【インタビュー後編】ベリーグッドマン、11年目以降の3人が進む道「甲子園は楽しみしかない」

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■HiDEXも、10年20年30年みたいに言ってた
■この先楽しみです


──3人のリリックはとことん赤裸々で、ここまで出すかっていうぐらいの本音満載で。奥さんやパートナーに対しての愛が溢れたリリックが感動的です。反省しました。こんなこと言ったことないわって。

Rover:まあ、なかなか言わないですよね。

MOCA:昔は、失恋ソングのほうが求められてるような時が多かったけど、逆にハッピーへの憧れが強くなってるのかな?というのはあって。昔で言ったらリア充という、充実していることが駄目だみたいな、後ろ指さされるような感覚があったのが、それがなくなったというか、それはSNSの発展とか、そういうアーティストが増えてきたこともあるかもしれないですけど。僕らは失恋ソングは1曲ぐらいしかなくて、もともとこういう感じというか、DJのMANA-Bくんにも「ベリグは本当にリア充だよね」って、10年前から言われとったんで。だから、いい時代になって来たなと思います。雅さんからも同じものを感じたし、愛する力というものを。

──面白いのは、MOCAさんもRoverさんも、食べるシーンがリリックに出てくること。何気ないけど、一緒に食べるって幸せの象徴なのかなと思ったり。

MOCA:それも雅さんのことが印象的というか、中高6年間、娘さん3人分の弁当を作った話とか、居酒屋で奥さんと同席させてもらったこととか、将来の夢を語る時もメシの話が絡んでたし。僕らも食べるのが好きなんで、勝手に入ってたっていう感じです。

──MOCAさんの、奥さんのパジャマ姿というリリックもまた出ました。「それ以外の人生なんてありえないや」に引き続き。

MOCA:僕、基本的に一緒のことしか言ってないんですよ。バレて来てるんですけど。



Rover:何なら、メロディも一緒やな。

MOCA:一緒やねん。これ、行きついたんですよ。SPiCYSOLのKENNYくん(Vo, G)と語った時に、「俺らは愛と平和を細かくして歌ってるだけで、“ありがとう”と“愛してる”以外に言うことないよな」って。「それで基本、成り立つよな”」って言ってました。

Rover:ほんまにそうですよ。

MOCA:そこから、何の恥ずかしさもなく同じことを歌ってます。毎回“ありがとう”を入れようかなと思ってるぐらい。その代わり、自分以外の人がいつも“ありがとう”を使ってたら何か嫌な気がする(笑)。俺の“ありがとう”やねんけどなーって。累積、俺の方が絶対やってるでって、自分の言葉ぐらいに思ってます。

──言いたいことは「ありがとう」と「愛してる」だけでいい。究極ですね。

Rover:ピュアなんですよね。僕、ひねくれてるんで。絶対に前のやつとは違うやつにしたいと思うんで、ピュアなのがうらやましいですよ。僕もピュアで行きたいです。僕をピュアにさせてください。

MOCA:じゃあ、サウナやな(笑)。生まれたての状態から始める。

──いい話です。10周年を超えて、ここからのベリーグッドマンがすごく楽しみです。

MOCA:楽しみですね。HiDEXも、10年20年30年みたいに言ってたんで。いつやめてもおかしくない奴やと思ってたのに (笑)。音楽以外のことで成功したらやめるんちゃうかなって、それぐらい多感というか、いろんな趣味もあるし。と思ってたんですけど、ヒデの口から「ずっと長く」みたいな言葉が出てるので、この先楽しみです。

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