【速レポ】モンパチフェス<WWW!!23>、2日目トリはRIP SLYME「ここはまさに楽園だ!」

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<What a Wonderful World!!23>の2日目となった11月4日も、終わりの時刻が近づきつつある。今日のラストを締めくくるのは、ハブSTAGEのRIP SLYME。青い照明でぼんやり光るステージにはスモークも立ち込め、センターには“リップスライム”とペイントされたDJ卓。まだ主人公のいないステージだが、吸い寄せられるようにハブSTAGEのビーチにオーディエンスは集っていた。

◆ライブ写真

19時45分、ジングルが鳴ると、沖縄らしい指笛。DJ FUMIYAのスクラッチを合図に、RYO-Zが沖縄のみんなに挨拶をかまし、早速、ノリノリなリズム。それに煽られるように登場したILMARIはこう叫んだ。

「ここはどこだ? ここはまさに楽園だ!」


突入したのは「楽園ベイベー (Remix)」。サポートのWISE (TERIYAKI BOYZ)も加わった3MC+DJ体制によるアゲアゲのライムとトラックがオーディエンスをたちまちひとつにしていく。さらに繰り出すのは真夏ソングの「UNDER THE SUN」。季節はすでに秋だが、今日の宜野湾トロピカルビーチだけは、気温も30度近い真夏だ。色とりどりのカラフルなライトも点滅する中、はっちゃけた者勝ちのビーチパーティが始まった。小さい子どもを肩車して踊る親子の姿、手をつないで踊るラバーズなども。多様だが、しかし音楽を愛するみんなをとことん楽しませるのがRIP SLYME。

「Rightnow!」は、キャッチーなリリックとご機嫌なトラックが展開し続けるナンバーで、テンションはますます高まる。そんなオーディエンスの熱量をRIP SLYMEも体感し、笑顔が絶えない。

「沖縄楽しいな。ちむどんどんしちゃうなっていう。モンパチにビッグリスペクトです! “いちゃりばちょーでーという言葉があるように、一回会っちゃえば、みんな兄弟。兄弟たち、最後の最後までお付き合いくださいますか!」──RYO-Z






RIP SLYMEのもう一人の兄弟として、フレンズのおかもとえみを招き入れ、音源でもコラボしている新曲「サヨナラSunset」を披露。ロマンティックな気持ちを、夏の終わりの情景にも絡めたリリックが、ビーチという会場も重なって、胸を焦がす。そのまま4MC体制で振りつけも決めながら曲を披露したり、ヴァン・ヘイレンのフレーズもサンプリングした「JUMP」ではオーディエンス全員とジャンプし続けながら楽しんだりと、誰もかれもが無邪気そのもの。ついには「FANKASTIC」でWISEが、なぜかヌンチャクまで振り回すという場面まで。RIP SLYMEに伝授された人差し指と小指と親指を立てたハンドサインをみんなで掲げ、宜野湾トロピカルビーチを幸せな顔だけが埋め尽くす。

「自分勝手な感じでライブをかましてしまいますRIP SLYMEです。ただ守らなきゃいけないことがひとつあります。限られた時間というのがあります。まだまだ遊んでいたい気持ちでいっぱいですが、明日もありますから。ただ、明日のためにもう1曲、熱い曲いいですか」──RYO-Z

ちょっとエロいリリックと振りつけもフレーバーにちりばめた「熱帯夜」に、再び熱く結びつくRIP SLYMEとオーディエンスだ。「OUTRO」ではコール&レスポンスも起こしながら、ライブはエンディングに向かっていった。



しかし、そこらじゅうから響くのは沖縄独特の指笛。おかわりを求める熱狂的アンコールだ。するとステージに運ばれてきたのはMONGOL800の機材。ひょっとすると、あれか。

「10年ぶりにこの曲をやるっていう」──RYO-Z

まちがいない。『FANFAIR』に収められていたMONGOL800とのコラボナンバー「Remember」である。NARIとシーサーも加わったライブ仕様のMONGOL800にRIP SLYME、おかもとえみ、WISEの総勢10名で聴かせるそのナンバーは、2日目の終わりを締めくくるにふさわしい心地よいグルーヴでいっぱい。ゆったりした気分に浸らせていったが、ステージ上の10名はそれじゃ満足しなかった。今度は10名からのおかわりである。

「この曲でつながってもらってもよろしいでしょうか!」──RYO-Z

そう言葉を掛けて始まった「JOINT」は、みんなでタオルを回して最高の楽しさも巻き起こしていく。いつの間にかタオルを回す粒マスタード安次嶺までステージにしっかりいるじゃないか。だがそれだけでは収まらなかった。湘南乃風のHAN-KUNをはじめ、本日の出演ミュージシャンが続々と加わり、みんなでタオルを振り回す。お祭り騒ぎ、いや、これこそ、なんて素晴らしい世界。まさに<What a Wonderful World!!>だ。



その楽しさに刺激されたか、MONGOL800のキヨサクからは次回に向けて、こんな宣言まで飛び出す。

「来年もやりましょうよ。来年もやるってことを今、告知しようかなと。今まで2年に1回やってきましたけど、間を空けるのはちょっとなと思いましたんで。どうでしょう、みなさん! いい? 来年もRIP SLYME!」

<What a Wonderful World!!24>開催と第一弾アーティストの決定か!? 熱いな、<What a Wonderful World!!>!

文◎長谷川幸信
写真◎SARU(SARUYA AYUMI)

セットリスト

01. 楽園ベイベー (Remix)
02. UNDER THE SUN〜Watch out!
03. Rightnow!
04. サヨナラSunset
05. 太陽とビキニ
06. JUMP
07. FUNKASTIC
08. 熱帯夜
encore
en1. Remember
en2. JOINT

<MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!!23>





11月3日 DAY1
MONGOL800/04 Limited Sazabys/赤犬/かりゆし 58/きゃりーぱみゅぱみゅ/サンボマスター/湘南乃風/DIAMANTES/真志喜中学校軽音楽部/LOUD SPEAKER(普天間高校軽音楽部)
道ジュネー:新城青年会
11月4日 DAY2
MONGOL800/Creepy Nuts/D-51/TETORA/ハルカミライ/FOMARE/RIP SLYME/ROTTENGRAFFTY/WWW!! special session The BK Sound presents -Good Vibes Only
道ジュネー:江洲青年会
11月5日 DAY3
MONGOL800/ORANGE RANGE/KICK THE CAN CREW/島バナナーズ/DOBERMAN/HUSKING BEE/HEY-SMITH/WANIMA/WWW!! special session 島袋優(BEGIN)presents -Okinawa moon
道ジュネー:栄口青年会

2023年11月3日(金・祝)、4日(土)、5日(日)
*雨天決行/荒天中止
@沖縄県 宜野湾マリーナ・トロピカルビーチ特設会場(901-2224 宜野湾市真志喜 4-2-1)
開場11:00 開演13:00
各1日券【前売】一般 9,900 円(税込)|中高生 4,000 円(税込)
2日通し券【前売】一般 18,000円(税込)※11/3・4、4・5 券の2種
3日通し券【前売】一般 27,000円(税込)
※小学生以下はチケットをお持ちの保護者1名様につき、1名まで入場無料
※中高生チケットは1日券のみ、一般発売からの販売
[問]PM AGENCY
TEL:098-898-1331(平日 11:00-15:00)https://www.pmnet.co.jp
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