【対談】ベリーグッドマン×ヨネダ2000・愛、「愛 LOVE ベリーグッドマン!」

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互いにファンであることを公言するヨネダ2000・愛とベリーグッドマンの、笑顔しかない幸せ初対談が実現した。2022年の『M-1グランプリ』決勝進出、若手女性芸人コンビの筆頭として大注目のヨネダ2000・愛と、デビュー10周年を迎えて11月18日に兵庫・阪神甲子園球場単独ライブに挑むベリーグッドマン。

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愛がベリーグッドマンの大ファンであるところから始まり、リズムネタで知られるヨネダ2000とベリーグッドマンの音楽的接点、知られざるネタ作りと曲作りの秘話、トークや突っ込みのポイント等々。縦横無尽に話題の広がる、フリーダムなトークをお楽しみあれ。

   ◆   ◆   ◆

■ベリーグッドマンを聴いて
■「もう一回やってみよう」と思った


──ベリーグッドマンの3人が、ヨネダ2000を知ったのは、いつ頃だったんですか。

MOCA:個人的には、2年前の『M-1グランプリ』の敗者復活だと思うんですけど、寿司屋に入って来る外国人のネタで、「はじめまして、Def-TechのShenです」っていうセリフで死ぬほどツボってもうて(笑)。それで「ヨネダ2000がおもろい」というのが僕の出会いで、その話を大阪の後輩の子としゃべってたら、「MOCAさん、たぶんフォローされてますよ」って言われて、ツイッターを見たらフォローしてくださっていて。

愛:はい。してました。


MOCA:それで速攻フォローを返したのがスタートです(笑)

Rover:12、3年前に、当時高校生だったアングリーメンというトリオと、僕たちがよく一緒にイベントに出てたんですけど。そんな彼らがNSC大阪校(吉本興業タレント養成所)に入ることになって、「同期の芸人がめっちゃベリーグッドマンが好きなんです」ってずっと言ってくれてて、それが実は愛ちゃんだった。そのあとツイッターでDMをくださって、調べたら「彼らが言ってた同期の子や」と。そこから連絡を取るようになりましたね。

HiDEX:僕は2022年の11月、結成9周年に大阪の味園ユニバースでライブをした時にしゃべったのが、はじめましてだと思います。



愛:ご連絡はさせていただいてたんですけど、みなさんとの対面はそこが初めてです。

──そもそも愛さんが、ベリーグッドマンのファンだった。

愛:そうです。

MOCA:何きっかけだったのかが知りたいな。

愛:本当の最初は、『ミュージックステーション』で特集として流れていたんですよ。応援ソング特集みたいなとこで、「ライオン」が流れていて、いいなと思ってYouTubeで調べさせていただいて、そこから聴くようになりました。

Rover:2017年とか18年とか、そのへんかな。

愛:そうです。今は芸歴6年目なんですけど、2年目の時にトリオを組んでいて、あんまりうまくいってなくて、解散するかどうするかと思っていた時で。そのトリオは結局解散して、そのあともう一回、今の相方(誠)と再結成という形になるんですけど、「やめるか続けるか」で悩んでた時に、ベリーグッドマンを聴いて「もう一回やってみよう」と思ったのがきっかけです。そこから聴くようになって、ファンクラブにも入って、でも大阪で…。

Rover:ちょっと待って。ファンクラブ入ったん?

愛:というか、今も入ってます。

▲ヨネダ2000・愛

Rover:ほんまに? それは嬉しいなぁ。

愛:でも大阪でメインに活動されてることを知って、その頃は(東京から大阪へ)あまり行く機会がなかったので、YouTubeで見たり、『みんなのうた』で見たりしてて。私もたまたま、大阪のNSCの同期が(Roverと)仲いいのを知って、「大阪、来なよ」と言われて、ライブを見に行かせていただきました。2年前の1月10日ぐらいのライブだったと思います。

MOCA:<TEPPANツアー>で、ファンクラブイベントを午前中にやって……。

愛:そうです、それも行きました。

MOCA:あの、ダダ滑りのアコースティックライブを見てたんですか(笑)。わざわざライブを見るために大阪へ?

愛:まだそんなに仕事がなかった時期だったので。相方に「ちょっと大阪行ってきます」と言って、見に行きました。

──「Hello」が思い出の曲なんですよね。愛さんにとって。

愛:そうです。「Hello」を聴いて、歌詞に感動して、誠にもう一回声をかけてみようと思いました。(芸人に)向いてないんじゃないか?と思って、やめようかなと思ってた時だったので、歌詞にぐっと来たんです。今まであんまり、歌詞で曲を聴いてなかったんですけど。



Rover:愛ちゃんは吹奏楽をやってたんですよね。バリトンサックスという低音楽器をやっていたと聞いて、そこは僕ら(Rover&HiDEX)も共通点なので。吹奏楽の譜面を見ながら演奏する感覚とか、低音楽器のリズム隊のありかたとか、そういうところに耳が行ってたから、歌詞をあんまり聴いてなかったのはわかるんですよ。メロディ、音、ハーモニーだけで何年間もやってたから、そこに注目しちゃうみたいな。

愛:歌詞がちゃんと響いたのは、初めてに近かったと思います。

Rover:一回、「ネタはどうやって書くの?」って聞いたことがあるんですよ。去年の『M-1』の決勝のネタもそうですけど、リズムキープがハンパじゃないじゃないですか。「ぺったんこ、ぺったんこ」っていう、あのリズムキープはどうやってるの?って聞いたら、吹奏楽をやってたって聞いて、そういうことかと。しかも「メトロノームで練習してる」って聞いて、さすがやなと。緊張するとテンポが上がったりするから、メトロノームを聴いて、本番前にリズムを徹底的に叩き込んで本番に臨むらしい。



HiDEX:音楽家より音楽してますね。したことないですもん、そんなこと。

愛:ネタ合わせよりそっちの時間のほうが長かったです(笑)。あとハモリと。

Rover:「My Way」のハモリとか、Def-Techさんの次にうまいんちゃうかな。

愛:いやいやいや(笑)。めっちゃ練習しましたから。

Rover:愛ちゃんが音感があるとか、リズムに強いのはわかるんですけど、誠さんは?って聞いたら、「テニスやってたんで」って言うたから、確かに!と。テンポあるじゃないですか。

MOCA:ラリーやな。

Rover:ステップを踏む動きがうまいんですよ、誠さんって。あと、(ヨネダ2000は)何にも書かないらしいです。何十本もあるネタの中から、「あの時のあれ」みたいな、口約束らしい。

愛:文字に書いてると、文字を追ってしまうから、飛ばしちゃうことがあるんです。だから基本的にはその場でやってますね。本当に忘れそうになった時は、録画を二人で見直します。長い尺バージョンと短い尺バージョンも、(本番)ぎりぎりに聞いて決めます。

MOCA:音楽と圧倒的に違うのって、こっちは音が流れてるから、勝手に進んでいくじゃないですか。でもネタって、飛んだら終わりじゃないですか。掛け合いなんで。それ、僕には無理っすね。

Rover:ヨネダ2000のネタの雰囲気って、ミスったら一気に世界が壊れるやん。ミスったことある?

▲Rover

愛:リズムに入ってからは、あんまりないです。

Rover:誠さんが飛んだら終わりやもんな。

愛:あ、でも、めっちゃ飛ばしたことあります。というか、飛ばしたことを気づいてない。終わって、「めっちゃ飛ばしたね」って言ったら、「え、どこ?」って。

Rover:でもストーリーが成立してるのがすごい。

愛:リズムのところはさすがに、「何回目でこうやって」とかは決めてますけど、言葉はだいたい決まってはいないです。でも大したことじゃないですよ。私はリズムキープしかやってないんで。

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