【速レポ】モンパチフェス＜WWW!!23＞、WWW!! Special Session The BK Sound presents -Good Vibes Onlyは予測不能な豪華共演「ヤバいバイブス持ってきたぞ」

2日目のサンセットタイム。これだけの顔ぶれが一堂に会しているんだからごちゃまぜになって1つにならなきゃあまりにももったいない。湘南乃風のセレクターを務めるThe BK Soundのもと、ハブSTAGEにレゲエを愛する仲間達が顔を揃え、ここでしか見ることができない豪華セッションを繰り広げた。それがWWW!! Special Session The BK Sound presents -Good Vibes Only。

◆ライブ写真

「グッドバイブスしかないんだ。楽しんでいこうか、沖縄！ 全員、ハブSTAGEに集合だ。何が起こるかわからないよ。今日がまさにWhat a Wonderful World!!　めっちゃヤバい音とバイブス持ってきたぞ。＜What a Wonderful World!!＞5年ぶり。5年分楽しみに来た奴どこにいる!? 気持ちいい奴、手を振ってくれ！ みんなのバイブス聴かせてくれ！」──The BK Sound



巧みなMCで観客の気持ちを煽りながら、湘南乃風の「純恋歌」、MONGOL800の「小さな恋のうた」、BEGINの「島人ぬ宝」を繋げ、観客にシンガロングの声を上げさせたところで、The BK Soundは「セッションってことは俺1人じゃ完結しない。ここからどんどん俺の仲間が出てくるから！ 紹介してもいいですか？」と沖縄出身のメンズダンサー、I-VANから順々に仲間達を呼びこんでいく。

「俺らの大将！」と紹介されたモンパチの上江洌清作は、モンパチのサポートも務めるDOBERMANのシーサー(Tp)とともにハナ肇とクレイジーキャッツの「スーダラ節」、ボブ・マーリーの「Simmer Down」に加え、上江洌.清作&The BK Sounds!!名義で2012年にリリースしたコラボアルバム『アイランド』からブルース・バスターズの「I Won't Let You Go」、美空ひばりの「真赤な太陽」を歌う。「Simmer Down」の軽快なスカのリズムにモンキーダンスを踊った観客はソウルフルな「I Won't Let You Go」の清作の温もりある歌声に聴き入った。そして、清作が美空ひばりを意識しながらこぶしをきかせ、「真赤な太陽」を歌うと、The BK Soundとともにハンドクラップで応える。



「遊べる時に遊べる大人、どんだけいますか？ そういう大人をピーターパンって言うんです。今日はどうしてもこの曲をカマしたかった」とThe BK Soundが言いながら、清作が前掲のコラボアルバムからタイトルナンバーを歌いあげる。The BK Soundはなぜ“未だ夢見るピーターパン”と歌い始めるこの曲をカマしたかったのか。それは現実を変えるには大人だって夢を見ることが必要だというこの曲が持つメッセージを届けたかったからだろう。

「もう1人呼びたい。俺の兄貴呼んじゃいましょう。俺の大好きなレゲエ好きのお兄ちゃん！」とThe BK Soundが迎えたのが湘南乃風のHAN-KUNだ。


そのHAN-KUNは早速、The BK Soundが鳴らすレゲトンのリズムに乗せ、「Yo!　おまえらレゲエ好き？」「あたりまえだろレゲエ好き！」というコース&レスポンスを観客と繰り広げると、トドメを刺すように「ほんとに好きなら俺より跳んでみろ！」と観客全員をジャンプさせる。

そして、「俺はモンパチのファンだし、清作のファンだし、同じマイク持ちとして、どうしても1曲一緒に歌いたいってわがまま言って、ソロアルバムでこの曲を清作にオファーしたら、DMでヤシの木が返って来たから、OKだってことだと思った（笑）」と曲のバックグラウンドを語ってから、2020年にリリースしたソロアルバム『UNCHAINED』収録のレゲエバラード「夏のエトセトラ」を音源通り清作とデュエット。ここで巡り合わなければ、今度いつ生で聴けるかわからないコラボレーションで“Special Session”のSpecialたる所以を今一度印象づける。


「最高のセッションまだまだ続けていいですか？ この場所、この時間がまさにWhat a Wonderful World!!　俺からリクエストさせてほしい」とThe BK Soundが提案したのは、HAN-KUNと清作によるモンパチの「あなたに」のデュエットだ。

観客のシンガロングを聴きながら、「いい曲だ（笑）」と言った清作に、この曲をソロライブで歌ってきたHAN-KUNがすかさず言ったのが「いい曲でしょ。オススメするよ（笑）」。HAN-KUNのジョークに「ハハハ」と清作がほがらかに笑い、ピースフルな空気が流れる中、2人はダンサブルなレゲエバージョンでデュエットを披露。サビはもちろん、観客のシンガロングが夜空に響き渡る。



「(予定の)時間をオーバーしてる！ 最後に1曲だけいい？ これが俺らのスペシャルセッション！」──The BK Sound

最後は湘南乃風の若旦那とモンパチのメンバー達を迎え、スカクラシックの「A Message to You Rudy」を全員で歌いながら、「イーヤーサーサー」「イーヤーサーサー」のコール＆レスポンスから観客も含め、全員がカチャーシーを踊り出したのだった。



何が飛び出すかわからない“WWW!!Special Session”。＜What a Wonderful World!!＞の新たな見どころになりそうな予感！ 明日3日目はBEGINの島袋優によるSpecial Sessionが予定されている。

文◎山口智男
写真◎SARU(SARUYA AYUMI)