【速レポ】モンパチフェス＜WWW!!23＞、2日目の幕開けはD-51「今日1日、たっぷり楽しんでください!！」

8時間に及ぶ長い1日の始まりのウォーミングアップと言ってしまうには、あまりにも熱い盛り上がりをハブステージに作り出したのは、＜What a Wonderful World!!23＞2日目のオープニングアクトを務めたD-51だ。

◆ライブ写真

YASUこと吉田安英、YUこと上里優からなる沖縄出身の男性デュオ。テレビドラマ『ごくせん』の主題歌に使われた「NO MORE CRY」をはじめ、数々のヒットナンバーで知られる彼らは現在、沖縄を拠点に全国各地のさまざまなイベントに足を運び、歌い続けている。

その彼らは「NO MORE CRY」のイントロを登場のSE代わりに使いながら、ステージに走り出てくると、「どうもみなさん、D-51です！」とYUとYASUがNO MORE CRYのダンサブルなビートに乗せ、歌声を繋ぎながら、早速、そのハーモニーに観客を巻き込んでいった。



「よかったら、みんなで歌いませんか⁉ もっと行けますよ！ ありがとう！」

YUに促され、シンガロングを始めた観客の歌声は、YASUとYUの「せーの!！」に応え、さらに大きなものに！

観客がステージの2人に大きな拍手を贈る中、トロピカルなイントロに導かれたのは、レゲエナンバー「ハイビスカス」。心地いい、ゆったりとしたリズムに体を揺らしながら、観客全員がワイプで応えると、「みなさん、楽しむ準備はでてきていますか？　ここは沖縄です。最後のサビは全員、両手を上げてカチャーシー、行きましょう！」とYUがウィットをきかせ、そこにいる全員が両手をヒラヒラとカチャーシーを踊るという沖縄開催のフェスならではの景色を作り出す。

「カチャーシーに間違いはありません！ 適当(な踊り方)でいいんです！」──YU

うーん、なんともピースフル！


バラードの「Forever Friends」をエモい歌唱で繋げ、「これからどんどんすごいアーティストが登場します。最後まで音楽を楽しんでいってください。次が最後の曲になります！」というYUの言葉に客席から「えぇ～～」と声が上がる。

「うれしい。もう1回いいですか（笑）？」とYASUが観客の「えぇ～～」をアンコール。その声にたたみかけるようにYUが言った「最後はアゲアゲで行きたいと思います。とある海賊の一味に贈った曲です！」という言葉に客席から歓声が上がった。

最後を飾ったのは、テレビアニメ『ONE PIECE』のオープニングテーマだった「BRAND NEW WORLD」。ヒロイックなメロディとアップテンポのダンスビートに観客がジャンプ。サビの“start me up!”というパンチラインに拳を上げる。

「最後、両手で行きましょう！」

YASUの言葉に応え、観客全員が両手の拳を一斉に突き上げる光景はまさに壮観の一言。


最後の最後にYASUが観客に贈った言葉が青空の下、響き渡った。

「今日1日、たっぷり楽しんでください!！」

文◎山口智男
写真◎maki nagamine