ボブ・ディラン、日本の書物から歌詞を盗作か

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ソングライターの伝説、Bob Dylanのアルバム『Love And Theft』('01年)の歌詞は盗作、とあるファンが訴えている……盗作とは言わないまでも、『Confessions Of A Yakuza(やくざの告白)』という日本の書物から拝借した、と。(※日本語原題『浅草博徒一代』)

『Wall Street Journal』と『Los Angeles Times』の両紙によると、日本在住のアメリカ人、Chris Johnsonがdylanchords.comというウェブサイトで、アルバム『Love And Theft』の楽曲はこのやくざ本からアイデアと具体的なフレーズを借用していると訴えた。本の著者は医師の佐賀純一さん。

Dylanと同じミネソタ出身のJohnsonは、'91年発行の同書籍の英語翻訳版をもとに、次のような具体例を引用している。収録曲「Floater」の1節に「My old man, he's like some feudal lord」という歌詞があるが、これは同書の「My old man would sit there like a feudal lord」と酷似している。また、中には丸写しの歌詞もある、とJohnsonは言う。

日本の出版社は、Dylanに対する訴訟は考えていないとし、著者の佐賀さんは『Wall Street Journal』に「非常に光栄だ」と話している。

Dylanは実際『Love And Theft』のアルバムタイトルを『Love And Theft: Blackface Minstrelsy And The American Working Class (Race And American Culture)』という著書から採用している。

去る7月9日(水)には、Paul McCartneyBeatlesの「Yesterday」の一部はNat King Coleの曲からの借用とイギリスの音楽学者に非難された。

『Rolling Stone』誌を含むロック音楽雑誌は、何も珍しいことではなく、アーティストは他のメディアから頻繁にアイデアやリリックを拝借すると報じている。

今回の報道によって、米国でのDylanのアルバムと『Confessions Of A Yakuza』の売り上げが伸びることは間違いないだろう。

(C)LAUNCH.com
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