【インタビュー後編】ベリーグッドマン、11年目以降の3人が進む道「甲子園は楽しみしかない」

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ベリーグッドマンが、8月9日に結成10周年ベストアルバム『GOOD GOOD GOOD』をリリースした。自らのメジャーレーベル・TEPPAN MUSIC設立後の楽曲を中心に、珠玉の楽曲を網羅した必聴のアルバムとなっている。

◆ベリーグッドマン 動画 / 画像

インタビュー前編では、ツアーの経過報告、ベスト盤に込めた思いなどについて話してくれた。そしてインタビュー後編では、ベスト盤に収録した新曲「これからもよろしくな」の制作エピソードや、いよいよ間近に迫って来た11月18日の阪神甲子園球場ライブ、そして11年目以降の3人が進む道について、RoverとMOCAが語ってくれた。

   ◆   ◆   ◆

■ある意味自然発生的に出た曲
■愛の形で家族を守れる男になりたい


──10周年ベストアルバム『GOOD GOOD GOOD』には、新曲が1曲入ってますね。「これからもよろしくな」という、もうタイトルだけでどんなメッセージかわかりますけど、テーマは3人で決めたんですか。

Rover:これはもともと、トミーズ雅さんとお食事して飲んでる時に、奥さんと娘さんの話になったんですけど、家族愛の話がすごく感動的で。雅さんはすごい素直な方なので、突然泣きだしたんですね、その時の気持ちを思い出して。自然と僕も涙がこみ上げて来て、NSC一期生で、お笑いの頂点を極めた人が、今家族のことでこんなに感動しながら酒飲んで泣けるのって、すごいかっこいいなと。何に追われてるわけでもなく、「俺らには定年がないから」って言いながら、家族にメシ喰わすために生放送を頑張って、でも「最後はこういうことがやりたい」って夢も語って、すごい人だなと思ったことを曲にしました。そもそも、雅さんにミュージックビデオに出てほしいって勝手に言ってて、そういう思いで作った曲であることは間違いないんで、ある意味自然発生的に出た曲だし、ある意味狙ってるといえば狙ってるし。その狙いはどこにあるかというと、「僕たちもそんなふうになりたい」という、こういうあったかい愛の形で家族を守れる男になりたいという気持ちがありました。

──「これからもよろしくな」という言葉は、家族に向けて、そしてファンへ向けての言葉でもあるんだろうなと思って聴きました。

Rover:もともとは“グッドガール”っていう曲だったんですよ。それはそれで良かったんですけど、タイトルをレコーディングの日に考えて、MOCAが「これからもよろしくな」がいいんじゃない?って。

MOCA:最初、“エイ、ヨー、超ベリベリグッドなガール、これからもよろしくな”って言ってたんですよ。HiDEXのヴァ―スでも言ってるんですけど、ヒデはたぶん僕のにインスパイアされたと思うんで。でもサビでは言ってないよな。

Rover:言ってない。

MOCA:サビにある言葉を(タイトルに)付けがちなんですけど、なくても内容盛りだくさんで、どんな曲かわかってもらえると思ったんで。レコーディングの日にタイトルを決めるのはあんまりなくて、いつも決め込んでから書いていくんですけど、この曲はサビの雰囲気が出来てたんで、何でも行けるなという中で、かなりいい感じにまとまったかなと。というか、そもそもベストを作る時にRoverが「新曲入れようや」って言ったんですよ。レーベルに確認したら、「入れてくださるんですか。こんな忙しいスケジュールで、願ってもないです」みたいな返事が来て、Roverが「入れよう」って言ったんですけど、僕は信じられなくて。だって、その時点で何もないんですよ。何もない、しかもツアー中、初日が終わってからデモを作り出したんですよ。「こいつ頭おかしい」と思って。

──あはは。そんな経緯が。

MOCA:「声入れするから来て」って言われて、喉がガラガラなんですよ。何やってんのやろ?って思ったんですけど、「そういえばこいつ、自分から言い出したな」って。ドMというか、まだ出せるという自信があるのか、でも「出るかな?」とか言ってるし、何やこいつと思いながら。

▲MOCA

Rover:確信はなかったです。

MOCA:レーベルの人も「いらないです」とはっきり言ってくれよと思ったけど、「いいんですか」って返って来るんかい!って。僕は下を向いて聞こえてないふりをして、「やめてくれー」と思ってたんで。

Rover: 何ならヒデも「え?」っていう顔してる(笑)。でも、なんで嫌なんかがこっちはわかんない。ベストアルバムで新曲1曲ですよ。「入れるでしょ、普通」って感じやったんですよ。かといって「どんな曲?」と言われてもわかんないですけど、ベスト盤の並びで言うと、応援歌でないことはわかってて、それはまた考えればいいやんって。それを話したのが、甲子園球場の近くのららぽーとのリリースイベント(3月21日)の楽屋だったんですよ。こいつら、甲子園に立つことわかってんのかなと思うぐらい、無気力だったんですよ。

MOCA:いやいや(笑)。違うよ!

Rover:「今、甲子園の横におるんやぞ」って。「曲はないけど、作れば出来るんだからやろうぜ」って。それでツアー初日の京都の楽屋で話をして、次の日にデモを録りました。そこまでは良かったんですけど、ツアーの真っただ中で本番のレコーディングをする時は、「やめときゃよかった」と思うぐらい声が出なかったです。出しましたけど、なんとか。気持ちはあっても、スケジュールをちゃんと見ないとあかんなと思いました。ただ、いろんなことがあって、トミーズ雅さんのMV出演があったりとか、レーベルさんの頑張りもあって、いいものになったと思います。



MOCA:今は(新曲が)なかったらと考えたら怖いんで、よう言ってくれたなと思います。

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