【連載】Vol.128「Mike's Boogie Station=音楽にいつも感謝!=」

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ルシンダ・ウィリアムス 6スタジオ・ライヴ”Lu's Jukebox” CD勢揃い!トム・ペティ〜ローリング・ストーンズ!!


提供:BSMF RECORDS

オルタナ・カントリーの女王として君臨するルシンダ・ウィリアムス、僕は彼女の音楽にぞっこん入れ込んでいる。ほぼ同じ年代ということもあるけど、ルシンダのブルース/リズム&ブルース、カントリー&ミュージックに根ざしたロックンロールの世界は、現在ではオルタナ・カントリーとも評されたりもするけど、アメリカン・サウンドの骨幹&魅力をダイレクトに感じさせる彼女の楽曲一つ一つに気骨を覚える。僕はもっともっとルシンダ・ウィリアムスに注目して欲しいと願っている。


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1953年1月26日にレイク・シティで親しまれているルイジアナ州レイクチャールズで呱々の声をあげたルシンダは、詩人であり大学教授だった父親の影響もあって6歳の頃から詩を書いていた。また音楽にも早くから興味を持ち12歳になるとギターを本格的に弾くようになり17歳の時に初めて人前で演奏、20代になると本格的に音楽活動に入り、テキサス州ヒューストンやオースティンでライヴを続けた。


CD『Car Wheels On A Gravel Road』バック・カバー from Mike's Collection

*79年=ファースト・アルバム『Ramblin‘ On My Mind』発表。ロバート・ジョンソンやハンク・ウィリアムスetcブルース/カントリー&ウエスタンをカバー。


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*80年=セカンド・アルバム『Happy Woman Blues』全11曲オリジナル。


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*80年代=LAでライヴ活動。
*88年=サード・アルバム『Lucinda Williams』。収録曲「Passionate Kisses」を後にメアリー・チェイピン・カーペンターがカバー。作者のルシンダに対してグラミー賞/最優秀カントリー・ソングが授与される。
*92年=アルバム『Sweet Old World』、ミュージシャン仲間からも注目を集め、後エミルー・ハリスがタイトル曲をカバー。
*98年=アルバム『Car Wheels On A Gravel Road』。Billboard誌アルバム・チャート”THE BILLBOARD 200”に初登場、65位を記録。RIAAゴールド・アルバム。にも輝いた。エミルー・ハリス、スティーヴ・アール、チャーリー・セクストンらが参加。グラミー賞/最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバムにも輝く。収録曲「Still I Long For Your Kiss」はロバート・レッドフォード主演の同年映画『The Horse Whisperer/モンタナの風に抱かれて』の挿入歌として使用された。


from Mike's Collection

*2001年=アルバム「Essence』、ジム・ケルトナー、チャーリー・セクストン、ライアン・アダムスら参加。
THE BILLBOARD 200で28位。収録曲「Get Right With God」が01年グラミー賞/最優秀女性ロック・ヴォーカル・パフォーマンス受賞。
*03年=アルバム『World Without Tears』、THE BILLBOARD 200で18位。
*04〜06年=フロッギング・モリ、エルヴィス ・コステロ、ランブリン・ジャック・エリオットのアルバムに参加。一方で彼女はグレン・キャンベル名作「Gentle On My Mind」録音、映画『Talladega Nights: The Ballad of Ricky Bobby』のエンド・ロールで使用された。
*07年=アルバム『West』を発表。収録曲「Are You Alright?」がHBO/TV “House”、「Rescue」がABC/TV “Brothers & Sisters”で使用された。THE BILLBOARD 200で18位。


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*同年=エミルーはじめアン・ウィルソン、スティーヴ・アール、デイヴィッド・ヨハンセンetc多くのゲストが登場したLAとNYでのルシンダのコンサート大成功。
*08年=アルバム『Little Honey』、エルヴィス ・コステロ参加。THE BILLBOARD 200で9位。
*10年=アルバム『Twistable Turnable Man: A Musical Tribute to Shel Silverstein』参加。
*11年=アルバム「Blessed』。エルヴィス・コステロ、マシュー・スウィート参加。収録曲「Kiss Like Your Kiss」がHBO/TV“True Blood”で使用される。THE BILLBOARD 200で15位。
*14年=アルバム『Down Where The Spirit Meets The Bones』、THE BILLBOARD 200で13位を記録。僕の大好きな2枚組。トニー・ジョー・ホワイト、ジェイコブ・ディラン参加。


左がバック・カバー&右がフロント・カバー from Mike's Collection

このアルバムには僕の大親友だったマックことイアンが亡くなる直前に参加。
East Side Of Town…wurlitzer
Foolishness…piano
Walk On…organ
Temporary Nature(Of Any Precious Thing)…organ
Everything But The Truth…organ
One More Day…wurlitzer
16頁のインナースリーヴの“Thanks to : ”にもトニー達と一緒にマックの名も記されている。

*15年=ドン・ヘンリーのアルバム『Cass Country』にはミック・ジャガー、マール・ハガード、ドリー・パートン、ヴィンス・ギル、アリソン・クラウスetc 多くのゲストが参加、「Train In the Distance」でルシンダがパフォーマンス。
*16年=アルバム『The Ghosts Of Highway 20』。ブルース・スプリングスティーンの「Factory」をカバー。THE BILLBOARD 200で36位。


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*17年=『Sweet Old World』を再録し『This Sweet Old World』としてリリース。THE BILLBOARD 200で57位。
*18年=チャールズ・ロイドの『Vanished Gardens/Charles Lloyd & The Marvels + Lucinda Williams』に参加。
*19年= ジェシー・マーレンのアルバム『Sunset Kids』をプロデュース、ソングライティングも協力。3曲レコーディングにもジョイン。


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*20年=アルバム『Good Souls Better Angels』。THE BILLBOARD 200では144位だったけど、同誌Top Americana/Folk Albumsで3位、同誌Top Rock Albums で21位を記録。

そしてルシンダ・ウィリアムスは同年10〜12月にナッシュヴィル/ルーム&ボード・スタジオから配信ライヴ“Lu's Jukebox”6回行った。
(1)Runnin' Down A Dream : A Tribute To Tom Petty 10月29日(配信日)
(2)Southern Soul:From Memphis To Muscle Shoals 11月12日
(3)Bob's Back Pages: A Night Of Bob Dylan Songs 11月19日
(4)Funny How Time Slips Away: A Night of 60's 0Country Classics 12月3日
(5)Have Yourself A Rockin' Little Christmas With Lucinda 12月17日
(6)It's Only Rock and Roll: A Tribute to the Rolling Stones 12月31日

この模様が6枚のアルバムとなってこの1月に勢揃い!このところこの6 CDsを聴きまくっている。皆さんも是非ともお楽しみあれ!

●ランニン・ダウン・ア・ドリーム:ア・トリビュート・トゥ・トム・ペティ(BSMF RECORS/BSMF-6202)


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●ルーズ・ジュークボックス・Vol.2: サザン・ソウル: フロム・メンフィス・トゥ・マッスルショールズ(同/BSMF-6210)


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●ルーズ・ジュークボックス・Vol.3: ボブズ・バック・ペイジス: ア・ナイト・オブ・ボブ・ディラン・ソングス(同/BSMF-6211)


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●ルーズ・ジュークボックス・Vol.4: ファニー・ハウ・タイム・スリップス・アウェイ: ア・ナイト・オブ・60's・カントリー・クラシックス(同/BSMF-6212)


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●ルーズ・ジュークボックス・Vol.5: ハブ・ユアセルフ・ア・ロッキン・リトル・クリスマス・ウィズ・ルシンダ(同/BSMF-6214)


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●ルーズ・ジュークボックス・Vol.6:ユー・アー・コージャリー・インヴァイテッド:ア・トリビュート・トゥ・ザ・ローリング・ストーンズ(同/BSMF-6217)


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◆『時代のカナリア』 著者/湯川れい子

れい子先生の快心の新著『時代のカナリア』(集英社)を一気に読破。音楽を愛し、人間が大好きで、地球の未来をいつも気にかけている生き様を改めて痛感させられた素晴らしい内容だ。僕の新たなる枕頭の書、いつもながらいろいろ御教示を得た。


提供 : 集英社

僕は1962〜3年頃から音楽雑誌「ミュージック・ライフ」を愛読していた。直ぐ取り出せる63年3月号は表紙がザ・ピーナッツ。先日のMUSIC LIFE CLUB出演の際もちょっと触れたけどその頃の同誌フロント・カバーは坂本九や弘田三枝子といった邦楽アーティスト。これまた手元にある63年11月号でジョニー・ソマーズが表紙に登場した。このML(僕らはこの頃から同誌をエムエルと称していた)両方を懐かしくパラパラしていると“スターの花かご”という4頁のコラムを担当していたのが湯川れい子さんだった。僕はこの頃かられい子さんファンを自称していた。




from Mike's Library

63年3月号“スターの花かご”中盤から後半にかけては僕の大好きなエルヴィス ・プレスリー(この月は2回も…流石です!)やジョニー・ティロットソンの話題も登場。ジョニーといえば66年の映画『涙くんさよなら』(主演:ジュディ・オング)に出演していたけど、この作品中でTVワイドショー“湯川れい子モーニング・ショー“で彼がインタビューを受けるシーンがある。そう、れい子先生の映画初出演作品なのだ。この映画にはその後親交を深めた故・ムッシュかまやつ、故・井上堯之、加藤カッペチャン充らの在籍していたザ・スパイダース、そしてジョニー同様ずっと後にインタビューした故・山内賢も出演していた。

その後れい子先生には70年初頭、僕がペイペイのモノカキだった頃からいろいろご教授を仰ぎ、72年エルヴィス・ライヴ&73年ストーンズ・ライヴは先生のお世話で堪能出来たのだった。

80年代からは毎年のようにエルヴィス 生誕祭でご一緒させて頂いた。そしてこのご縁は”湯川れい子 洋楽裏話 千夜十夜 with Mike Koshitani “へと続いている。


Pic.by K.SATO

『時代のカナリア』は音楽を基盤にして後世に伝えたい平和へのメッセージが正直に、そして明確に述べられている。フロント・カバーに”今こそ女性たちに伝えたい!“と表記されている。僕は女性だけでなく多くのオトコ達にも自戒も含めてじっくり読んでもらいたいと思う。れい子先生はカナリアになってこれはおかしいと思うことをしっかりと提唱していく、その姿勢を本書では著している。僕は90年10月に熊本で開催されたCountry GoldのMCを務めたが、出演者のニッティ・グリッティ・ダート・バンドはその年の11月の米中間選挙における自分達の支持候補者の等身大パネルをステージ下手に設置するようスタッフにお願いしていたのを目撃、演奏後の飲み会で彼らとはポリティックな話題で盛り上がったのを憶えている。2016年Desert Tripでロジャー・ウォーターズのステージでの(当時の)ドナルド・トランプ次期大統領候補への反撃メッセージは印象深いものがあった。そしてストーンズ91年シングル「Highwire」は湾岸戦争に対するメッセージだった。日本人アーティストはそうした姿勢をなかなか掲げないとれい子先生は嘆く。ジョン・レノンやボブ・ディランのポリティカルな活動ぶりに親しんできた洋楽ファンは僕らが自らの信ずる道を歩むのはごく自然だと思う。僕はこのコラムで何度となく沢田研二は日本のディランだと記したが、彼の持説を曲げない姿勢に僕は激しく同意する。

れい子先生の音楽評論家デビュー起因となった「スイングジャーナル」投稿についてはより興味深く読んだ。当時の同誌担当だった、後のジャズ評論家/故・岩浪洋三さんとは幾度となく杯を交わさせて貰ったが、岩浪さん曰く「湯川れい子氏のジャズに対する文章は実に素晴らしかった!」と何度も聞かされた。そして、エルヴィス 、ビートルズ、マイケル・ジャクソン、シンディ・ローパーとの出会いは繰り返し読ませて貰った。れい子先生にはこれからも時代のカナリアとなってシャウトして頂きたい。


『時代のカナリア』バック・カバー from Mike's Library

☆☆☆☆☆

◆The Cover of Rolling Stones

ストーンズが表紙を飾った雑誌、国内海外を問わず必死にはならないけど目についたらゲットしている。やはり英米が中心だが、世界的にその名を知られるドイツのRS研究家、ニコ・ゼントグラフからも時々獨逸音楽誌を送って貰ったりもしている。ともあれ半世紀以上に亘る彼ら本の冊数はハンパじゃない。数年前にThe Cover of Rolling Stonesを一冊に纏めようとしたけれど、日本の某出版社から一つ一つの手続きが難航するということで結局企画は没ってしまった。それにもめげずに最近もいろいろ表紙を飾ったRSを眺めることを楽しんでいる。

◆UK/MOJO COLLECTORS' SERIES HOT ROCKS1962*2021 THE ROLLING STONES

260 頁の大スペシャル・ムック!


from Mike's Library

◆UK/MOJO Jan.2022

I can't quit you baby + Plus : The Carlie Factor


from Mike's Library

◆JP/リズム&ドラム・マガジン 2022.01 Winter

追悼特集 Charlie Watts


from Mike's Library

☆☆☆☆☆

【ライヴinfo 】

◆福原みほ ACOUSTIC SOUL 2022



僕の大好きな福原みほ、いつもソウルフル&エネルギッシュなステージを楽しませてくれる。彼女の今年最初のライヴは“ACOUSTIC SOUL 2022”。果たしてどんな楽曲が飛び出すか、今からワクワク。昨年はニーナ・シモンの「Ain't Got No, I Got Life」に驚かされ&大きな拍手を送った。そんな強烈な感動を次LIVEでも期待したい!

*2022年3月17日 Billboard Live TOKYO
ファースト・ステージ 開場17:00  開演18:00
セカンド・ステージ  開場20:00 開演21:00

http://billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=13216&shop=1

*2022年3月31日 Billboard Live OSAKA
ファースト・ステージ 開場17:00  開演18:00
セカンド・ステージ  開場20:00 開演21:00

http://billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=13217&shop=2

☆☆☆☆☆

湯川れい子 洋楽裏話 千夜十夜 with マイク越谷“第四夜“ エルヴィス・プレスリー!

日程が変更になりました。4月2日開催です。

音楽ファン永遠のアイドル&スーパースター、20世紀最高の偉大なるアーティスト、エルヴィス・プレスリー!第四夜ではザ・キングの魅力、素晴らしさを徹底して語り尽くします。我が国エルヴィス伝承者最高峰、湯川れい子が徹底熱弁。乞うご期待です。



ゲストは音楽&トークでエルヴィス のカッコ良さを伝え続けるシャウター、ビリー諸川!ビリーのエルヴィス 50年代オン・ステージは世界中で大人気。おだてたらひょっとしてのって2〜3曲歌ってくれるかも………。日本人でジェイムズ・バートンやチャーリー・ホッジ、グレン・D・ハーディン、D・J・フォンタナとサン・レコードでレコーディングした唯一の人物、それがビリー諸川です。

”エルヴィスTCBバンドに加えてドラムスはD・Jフォンタナって、歴史上も無いんじゃないの!?そんなビリーさんの歴史的録音についても詳しく語ります“(Reiko Yukawa)。

ナビゲーターはMike Koshitani。生まれて初めて体験した海外コンサートは1972年11月ハワイでのエルヴィス ・オン・ステージ。れい子先生監修の『ワークス・エルヴィス 』著者……。

そしてこの日の三人は1980年代から20年、エルヴィス ・プレスリー・ファン・クラブ主催“エルヴィス生誕祭”で共演していたのです。

アルコールのいける人はお好きなお酒を手に。飲めない人はソフトドリンクで。お食事もありますヨ。そうそう「今のうちに聞いておかないと、損するよ!!」とれい子さんが言っていま~す。

もちろん今回もプレゼント・タイムが待ってます!

◆ゲスト : ビリー諸川 https://ameblo.jp/billy/
◆ナビゲーター:湯川れい子 @yukawareiko  Mike Koshitani https://www.barks.jp/keywords/mikes_boogie_station.html

◆日時:2022年4月2日 土曜日
OPEN 12:30 / START 13:00
◆入場料:予約¥3000(+お飲み物¥600 アルコールもご用意してあります)
▲お食事もございます
◆予約サイト

https://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/203663

◆お問い合わせ:LOFT9 Shibuya
TEL: 03-5784-1239(12:00-22:00)

写真28
僕は7年前エルヴィス墓参ツアーに参加。イタリアン・レストランでのランチ・ショットがメンフィスの新聞に掲載。エルヴィス・ボード前のケーノージンが筆者(汗)。Special thanks to Yoko Logan.

◆「Mike's Boogie Station=音楽にいつも感謝!=」まとめページ
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