稀有なメロディセンスの持ち主、神森徹也インタヴュー「スプーン使うこと、思いついたんです」

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小学6年から中学3年にかけて、ベルギーで過ごし、その土地のMTVでガンズ&ローゼズに衝撃を受け、一気にメタル少年に。
しかし、いざ自分で音楽を作っていくと、メタルサウンドよりもポップミュージックになり、その稀有なメロディセンスでもって、95年にメジャーデビューを果たす。
その後3枚のアルバムをリリースし、さらに時は流れ2000年に一度ミニアルバムをリリースするが、2004年までに空白の4年間を作ってしまうことに。
しかし、彼自身は、一日も音楽から離れていることなく、むしろより音楽を身近に感じて、日々生活をしていた。
2004年、神森徹也、堂々の復活アルバム完成である。

『光と影』

2004年6月23日発売
MUCT-1011 \2,800(tax in)
1. 夜があける6. 深夜の静かな暴走野郎
2. いったい誰7. 胸が締め付けられる
3. ふられそう8. 消えないで
4. もう一度だけ9. とにかく走る
5. 泡になる10. いこう


↑コメント映像到着!


PV 「泡になる」 試聴へ

<福島サーズデー715 vol.2>
2004年7月15日(木)
@大阪・福島2nd LINE
[問]2nd LINE 06-6453-1985

<Land of 1,000 Flowers" 
~スマイル ゴー ラウンド~>

2004年7月28日(水)
@下北沢mona records
[問]mona records 03-5787-3326
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――アルバム『光と影』が6月下旬にリリースされますが、出来ました!という感じが強いでしょうか。
神森徹也(以下、神森):うーん。えっと、曲自体はいつでも作り続けていて。出しませんか?と、言ってくれるところが見つかったので出すという。2004年の6月に何がなんでも!というこだわりはなかったんです。でも、必死にまとめたので、うれしいですね。

――アルバムの10曲はどんな基準で選曲されたんですか?
神森:2000年に一度、音源をリリースしているんですが、それ以来の4年分なので。ま、いろいろなジャンル、パターンがあって、よかったなあと思っています。選曲の基準は、コンセプトとか特にないんですが、この10曲をチョイスしたのはなんかやれそうな感じがしたから。自分が今作っているサウンドとかと、うまくまとまる感じがしたのかなあ。前に作った曲なんだけど、自分の中で今の音を出せる!ところですかね。

――ここ最近のレコーディングは全部自分でやるスタイルをとっているとお聞きしていますが、なにもかもを自分でコントロールするのは大変じゃないですか?
神森:ホント、レコーディングの時なんかは、わらにもすがりたい思いで大変なんですけど。昔に3枚くらいアルバムを出しているんですが、それは全部6~7曲とかなんですね。今回初の10曲なんですが、やっぱり大変。このアルバムは“原点”っていっていいと思っているので、だったらなおさら一度は全部一人でやってみて。人にあずけるところがいるなと思ったら、まずはそこで考えるようにして。やっぱりシンガー・ソングライターの理想って、歌詞作って、メロディ作って、アレンジして、音作って、っていう全部作って、そういうところ全部に個人的な感情を表現していくことだと思っているから。ただ、人を交えて演奏するということに否定的ではなく、僕の場合はそれが主ではないなという考えかたなんです。

――プロフィールを見ると、中学時代にガンズ&ローズにはまったというのが音楽をやりはじめるきっかけとか。本当ですか?
神森:狙ってませんよ(笑)。ほんと、ダイレクトに衝撃を受けました。ポストカードとかTシャツとか集めまくりましたからね。ギターもギューンっと弾いて、かっこいい(笑)って。それまで、チェッカーズとか大好きだった少年がベルギーでMTVを見て衝撃を受けました。でも、高校になると、いきなり回りがメタルは古いみたいな風潮になって。なので、こっちも過去を消去して(笑)。アシッド・ジャズ、フリーソウル、と、どんどん過去にさかのぼっていくんです。70、60、50年代。今の音楽なんて、聴く気がしね~って。

――なるほど。そんな少年が青年になり、2004年にエレクトロニカのアルバムを作るのも面白いですね。今回、アルバムを作るのにイメージを受けたアルバムとかありますか?
神森:ハーバードの『アラウンド・ザ・ハウス』っていうアルバムがあるんですけど、それはタイトル通り、家のまわりにあるいろんなものを使って、それを録音してサウンドを構築していくもんなんです。それを聴いたとき、お金をガーンと使ってサンプルの音をたくさん集めてとかいうのはもちろん自分的にNOだったので、ハーバードを参考にしてみようと。それで、スプーンを思いついたんです。フィールド・レコーディングっていうんですけど、いろんなところを歩いたり、砂利を踏んだ音を録音したりと、そうやって自分で音が作れるわけだし、より一層自分を濃く表現できるかなと思って、これはなかなかいいぞと(笑)。

――今回のアルバムは非常に聴きやすく、いろんな人に伝わる気がします。
神森:自分が一回リスナーの気持ちに慣れたから、リスナーの気持ちが分かったらそういう、聴きやすいという音になったのかもしれませんね。ずいぶんまえは、多少ひとりよがりなことをやっていたと思うんですけど、そういうのを全部通過してきたので、今の気持ちになれたという。今もデモ的なものはいつでも余裕で作れるんですが、それを1曲にまとめるのは、凄い苦労があって、歌詞がまずてこずりますね。それにメロディをつけて、詞とメロディとサウンドが三位一体になるには、いったいどうしたらいいのか?どんな楽器を使えばいいんだ?ってすごく悩む。だから、そういうときはいろんな人のアルバムを聴いて、参考にして。この人はどうやっているんだろう?って。

――このアルバムをリリースして、今後はどんな活動になりますか?
神森:そうですねえ。相変わらず、曲は着実に作っていくと思います。その間にライヴも少々。今回やったフィールド・レコーディングなものは、もう少し極めたいかなあ。みんな、やっていると思うんですよ。フィールド・レコーディングをやるようになって、最近はいろんな音に興味がありますね。人の家とかいったら、はさみとかホチキスとかすぐに鳴らして、これに似た音が自分の家にないかな?なんて思ったり(笑)。音のことを考えないことは、ないですねえ。曲を作る作らないに限らず、楽器に触れなかったという日もないですし。ジャケットの裏にでている部屋は僕の作業場なんですけど。ちなみにこんなにキレイではないです(笑)。レコーディングのときは修羅場となっています、タバコ、飲み物は厳禁ですが(笑)。

取材・文●山田正樹
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