マシーン・ヘッド「バンド名の由来がディープ・パープルでないことをイアン・ギランに言い出せなかった」

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アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、マシーン・ヘッドは、バンド名をディープ・パープルのアルバム『Machine Head』(1972年)から取ったわけではないが、イアン・ギランにそれを言い出す勇気はなかったという。

フロントマンのロブ・フリンは、ブラジルの『Kazagastão』のインタビューで、マシーン・ヘッドと『Machine Head』は無関係だと語る中で、こんな逸話を明かした。「俺は、クラシック・ロックが大好きだった。当時はただのロックで、クラシック・ロックとは呼ばれていなかったがな(笑)。俺は、クラシック・ロック・バンドの好みについてはうるさかった。レッド・ツェッペリンに夢中になったことはなかった。もっと大人になってから、彼らの素晴らしさがわかったが、(当時は)ブラック・サバスだった。より邪悪だったからな。1980年代、ディープ・パープルはカリフォルニアでそれほど人気ではなかった。ま、俺のレーダーには引っ掛らなかったと言っておく。もちろん、その後、ディープ・パープルが『Machine Head』をリリースしていたことを知った。俺は多分、全曲を聴いたことがない。「Space Truckin」や、当然、「Smoke On The Water」は知っているが」



「そういえば、こんなことがあった。俺はイアン・ギランに会ったことがあるんだ。俺らは、セカンド・アルバム(1997年リリースの『The More Things Change...』)のミキシングのためにリバプールにいた。彼はリバプールで、ソロ・アルバムをレコーディングしてた。俺ら、同じスタジオを使ってたんだよ。それである夜、彼が“どんな感じだ?”って俺らのスタジオに来たんだ。俺ら、“オー・マイ・ゴッド”だよ。俺には、俺らのバンド名は彼のバンドに由来するわけではないって、彼に伝える勇気はなかったね(笑)。彼がそう考えていたのは間違いない」

言い出すことはできなかったが、その夜、マシーン・ヘッドのメンバーはギランと「最高の夜を過ごした」そうだ。マシーン・ヘッドの音楽をギランに聴かせた後、ギランは彼の音楽を聴かせ、一緒に飲みながら様々な話をしてくれたという。


Ako Suzuki
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