【インタビュー】yukihiroが語る、2023年の音楽履歴とPetit Brabanconの新境地「インダストリアルな曲を作りたかった」

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2023年もyukihiroの活動は精力的だった。Petit Brabanconは年明け早々にライヴ<Petit Brabancon EXPLODE-01->を開催。その後も、春に<KNOTFEST JAPAN>出演、初夏にEP『Automata』リリースと同作を携えた夏のツアー開催、そしてこの冬には一発録りREC映像公開や新曲「a humble border」配信リリースなど、ステージに音源制作に、止まることがない。

◆yukihiro 画像 / 動画

これらと併行して、ソロプロジェクトACID ANDROIDは7月21日より隔週で新曲4曲を連続配信リリース、11月13日、14日、23日には<ACID ANDROID LIVE 2023>を開催し、11月24日には<slice of alcove>と題してgeek sleep sheepの6年ぶりライヴも実現に至った。

BARKS恒例となりつつあるyukihiroが1年を振り返るインタビューでは2023年を総括すると同時に、2024年の予感や、先ごろ発表されたL'Arc-en-Cielのアリーナツアー<ARENA TOUR 2024 UNDERGROUND>についても訊いた。

   ◆   ◆   ◆

■今までの曲もアップデートさせている
■2023年のモードにはなったのかな


──yukihiroさんの2023年1年の活動を振り返りつつ、最新作や2024年のお話も伺えればと思っております。2023年は、Petit Brabancon、ACID ANDROID、そしてgeek sleep sheepとさまざまなプロジェクトでのリリースやライヴがあって、忙しくしていた感じですね。

yukihiro:そうですね、年明けからPetit Brabanconのライヴ<Petit Brabancon EXPLODE-01->(1月28日@東京・豊洲PIT)があったので、その準備から始まって、いろいろとやっていました。


▲<slice of alcove>2023年11月24日@代官山SPACE ODD

──ライヴということでは、直近では11月にgeek sleep sheepが6年ぶりのステージを行ったことは、ファンにとって嬉しい驚きでもありましたが、3人が今改めて揃ったきっかけはあったんですか?

yukihiro:もともとはACID ANDROIDで、11月13日と14日に池袋harevutai、11月23日と24日に代官山SPACE ODD、それぞれ2daysの予定で会場を押さえていたんです。ただ、24日だけメンバーのスケジュールが合わなくて、何か他の企画ができないかということで、geek sleep sheepをやってみるのはどうかなと思ったんです。それで2人(百々和宏[Vo, G]、345[B, Vo])に相談したら、大丈夫ということだったので。24日は、ACID ANDROIDのイベント<acid android in an alcove>の番外編という意味でタイトルを<slice of alcove>として、そこにgeek sleep sheepが出演したという感じですね。

──お2人にはいつ頃声をかけたんですか?

yukihiro:夏前くらいだったと思います。リハーサルは11月に2回入っているんですけど、前よりいいなと感じましたし、ライヴもすごく楽しかったですね。

──これはPetit Brabanconの豊洲PITでも感じたことだったんですが、前回ライヴから間隔が空いていたにも関わらず、その間にバンドが成長しているような印象を受けたんです。

yukihiro:geek sleep sheepは本当に久しぶりだったので、あの時作った曲ともう一度向き合うっていう感覚で、それがすごく良い結果に繋がったと思います。2人ともそう感じてた気がしますね。あの時やっていたこととはまた違った曲の形になったなとは、演っていて思いましたね。

──それは示し合わせたものでもなくですか?

yukihiro:そうですね。リハのときも、特別な会話をしたわけではなく音を出し始めましたね。最初の段階は曲を思い出しながら演っている感覚だったけど、3人で一緒に演っていくうちに変化のようなものを感じていきました。

──手応えもあったと思うのですが、そこで“またやりましょう”という話も出ているんでしょうか?

yukihiro:geek sleep sheepは続けていきたかったバンドではあるんですけど、ひと休みが必要になっちゃっただけなので、今後のことはまだ2人にちゃんと相談していないですけど、続けていきたいなと思ってます。



▲<slice of alcove>2023年11月24日@代官山SPACE ODD

──geek sleep sheepがライヴをした11月24日はyukihiroさんのバースデーだったじゃないですか。客席が祝福ムードに溢れてましたし、メンバーからのプレゼントみたいな感じで演ったのかなとも思ったり。そういうアットホームなムードもありましたが、実際はどうだったんでしょう。

yukihiro:それもプラスされて、より良く感じたのかな(笑)。

──さらに24日は、スタッフによる公開ドラムセッティングのコーナーもありました。Petit Brabanconのライヴ映像がスクリーンに流れる中で、ドラムセットがゼロの状態からドラムテックによってステージ上に組み上げられて、サプライズでyukihiroさんと高松(浩史:Petit Brabancon [B])さんが登場してPetit Brabanconの楽曲をプレイされました。つまり、geek sleep sheepのライヴ、Petit Brabanconのリズム隊によるオンステージ、さらにエンディングではyukihiroさんのDJもあるという。前日はACID ANDROIDだったわけで、至れり尽くせりな2日間にもなりました。

yukihiro:ドラムセッティング後に実際に僕が叩くというのは、スタッフにのせられたようなところはありましたが(笑)。高松くんも会場に来てくれるということだったので、“じゃあやってみようかな”と思って。

──いろいろなyukihiroさんが一堂に会したようで、ファンにとっては有り難いステージだったと思います。ACID ANDROIDは、7月から隔週で新曲4曲が配信リリースとなりましたが。これら新曲が加わって、ライヴのセットリストも変わってきた感じですか?

yukihiro:そうですね。ワンマンライヴとしてのセットリストで演るのが久しぶりでもあったし、その間に新曲も増えて、今までの曲もそれに合わせてアップデートさせているので、2023年のモードにはなったのかなという気はします。



▲<ACID ANDROID LIVE 2023>2023年11月23日@代官山SPACE ODD

──その新曲もすごく馴染んでいた<ACID ANDROID LIVE 2023>ですが、セットリストの軸を新曲に置きつつ、集大成的なものをみせたいという意図もあったのでしょうか?

yukihiro:いつも何かがフィードバックしていると思うので、意図しなくてもそうなっていく気はしますね。

──未発表新曲などもリハとかで試したりというのもありましたか?

yukihiro:そこまで進んでいる曲はまだないですね。

──前回インタビューの際に、「年内くらいに曲を形にしたい」というようなことをおっしゃっていたので、そろそろ大きなリリースもあるのかなと思ったり(笑)。

yukihiro:そうですよね……時間が…。

◆インタビュー【2】へ
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