【音楽と映画の密接な関係 2001 Special!】『スナッチ』

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音楽と映像の密接な関係――。

ワルい男達のハードな魅力、目を離せないスピーディーなストーリー展開!

…そして、ブラッド・ピットのタイトな刺青肢体♪



『スナッチ』

▲巨大なダイヤをsnatch(強奪する)しあうワルと一匹の犬。この個性の強すぎるキャラクターたちがスクリーンの中で大暴れする。駆け引き、裏読み、ボクシング、裏切り……、でもポップでユニークなこの映画はPG-12指定(12歳未満の人の入場は、親の許可を前提にその適否は劇場サイドが最終的に判断する、というもの)。

▲イギリス人も聞き取れないほどのアイルランド訛りをまくし立てるアイルランド系パイキー(流浪民)たち。彼らの団結力が思わぬ方向へとストーリーを進めていく。このパイキーたちのやり取りもとっても笑えるゾ。

『スナッチ』(2000年イギリス)
2001年3月10日より、全国東宝洋画系劇場にて公開!

●監督・脚本:ガイ・リッチー
●製作:マシュー・ボーン
●出演:ジェイソン・ステイサム、ブラッド・ピット、ビニー・ジョーンズ、ベネチオ・デル・トロほか
●配給:SKAフィルムズ/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

上映時間:1時間42分

Special Thanx to www.snatch-jp.com

この映画を語るにあたって、まずはじめにブラッド・ピットに触れてしまうのは、安易というか、監督はじめ製作したスタッフの本意でないかもしれないが、カッコいいのだから仕方がない。

何でも海の向こうの某誌で「存命中の最もセクシーな男」に今年も選ばれたらしく、映画『ファイト・クラブ』('99年)の記憶も新しいが、全身TATOO入りの鍛え上げられた身体は、最近特にだらしなくなった自分の腹回りを見るに、「このままではイカン!」という思いを起こさせるには充分だ。

ガイ・リッチー監督の最新作として注目を集めるこの作品、日本では作品自体よりマドンナの旦那としてガイ・リッチー氏をご存知の方も多いかと思われるが、なかなかどうしてエキサイティングな作品だ。

86カラットのダイヤモンド強奪劇、裏街の賭けボクシング、金に群がるちょっと(かなり?)悪い奴ら、いくつかのストーリーが並行し交差するストーリーは、『パルプ・フィクション』('94年)を髣髴とさせ、スピード感溢れる展開は、トイレになんか行ってようものなら、話に置いていかれるのでご注意を!

『「スナッチ」オリジナル・サウンドトラック』
Universal International  UICO-1011 ¥2,548(tax in)
2001年2月21日発売
なんと言っても、『ロック、ストック&スモーキング・パレルズ』('98年)から続くガイ・リッチー作品のトレードマークであるのが、ワルい魅力溢れるキャラクターの強い登場人物達。

本作でも、顔面に撃ち込まれた弾丸を歯で止めた伝説の男ブレッド・トゥース・トニー、指を落としてもギャンブル好きの宝石泥棒兼運び屋フランキー・フォー・フィンガーズなどなどアクの強い男共がワサワサと登場する。

破格のギャランティ(もちろん安い方)で自ら出演を熱望したブラッド・ピットもこういった細かい演出を含めガイ・リッチー作品を気に入ったのだろうか?

何はともあれ僕的にはお金を払って損をしない作品だと思うので是非一度見てみてはどうでしょうか。

劇中、マドンナの「ラッキー・スター」が掛かるのもなんか良かったし。

ちなみに、86カラットのカットされたダイヤだと世界で5本の指に入る大きさらしいです。ワォ!

文●平田 賢一

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