【インタビュー】ブラン・ニュー・ヘヴィーズの歌姫ドーン・ジョセフとヤン・キンケイドの“MF・ロボッツ”、「初期的なアイディアを創造することにワクワクする」

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ブラン・ニュー・ヘヴィーズ(以下、BNH)でメイン・ヴォーカルを務めていたドーン・ジョセフが、BNHのオリジナル・リーダーとして圧倒的なセンスを持つヤン・キンケイドとタッグを組んだMF・ロボッツが、セカンド・アルバム『ブレイク・ザ・ウォール』をBBEからリリースする。

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多数の著名人ゲストが参加し、インコグニートや現行TBNHなどのサウンドにも通じるアップデートされたブリット・ファンクを展開した話題作を作り上げた彼ら。ヤン・キンケイドに続き、歌姫ドーン・ジョセフにも話を聞こう。


◆ ◆ ◆

■自分が作詞した歌詞を歌い
■観客が自分に歌い返してくれる感覚はとても特別

──あなたの歌声はとてもセクシーでロマンティックですね。そして美しいコーラスとのハーモニー、時にはファンキービートと掛け合い、時にはミステリアスでノスタルジックで表現力が豊かがだと思います。あなたのボーカル・スタイルは誰か尊敬するアーティストに影響を受けたのでしょうか? また幼少から独学で学んできたのでしょうか?

ドーン・ジョセフ(以下、ジョセフ) 私は、歳を取るまで歌を始めなかったんです。でも幼いころからは音楽が好きでした。両親はかなり折衷的な趣味を持っていて……父はファンクとソウル好きで、母はロック、ジャズとポップスなど何でも聴いていました。マイケル・ジャクソン、リック・ジェームス、ファイヴ・スター、ザ・リアル・シングとシックなどのアーティストを聴きながら育ち、自分のレコードを買えるようになったときにはエラ・フィッツジェラルド、アニータ・ベーカー、マイケル・マクドナルドなどの歌唱才能を発見しました。10代後半になり、歌手になりたいと思い始めましたが、レッスンを受けたことがなかったです。私はプロのレコーディングに直行したと言っても過言ではないですね(笑)。



──表現者としてあなたはアルバム・レコーディング中の歌詞を書いたり、作曲したり、コーラスなど重ねて、制作する現場はライブ現場より大好きでしょうか? または逆に完成した曲をライブで披露する方が、あなたらしいことなんでしょうか? 会場はフェスティバルやライブハウス、アンプラグなどありますが、どの環境が好きですか?


ジョセフ 正直に言うと、作曲とレコーディング作業に置ける全ての側面を楽しんでいます。初期的なアイディアを創造することにワクワクします。ヤン(・キンケイド)と私は作業を開始して、それを発展させます。ヴォーカルのレコーディングを行う際に、私は歌ったり、ハーモニーやバック・ヴォーカルのパーツを構築するのが大好きなんです。本作に収録されているヴォーカルは、我々がデモとして録ったものが多いです。歌い直すと再現できないヴァイブスがあったので、結局ファースト・テイクを使いました。そしてライヴに関してですが、皆さんも数千人の観客がいるステージに立つ経験をした方がいいと思います! とても素晴らしい気持ちで興奮します。自分が作詞した歌詞を歌い、観客が自分に歌い返してくれる感覚はとても特別なんです。

我々は幸運にもフェスティバルや世界で最も有名なアーティストの何人かと一緒に大規模の観客を前に演奏できて、運が良かったと思います。あちこち動ける大きなステージがあるのは最高です!  でも、MF・ロボッツは観客の大小がともあれ、パーティを盛り上げる自信は満々で、ファンの近くにいるのは大好きで、演奏している際にいつも近くまで行き、観客に近づこうとしています(笑)。


──あなたのメイクやファッション、髪型はとても素敵ですね! ファッションなどはライブなどで披露するように新しく制作をしているのでしょうか? 全体の雰囲気は70年代ファッションのような感じもしますが、洋服が高価な生地でカラフルに作られている印象を受けます。その辺りはメインボーカリストである表現者としてのアイディアを出し、すべての人々にアピールして行くという意思表示なのでしょうか?


ジョセフ 私がファッションと洋服のデザインに興味を持ったきっかけは、特定な衣装を探そうとしていましたが、探すのに苦労していたからです。シーロー・グリーンの公演でバック・ヴォーカルで歌う予定があり、自分で衣装をデザインし作りました。数週間後に、グラストンベリーのフェスティバルのステージの上に立ち、自分で作った初の衣装を着ていました。ちょっとした秘密を打ち明けましょう。その衣装はシャワー・カーテンを使い作ったんです(笑)。それ以来、世界のどこに行っても好みの生地を探すことにしてるんです。私自身の最も好きな生地は実は日本から来ており、山本耀司、ヴィヴィアン・ウェストウッド、コム・デ・ギャルソンやステラ・マッカートニーなどのデザイナーにすごく影響されています。私自身のモットーは、「機能的で、ファッション性がある」です。洋服は、自身の個性の一部なんです。


『Break The Wall』

2021年11月24日(水)
BBE
CD(国内仕様盤) ¥2,400+税

2021年11月28日(日)
BBE
CD (輸入盤) オープン価格
LP (輸入盤) オープン価格

■TRACKLIST
1. Interlude(Somewhere in South London)
2. Change
3. Crazy Life
4. Gold
5. Good People
6. Make Me Happy
7. Shine
8. Brand New Day
9. The Love It Takes
10. Mother Funkin' Robots
11. You
12. Birthdays
13. Happy Song
14. Make the Call

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