中島みゆき、『アリスとテレスのまぼろし工場』で初のアニメ主題歌担当

ポスト

中島みゆきの新曲「心音(しんおん)」が、9月15日に公開される映画『アリスとテレスのまぼろし工場』の主題歌に決定した。

岡田麿里が監督を務める『アリスとテレスのまぼろし工場』は、アニメーションスタジオMAPPAの初のオリジナル劇場作品。“突然起こった製鉄所の爆発事故により全ての出口を失い、時まで止まってしまった町”を舞台に、中学3年生
の主人公・正宗と2人の少女たちの出会いから始まるストーリーが描かれる。

主題歌の「心音(しんおん)」は、普段から中島みゆきの楽曲を愛聴している岡田監督の依頼に応える形で制作されたという書き下ろしの新曲だ。中島みゆきがアニメーション作品の主題歌を担当するのはこれが初めて。台本を読んでその物語に強く心動かされ、参加を決めたのだという。

岡田監督は今作の脚本を執筆しながら、中島みゆきの「荒野より」(2011年)がずっと頭の中に流れていたとも明かしている。そんな『アリスとテレスのまぼろし工場』の物語に「心音(しんおん)」がどのように寄り添っていくのか、秋の公開を楽しみに待ちたい。

   ◆   ◆   ◆

■中島みゆき コメント

ゲームもアニメもさっぱりわからない中島に、御注文を
くださるとは、なんでなの?と謎な気持ちで、
届いた台本をおそるおそる読み始め、最後まで読み終わ
らないうちに、どっぷり、岡田麿里様のしもべとなっておりました。
岡田麿里様は、中島の絶大なる「推し」です!

スタジオで初めて岡田麿里様にお目にかかった日は、
ただもう中島は物陰から、じぃっとお姿を拝見するばかり。
一瞬だけ駆け寄って「この台本、好きです!」と言うのが
精一杯でした。まるで中学生の片想いレベルです。

■岡田麿里 コメント

『アリスとテレスのまぼろし工場』の主題歌が完成したとご連絡があり、スタジオにお伺いしました。
期待で前夜は眠れなかったうえに、その場にみゆきさんがいらっしゃったことで
興奮と緊張は限界に達し、挙動不審かつドライマウスの私に歌詞の紙が渡されました。

そこには、「心音(しんおん)」と書かれていました。

「心音(しんおん)」が流れてきた瞬間、正面から、強い風がぶわっと吹いた気がしました。
風にあおられて、緊張だけでなく、スタジオの景色がすべて吹っ飛んでいきました。
そして、この物語の主人公である正宗と五実、睦実の姿が見えました。
彼らはしんと冷たい世界の中で、腹の底から叫び、走っていました。

2023年6月現在、『まぼろし工場』の制作は順調です……とは正直、言えません。
映画の内容と同じく、さまざまな困難にぶちあたり、倒れそうになることもあります。
でも、そのたびに「心音(しんおん)」がどんどんと心臓を叩いてくれ、蘇生させられています。
みゆきさん、瀬尾さん(*中島みゆき音楽プロデューサー)をはじめとした「心音(しんおん)」チームの皆さん。
この素晴らしい主題歌が流れる、エンディングを迎えるために。『まぼろし工場』とアニメスタッフは最後まで駆け抜けていきます。本当にありがとうございました。

   ◆   ◆   ◆

『アリスとテレスのまぼろし工場』

2023年9月15日(金)全国公開
原作・脚本・監督:岡田麿里 副監督:平松禎史 キャラクターデザイン:石井百合子 美術監督:東地和生 音楽:横山 克
制作:MAPPA
出演:榎木淳弥 上田麗奈 久野美咲
主題歌:中島みゆき 「心音(しんおん)」
作詞・作曲 中島みゆき 編曲 瀬尾一三
配給:ワーナー・ブラザース映画 MAPPA
映画公式HP:https://maboroshi.movie/
公式Twitter:https://twitter.com/maboroshi_2023
公式Instagram:https://www.instagram.com/maboroshi_2023
(C)新見伏製鐵保存会 

『世界が違って見える日』/中島みゆき

CD
2023年3月1日(水)発売
YCCW-10414 ¥3,300(税込)/ ¥3,000(税抜)
商品ページ:https://www.yamahamusic.co.jp/s/ymc/discography/1141
収録曲:
1. 倶(とも)に
2. 島より
3. 十年
4. 乱世(らんせ)
5. 体温
6. 童話
7. 噤(つぐみ)
8. 心月(つき)
9. 天女の話
10. 夢の京(みやこ)
(全10曲)
*フリガナは本来、文字上フリガナ
*「倶(とも)に」 ※”倶”は正しくは旧字体表記

中島みゆき シングル91曲一挙配信

https://lnk.to/nakajima_miyuki

この記事をポスト

この記事の関連情報