モータウン・ファンク・ブラザーズのキーボード奏者、68歳で死亡

ポスト
伝説的なモータウンのスタジオ・ミュージシャンで、Funk Brothersとして知られるキーボード奏者のJohnny Griffithが、11月10日(日)にデトロイトのダウンタウンにあるホテルの一室で心臓発作により死亡しているのが発見された。

このニュースが伝えられたのは、ミシガン州バーミンガムのデトロイト郊外でThe Funk Brothersの映画『Standing In The Shadows Of Motown』のプレミア上映が行なわれるわずか数時間まえのことだった。

Griffith(68歳)は最近体調を崩しており、先週も腰痛のためにニューヨークで行なわれた映画のプレミア上映会と、その後ハーレムのApollo Theatreで行なわれたスター共演のパフォーマンスに欠席していた。

キーボード奏者の死は日曜日のイベントに暗い影を投げかけ、Palladiumで開かれた上映会と、パーティ後にRoostertail Night Clubで行なわれたFunk Brothersの演奏がともにGriffithの思い出に捧げられた。『Shadow~』のライター/共同プロデューサーのAllenn Slutskyが観客にGriffithの死を告げると('80年代の終わりに映画を作ることを思い立って以来、「死の影と……どちらが先か競争だった」とコメントした)、監督のPaul Justmanは涙を浮かべ、足早に劇場を去った。

The Palladiumの外ではFunk Brothersのベーシスト、Bob Babbittがすでに亡くなったメンバーら(ベースのJames Jamerson、ドラムのBenny Benjamin、キーポードのEarl Van Dyke、そして今年初めに亡くなったドラムのRichard“Pistol”Allen)に触れ、「またひとりブラザーを失った。(天国で)ほかのみんなと一緒だろう」と語った。

クラシックを習得していたGriffithは、モータウン・レーベルのHitsville U.S.A.本社にある地下でセッション・バンドに参加する以前は、Sarah VaughanやAretha Franklinなどと共演していた。その後はFunk Brothersの一員として、Smokey RobinsonStevie WonderMarvin Gaye、The Contours、The TemptationsDiana Ross & The Supremes、The Four Topsといったレーベルのトップ・アーティストによる数多くのヒットに参加、そこから生まれた世界的に有名なモータウン・サウンドに貢献した。

Gary Graff, Detroit (C)LAUNCH.com
この記事をポスト

この記事の関連情報