFAT
[O.A.] PALEDUSK

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