しゅーず、2年半ぶりの有観客ワンマン「ライブをさせていただけることに心から感謝」

歌い手・しゅーずのワンマンライブ＜Shoose Oneman Live 2022 -Fiore-＞が、3月26日にZepp DiverCity(Tokyo)にて有観客で開催された。自身最多曲数を歌いきった本ライブのライブレポートをお届けする。

◆ライブ写真

最高の一夜は、夢見心地を誘うほどにロマンティックにしてスウィートな歌声でどこまでもあふれかえっていた。


2019年10月にZepp Tokyoにて開催された活動10周年ワンマン公演以来の有観客ライブとして、敢行した今宵のライブタイトルは＜Shoose Oneman Live 2022 -Fiore-＞。Fioreとは仏語で“最高の人”の意を持ち、これはコロナ禍の中で2年半もの間、しゅーずの“生歌”を待ち続けてくれていた人々の存在を指す言葉としてファンに捧げられたタイトルだった。

「みなさま、ようこそお越しくださいました。（中略）わたしが皆様の前で歌うのは約2年半ぶりになりますので、おそらく皆さんも長らく待たれたと思います。こうした中でもライブをさせていただけることに、心から感謝しております」


raibuha2021年春に発表された最新アルバム『Velvet Night』収録曲であるシティポップチューン「EXPLORER」から幕開けし、終始しっかりと伸びのある落ち着いたボーカリゼイションでオーディエンスを魅了。本編後半に入ってからは「［A］ddiction（Fiore ver.）」などで、ダンサーチーム・ATYを交えての“歌って踊る”ダイナミックなパフォーマンスも披露してくれたほか、その後にはシークレットゲストとして登場した盟友・un:cとBL風味たっぷりなカラみを見せつけながらの「ストロウ」、2人揃っての軽快なダンスステップを華麗にキメてくれた「Booo！」で場内は沸き立たせた。

アンコールでの「マンティス▽クライシス」ではしゅーずの凛々しく力強い歌と、ファンによる手旗を用いたフリによって、一体感のある素晴らしい場面をも創出してくれたのだった。


ちなみに、このライブの模様は5月14日20時よりStreaming＋にて配信されることが予定されており、当日はしゅーず本人も「リアタイでコメ欄に出現しちゃおうかな」とこの日のMCで予告していたことをここに付記しておこう。

今宵しゅーずの紡ぎ出していった歌たちは、このライブでも歌われた「Night Wander」の歌詞のごとく、観衆たちを“ずっとこのまま　夢を見て”いたいという気持ちにさせたに違いない。最高の一夜は、夢見心地を誘うほどにロマンティックにしてスウィートな歌声でどこまでもあふれかえっていたのである。

文◎杉江由紀
写真◎堀卓朗（ELENORE）



◆しゅーず オフィシャルサイト