この本気のカッコ良さは何だ!?

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この本気のカッコ良さは何だ!?

生きたサソリを喰い、ドライアイスを頬張り、クラッカーを口で受け止める。前人未踏の荒技で世界各国の観衆を興奮の坩堝に突き落とすパフォーマー集団、電撃ネットワーク

その彼らがこの10月18日にリリースするアイテムは、L'Arc~an~CielやMISIAなどの映像作品を手がける制作チーム撮影によるビデオ『MADE IN JAPAN』と、メンバーのクラブ遊びを機に開眼したというデジタル・サウンドをフィーチャーしたCD「YELLOW GROOVE」の2タイトル。
ビデオの方はお馴染みのパフォーマンスに加えて、CDにも収録されている「OIL DRUM」を実演。これがまた、カッコイイのなんのって!
そしてCDは、お笑い飛び道具一切ナシで激クールなデジ・グルーヴとラップを披露!!

この、不意打ち且つ本気のカッコ良さは何だ!?!?



メンバーからのコメントVTRはこちらから!

ギュウゾウ:
電撃ネットワークの音楽っていっても、ピンと来ない人の方が多いと思うんだよね。だけどライヴで実際に使ってる曲だから、サウンドトラック盤みたいな感じで聴いてもらえればいいと思うんだけど。

南部虎弾:
電撃ネットワークというグループは過激なネタをやる、というイメージが強いから余計にCDとのギャップが強いんでしょうね。でも基本的には、ネタをやるときのパワーを歌の方にそのまま注ぎ込んで、歌でもそのエネルギーを表現したいなって思ってやってるだけなんですよね。

──英語詞なのは海外での活動も考えてのことなんですか?

ダンナ小柳:
まぁ、ただ音楽に乗っけやすかっただけっていう(笑)。

ギュウゾウ:
外国でやってるっていうのもありますけどね。ラップって、英語の方がリズムに乗っかるし、一番大切なのはグルーヴだったりノリだったりするからね。今回のパターンだと、<bitch slap and we gonna break you>っていうのは三連になってて、そういうリズムが大事かな、と。だから詞を作るときは言葉よりも音が先にあるの。

三五十五:
音でハートが伝わればいいかなっていう。頭で聴くよりも耳で聴いてくれって感じですよ。

南部虎弾:
曲の名前も「YELLOW GROOVE」っていう、敢えて訳せば"日本人のノリ"みたいな。ビデオは『MADE IN JAPAN』っていう"日本人として生まれて"みたいなところのハートがあって。海外で活動してると、逆に日本人の良さがすごくいっぱい分かってきますんでね。その辺は自分たちのハートとしてずっと押さえておきたいなと思って。

ギュウゾウ:
外国に行くとね、インタビューでよく"日本人らしくないですね"って言われるの。日本人のイメージはビジネスマンばっかみたいだから。そういう部分では"MADE IN JAPAN""俺たち日本代表"みたいな部分は考えの中にあったりするよね。

南部虎弾:
今回オリンピックの時期にオーストラリアに行って、世界中から集まってる人たちの中でその場を盛り上げるという仕事をするんですよ。自分たちもオーストラリアではちょっとは名前を知られてるし、みんな集まって来やすいだろうし。お祭り騒ぎしたいじゃないですか? せっかくそういうチャンスがあるのに、乗らないと損かなぁと思ったりするんですよね。

ギュウゾウ:
デビューした頃は、外国に行ってね・・・ しかもデンマークの王室に招待されるなんて誰も思ってなかったと思うの。実際オレたちも思ってなかったけど。ハチャメチャに制約無しにいろんなコトをやって来たから今があるんだと思うし。それはこのCDもビデオも一緒だと思うんだ。やっぱ、"大体こうなるだろうな"っていう予想と同じような感じでやってたら絶対面白くないと思うし。半分期待通り、半分裏切りっていう。

三五十五:
裏切り方は巧くなりましたよ。ガッカリさせない程度に裏切る。

南部虎弾:
俺はクラッカー引くのも全然慣れっこで平気のへーなんだけどさぁ、お客さんはワクワクするんだと思うんだよね。基本的には脅かすのが好きだからね。そういう意味では今回のCDも、少しは"どうですか? 驚きましたか?"っていう。こんな真面目にやっちゃってビックリされちゃうんだろうな(笑)。

ギュウゾウ:
打ち込みだけど、低音もしっかりしてるしグルーヴも出てるし。

ダンナ小柳:
クラブとかでかけてもらえるといいと思うんですけどね。踊れて大音量で聴きたくなる、じっとしてられなくなるような音っていいじゃないですか? 身体を動かしたくなるような音楽っつうのが僕らの求めてる音楽であって。

南部虎弾:
もともとね、みんな夜遊んでるうちに"ああいう曲作りたいなぁ"とか思ったのが始まりだから。

──では、音楽作品を作るときのみなさんの気持ちの位置は、シンガーなのか、ソングライターなのか、ミュージシャンなのか、どこなんでしょう?

三五十五:
ミュージシャンではないですね。歌を歌って楽器を鳴らしてたとしても、あくまでも数あるパフォーマンスのうちの一つで、サソリが歌に替わっただけっていう。

南部虎弾:
確かにね、今ヴォイス・トレーニングとかやってますけど、だからと言って歌を上手に歌おうとは思ってないんですね。のどを大切にするなんて考えたことないですし、ライヴ終わったらもう声ボロボロになってるし。声を大切にするためにライヴのパワーを押さえるなんてこと出来ないですからね。だから少し訓練したいと思ってるんですけど。あとね、脳ミソって、気持ちが良くなるとどんどんアドレナリンみたいなものが出てくるじゃないですか? うちらのショーも、ヨダレが出るくらい"気持ちがイイ~っ!"っていう状況にしたいんですよね。俺らは人を熱くさせるプロフェッショナルですから。そのためにいきなりアドリブかましたりもします!

ダンナ小柳:
アドリブっていうか、ハプニングですね(笑)。今回のビデオもけっこうハプニングが多くて。

三五十五:
思った以上に爆発したり、火が点かなかったり、とんでもない方向に飛んでいっちゃったり。"まだ完成してないなぁ"っていう(笑)。巧くいった後の本当に嬉しそうな顔とか見ると分かると思いますよ。

ダンナ小柳:
作り込んでないんですよね。素に近いっていうか、肩に力が入ってない。そういう型にはまってない良さがあるんじゃないでしょうかね。

ギュウゾウ:
いつもね、火花がどの程度の温度でどれくらい出るのかとかを実験してる工場があるんだけど、そこで撮ったのね。だから俺はそのときの気分みたいな感じでやってて。好奇心だよね。

南部虎弾:
すごく楽しめましたよ。

──映像製作チームに全部預けて良かったな、と。

南部虎弾:
それは強いんじゃないですかね。俺たちは最初、どうせ撮るんだったら今まで見せたことのない凄いネタ…バイクと睾丸を闘わせたいって言ったんだけど、"電撃の素顔が見たいしいつものままで十分ですから"って言われて。

ギュウゾウ:
電撃をよく知ってるディレクターさんだったんで、安心して任せられたんだよね。

南部虎弾:
みんなが"格好良く撮れてるよ"って言ってくれるんで、そうなんだろうなと思います。

ギュウゾウ:
あんまり"カッコイイ!"って言われるのも照れくさいもんだけどね(笑)。

肉体パフォーマンスの権化、電撃ネットワーク。自分たちが何を求められているのかを熟知しているからこそ、大技で秒殺をキメたり肩すかしで煽ったりすることができるのだ。

身体を張った彼らのパフォーマンスの根底にあるエンターテイナーとしての真摯な誇り。

それが「YELLOW GROOVE」と『MADE IN JAPAN』に収められた彼らの“素”なのではないだろうか。

取材・文●望木綾子(00/09/12)

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