スティーヴ・ペリー、『ストレンジャー・シングス』でのジャーニー楽曲リミックスに「あっぱれ!」

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スティーヴ・ペリーは、Netflixで配信中のドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4で使用された、彼が歌うジャーニーの楽曲「Separate Ways (Worlds Apart)」(1983年)のショート・ヴァージョンのリミックスに感服し、それを手掛けたBryce MillerとAlloy Tracksへ直接電話を入れたそうだ。その上、彼が「もっとやろう」と提案したことで、曲は予告編だけでなく本編で使用されることになったという。

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ペリーは『FLOOD』のインタビューでこう話した。「僕はいまでも自分のソングライティング(の権利)を保有している。ほかのメンバー達は売却した。だから、使用許可に関して僕に連絡があったんだ。予告編のヴァージョンが送られてきた。僕はそのとき自分が抱いた感情に本当に驚いたよ。とても自然でアナログっぽかった。あのヴォーカルがエモーショナルでとてもいいことに驚いた(笑)」

「僕があれを歌ったとき、当時はアナログシンセ、たくさんのギター、ドラムって多くの楽器に埋もれ、(ヴォーカルが)聴き取り辛かった。Bryceは(ヴォーカルを)取り出し、ハーモニーを強調したんだろうね。それを聴いたとき、僕は感動した。オリジナルでもこうだったらよかったのにって思ったんだ。ガールフレンドに、“ヴォーカルのみを聴いたのは初めてだ。感情的で、僕が覚えていたものとずい分違う。いい意味でね!”って言ったんだよ。僕は、彼らがやったことに衝撃を受け、彼らのことをもっと知りたい、もっと話してみたいって思った」

Alloy Tracksの創立者Troy MacCubbinは、ペリーから電話があった日のことをこう振り返っている。「知らない番号から電話があり、相手が『ストレンジャー・シングス』について話し始めたから、僕はNetflixからかと思った。“君ら、素晴らしい仕事をしてくれた。君らの作ったものについてもっと知りたい”って言われたんだ。15分くらいして彼が電話を切ろうとしたから、“えっと、もう一度、名前教えてもらえます?”って訊いたら、“スティーヴ・ペリーだ。あの曲を歌った奴だよ”って言われて(笑)」

「僕ら、有頂天だったよ。これまで、予告編作って、フィードバックくれたシンガーなんていなかったから。さらにスティーヴは別のレベルに引き上げてくれた。“僕ら他に何ができる?”って言ってくれたんだ」

ペリーはその後、Bryce Millerに電話し、「いいアイディアがある。ただ楽しむためだ。もっと長いヴァージョンはできないかな?」と提案したそうだ。それをきっかけに、「Separate Ways」のリミックスはロング・ヴァージョンが作られ、ドラマ制作者のダファー兄弟が気に入り、シーズン4のエピソード8の重要なシーンで使用されることになったという。




Ako Suzuki
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