【対談】ベリーグッドマン×ヨネダ2000・愛、「愛 LOVE ベリーグッドマン!」

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■愛ちゃんがトリオでうまくいかなくて、二人で再出発した
■僕らも同じ感じ


──ここで愛さんにベリーグッドマンのプレイリストを作ってもらったので紹介しますね。



【ヨネダ2000・愛が選ぶベリーグッドマン〜ベストソングス】
https://teppan.lnk.to/yoneda2000

「Hello」
「ライオン」
「エスコート(2018 New Mix)」
「ひとりひとり」
「大丈夫」
「ハイライト」
「マスターピース」
「雑草」
「GroovyでDancingなParty」
「チョベリグ」

──どうですか? 3人の感想は。

Rover:10曲も選んでもらって、ありがとうございます。けっこう、沁みる系が好きみたいやな。

HiDEX:「ひとりひとり」が入ってますけど、もともと僕とRoverが二人組やってて、ケンカ別れした後、MOCAのソロ曲のプロデュースを二人ですることになって。その時まだ仲が悪かったんですけど、(別れてから)1年ぐらいたってたんでそろそろ曲作ってみる?みたいなことで、作ったのが「ひとりひとり」なんです。二人組をやめて、一人になった今の心境を書いてみようかって。それを元にベリーグッドマンとして、3人がそれぞれのことを歌う曲にしたんですよ。だからめちゃめちゃ嬉しいですね。

Rover:嬉しい。ほんまにめちゃめちゃ大切な曲なんで。

愛:良かった。

HiDEX:僕が初めて、歌詞で言いたいことが言えた曲なんですよ。ケンカして解散したけど、結局はそれぞれが大事にしてるものだったり、それぞれの生き方があることをちゃんと学んで、書いた曲なので。僕の中でも礎になっている曲というか、ベリーグッドマンの礎みたいな曲なんですよ。だから嬉しい。

Rover:愛ちゃんが、トリオでうまくいかなくて、解散して、二人で再出発したみたいな。僕らも同じ感じなので。

HiDEX:解散してソロでやってたんですけど、もう歌をやめようと思ったんですよ。たぶん向いてないなと思って。ただここで一花咲かせないと、今まで助けてくれた友達に顔向け出来へんなと思って、僕が音楽を一緒にやりたいのはRoverとMOCAしかいなかったんで。二人に声をかけて、二人が「嫌や」と言うなら俺はもう歌をやめるという話をして。今では「脅し」と言われるんですけど。

MOCA:脅迫でした。

Rover:ヒデも切羽詰まってたから。確かに脅しに近かった。

HiDEX:脅すつもりはなかったんですよ(笑)。ただ純粋に、「もうやめる。ただ、二人がやってくれるなら出来ると思う」って。無理やったら俺は裏方になるわっていうつもりで言ったんですね。それでOKしてもらったけど、全然やる気のない二人に「ベリーグッドマンっていう名前付けたから」って言って、「お、おう。わかった」って感じでスタートしました

Rover:HiDEXは「Zeppクラスのライブハウスまでは見える」と言って、やるんやったら徹底的にやろうと。自分らでCDを作ってグッズを売って、そのお金で全国を回ろうというプランを作った次の月に、今の事務所が決まったんですよ。だから、神の一声ですよね。

HiDEX:それがなかったら今がない。

Rover:そのすべての原点が「ひとりひとり」という曲です。

愛:嬉しいです、そんな話が聞けて。私も最初、1年目の時に誠とやってて、一人入れてトリオになって、解散して、もう一回二人でやることになったので。

Rover:めっちゃ似てるよな。

──MOCAさん、愛さんのプレイリストの感想は?

MOCA:ヒデが言ったのはまさにそうで、自分たちが大切にしている曲を選んでいただいてるのと、その中に垣間見えるパリピ感ですね。いい時もあれば悪い時もあって、「大変やけど乗り越えなきゃ」という時に「ひとりひとり」「ライオン」「Hello」とかを聴いてもらえると思うんですけど、調子いい時には「GroovyでDancingなParty」や「チョベリグ」を聴きたくなるという。「GroovyでDancingなParty」は、タイトルで感じていただけるように、何のメッセージも込めてないんで。

愛:あははは。

MOCA:その面白みを感じてもらえてるのは嬉しいです。

Rover:ここを好きだと言ってくれる人は信じれます。

HiDEX:ほんまにファンクラブ入ってんねや、ということがわかる(笑)。「チョベリグ」好きなのは、ファンクラブに入ってる人しか言えないと思う。

愛:「チョベリグ」だけ聴いてることあります。1曲リピートで5時間ぐらい。



HiDEX:どういう心境の時ですか、それは(笑)。

愛:それこそ、音で聴いてる率が高いので、この2曲は。音だけ聴きたい時とか。

MOCA:ライブでは外していない2曲なんで。それを好きだと言ってもらえるのは嬉しいな。

HiDEX:俺はこの2曲、休憩やと思ってるけど(笑)。

──ベリーグッドマンにとっての「ひとりひとり」のように、愛さんにも「思い出のネタ」みたいなものってありますか。

愛:ああー、どうなんだろう、でも初めて『M-1』準決勝まで行かせていただいた時にやってたのが、「どすこい」と「YMCA寿司」で、その2ネタで注目を浴びたというか、そこからリズムが入り出したので、きっかけはそこですね。「どすこい」が出来てなかったら、そこまで行けてないので。あれは劇場で新ネタライブがあって、当日までネタが出来てなくて、私のこれ(どすこいのポーズ)を誠がよけたいという、一個のボケだけがあったんですよ。それをやる場所ってどこかな?ってずーっと考えてて、本番2時間ぐらい前に、誠が何役かやるから、私はずっと「どすこい」をやって、誠に完結させてもらおうというのを、とりあえずやったのがきっかけです。



Rover:誠さんの「どすこい」大喜利が始まるわけや。

愛:そうです。一人で何役も、そこから急ピッチで作りました。でもいいネタって、流れが出来るのがけっこう早いんです。私たちの場合。

Rover:お題があったら作れるということ?

愛:そういうわけでもないです。「YMCA寿司」のネタも、「いろんな動きをしてみて」と言われて、その時たまたまTV番組か何かで「YMCA」を聴いてたので、踊ってみたんですよ。そしたら相方が「寿司握れる」って。(YMCAのポーズをしながら)Mの時に寿司を握って、Cでここに落ちて来て、Aで提供するみたいな。

HiDEX:あははは。

Rover:それすごいわ。奇想天外やわ。

愛:相方にはそれが見えたみたいで(笑)。その時、相方が寿司にハマってたのもあって、そこからですね。それこそDef-Techさんが出てきたり。

Rover:その寿司屋にShenさんが来店してくる。

愛:それも、二人でカラオケに行った時に「My Way」を入れて、二人が別々のメロディを覚えてたんで、たまたまハモれたんですよ。それが出来たので「入れよう」ってなったんです。

Rover:あれはどっちも主旋メロディやけど、二人でハモってるように聴こえる。

MOCA:Def-Techさんはあれから盛り返したんちゃう? 『THE FIRST TAKE』に出たり。ヨネダ2000のおかげで。

▲MOCA

愛:いやいや!そんなことないです(笑)。

──芸人さんのネタの作り方と、ミュージシャンの曲の作り方。どことなく共通点があるような気がしますね。

HiDEX:自分の中で今流行ってるものとか、その時に感じていたものを掛け合わせるとか。MOCAやRoverが曲を持って来る時も、「確かにそれ、今ハマってるな」みたいに感じることはありますね。歌詞の中にも「最近よう言うとるわそれ」とか。そういう、関係のないものを掛け合わせるのがアートだと思うので、ネタ作りの発想も、わからんでもないなと思いましたね。YMCAと寿司も、お互いが全然関係ないところで、ハマってるものが来たというのが面白いなって。

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