【フジロック】隠し切れない熱いロック魂が見え隠れ!?

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今回の彼女(彼)達は“政治結社バッファロードーターズ”なんだそうである。

常にクールなたたずまいで、音の求道者的イメージが強いだけに、全員がピンク色のヘルメットにマスクという過激派ルックにゃ驚いた。ビースティボーイズのマイクDが主催するグランドロイヤルのアーティストであり、海外では松田聖子よりも有名(笑)な彼(彼女)達が、である。

ライヴをひとめ見ようとWHITE STAGEを埋め尽くしたオーディエンスも爆笑とも苦笑ともつかない微妙な反応。さらに山本ムーグは客席に降りてビラのようなものまで撒いている。

しかし、そんな一連の奇行(!?)より1曲終わるごとに発生する「うぉーっ」という地の底から湧き上がるような大歓声の方がもっと驚いた。

真夏の空を絶対零度にする大野&シュガーの無機的なコーラス。どこまでもミニマルで機械的なシンセベースとギターのフレーズ。さらにそのサイケっぷりに輪をかけるムーグの奇妙なスクラッチ(日本語ナレーション盤のようなものをコスっていた)。まるで人里離れた離村で大規模な音響実験を敢行しているかのような別世界ぶり。

“アバンギャルド”というにはあまりにPOPすぎる楽曲が多いとはいえ、このバカ受けぶりは凄い。

しかし復活した巨漢ドラマー、アツシの異常にパワフルなドラミングを含めて、どこか隠し切れない熱いロック魂が見え隠れしているのも事実。

オーディエンスはそんな部分にも敏感に反応しているのか!?

そういえば、オープニングではシュガー吉永が7弦ギター(当然、通常は6弦)を弾いてたしたし、途中メタル顔負けのライトハンドまでプレイしていた。

もしかしたら彼女達は来るべきニューアルバムで、ちょっぴりロックでアグレッシブなモードに突入しているのかもしれない。

Reported by K.O.D.A

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