マイルス・デイビス、1982年~1985年の未発表音源世界同時リリース&復活後も進化を続けたマイルスのお宝音源初公開

ポスト

帝王マイルス・デイビスの貴重な未発表音源を収録した3枚組アルバム<ブートレグ・シリーズ第7弾>『ザッツ・ホワット・ハプンド1982-1985:ブートレグ・シリーズVol.7』が本日世界同時発売された。

◆マイルス・デイビス 関連画像

1970年代後半、一時引退期を経て復活した1982年~1985年のマイルスにフォーカスしており、約3時間半におよぶ未発表音源が約40年の歳月を経て初公開となる。 ハイレゾ(24bit-96kHz)も同時配信中だ。

噂にはなっていたものの発売されなかったJ.J.ジョンソンとの共演やティナ・ターナーの大ヒット「ホワッツ・ラヴ・ガット・トゥ・ドゥ・ウィズ・イット」のカバー等、ファンならずとも聞いてみたい初出<お宝音源>満載の3枚組となっている。 1980年代、変化する時代の中でFMラジオや登場したばかりのMTVにインスピレーションを見出しながら進化を続けるマイルスの姿に衝撃を受ける。


【DISC1】と【DISC2】には『スター・ピープル』『デコイ』『ユア・アンダー・アレスト』の未発表スタジオ・テイクを、【DISC3】には1983年7月7日モントリオール・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴ音源を収録している。

【DISC1】収録の全10曲中8曲は1983年リリース・アルバム『スター・ピープル』からのスタジオセッション未発表テイク。マイルス復帰後のスタジオ・レコーディング第2弾となるこのアルバムは長年制作に携わったテオ・マセロ最後のプロデュース作品となった。パーソネルはJ.J.ジョンソン(トロンボーン)、ビル・エヴァンス(サックス)、マイク・スターン(ギター)、マーカス・ミラー(ベース)、アル・フォスター(ドラムス)、ミノ・シネル(パーカッション)。マイルスはトランペットとキーボードでクレジットされている。残り2曲「フリーキー・ディーキー」パート1&2はマイルス自身のプロデュースによる1984年発表『デコイ』のセッションから。1983年6月30日、ニューヨークのA&Rスタジオでの録音。参加メンバーはジョン・スコフィールド(ギター)、ダリル・ジョーンズ(エレクトリック・ベース)、ロバート・アーヴィングIII(リン・ドラム・プログラミング)、ミノ・シネル(パーカッション)。この未発表セッションはジョン・スコフィールド所有のカセットから提供された。

【DISC2】は1985年リリース・アルバム『ユア・アンダー・アレスト』からのスタジオセッション未発表テイク。プロデュースはマイルスとロバート・アーヴィング・ジュニア。シンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」、マイケル・ジャクソンの「ヒューマン・ネイチャー」といった時代を反映したヒット・ソングを演奏し話題となったアルバム。パーソネルはボブ・バーグ(ソプラノ・サックス)、ジョン・スコフィールド(ギター)、ロバート・アーヴィングIII(キーボード)、ダリル・ジョーンズ(エレクトリック・ベース)、アル・フォスター(ドラムス)、ヴィンス・ウィルバーン・ジュニア(ドラムス、ドラムプログラミング、パーカッション)、スティーヴ・ソーントン(パーアッション)とジョン・マクラフリン(ギター、「カティア」で参加)。この未発表録音はスティーヴ・バーコウィッツとデイヴ・ダーリントンが2022年ニューヨークのベース・ヒット・レコーディングスでミックスしている。

【DISC3】は1983年7月7日、モントリオールのサン・ドニ・シアターでのライヴを収録。パーソネルはジョン・スコフィールド(ギター)、ビル・エヴァンス(サックス、フルート、エレピ)、ダリル・ジョーンズ(ベース)、アル・フォスター(ドラムス)、そしてミノ・シネル(パーカッション)。 今年6月18日(土)に開催された「レコード・ストア・デイ2022」では、この【DISC3】のモントリオール・ジャズ・フェスティヴァル・ライヴ『What It Is: Montreal 7/7/83』アナログ盤が、数量限定で先行発売された。

プロデュースはグラミー賞受賞歴のあるスティーヴ・バーコウィッツ、マイケル・カスクーナとリチャード・サイデル、マスタリングはこれまでもソニーミュージックのマイルス企画を手掛けているマーク・ワイルダー。


マイルス財団公認の未公開写真満載全52ページ・カラー・ブックレットには昨年亡くなったマイルスとも親交のあった評論家グレゴリー・テイト、マーカス・J・ムーアやジョン・スコフィールド、マーカス・ミラー等共演メンバーによるマイルスとの思い出を綴った貴重なエッセーが掲載されている。 三方背ボックス付。(展開写真は輸入盤のものです。日本盤はマルチケース仕様) なおCD3枚組からのダイジェスト版となる 輸入アナログ盤(ホワイト・ヴァイナル/2枚組)も同時発売中。

さらには『スター・ピープル』、『ウィ・ウォント・マイルス』、『ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン』、『デコイ』、『ユア・アンダー・アレスト』のハイレゾ(24bit-192kHz)配信もスタートした。

『ザッツ・ホワット・ハプンド1982-1985:ブートレグ・シリーズVol.7』

2022年9月16日全世界同時発売・全曲配信開始
Blu-SpecCD2:SICJ-30029-31 / 定価:4950円(4500円税抜)

■収録曲(3枚組)
●CD1
01. Santana サンタナ
02. Minor Ninths, Part 1 マイナー・ナインス Part1
03. Minor Ninths, Part 2 マイナー・ナインス Part2
04. Celestial Blues, Part 1 セレスティアル・ブルース Part1
05. Celestial Blues, Part 2 セレスティアル・ブルース Part2
06. Celestial Blues, Part 3 セレスティアル・ブルース Part3
07. Remake of OBX Ballad リメイク・オブOBXバラード
08. Remake of OBX Ballad Sessions リメイク・オブOBXバラード・セッションズ
09. Freaky Deaky, Part 1 フリーキー・ディーキー Part1
10. Freaky Deaky, Part 2  フリーキー・ディーキー Part2

●CD2
01. Time After Time (alternate) タイム・アフター・タイム(オルタネイト)
02. Time After Time (full session) タイム・アフター・タイム(フル・セッション)
03. Theme From Jack Johnson (Right Off) / Intro ジャック・ジョンソンのテーマ(ライト・オフ)/イントロ
04. Never Loved Like This (studio session demo) ネヴァー・ラヴド・ライク・ディス(スタジオ・セッション・デモ)
05. Hopscotch (slow) ホップスコッチ(スロウ)
06. Hopscotch (fast) ホップスコッチ(ファスト)
07. What’s Love Got To Do With It  ホワッツ・ラヴ・ガット・トゥ・ドゥ・ウィズ・イット
08. Human Nature (alternate) ヒューマン・ネイチャー(オルタネイト)
09. Katia (full session) カティア(フル・セッション)

●CD3 (Live in Montreal, July 7, 1983)
01. Speak (That’s What Happened) スピーク(ザッツ・ホワット・ハプンド)
02. Star People スター・ピープル
03. What It Is  ホワット・イット・イズ
04. It Gets Better イット・ゲッツ・ベター
05. Hopscotch  ホップスコッチ
06. Star On Cicely スター・オン・シシリー
07. Jean-Pierre ジャン・ピエール
08. Code 3 コード3
09. Creepin’ In クリーピン・イン

◆マイルス・デイビス 日本オフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報