佐藤竹善インタヴュー編 ソロ10周年を迎える彼がリスナーと共有したい時間とメロディ

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『THE SELECTION OF CORNERSTONES 1995-2004
(初回盤)』

ユニバーサルJ
UPCH-9173 \3,400(tax in)
2005年3月30日発売

01.僕の胸でおやすみ
02.Something Sad (Japanese version)
03.amanogawa
04.生まれ来る子供たちのために
05.木蘭の涙
06.はじまりはいつも雨
07.Honesty
08.Whatcha' Gonna Do For Me ?
09.What You Won't Do For Love
10.Desperado
11.Change The World
12.Take Good Care Of My Heart
13.Love's In Need Of Love Today
14.トーキョー・シティ・セレナーデ (ARTHUR'S THEME)
15.Last Christmas

──カバーシリーズ「CORNERSTONES」ではイーグルス、ボビー・コールドウェル、オフコース等々、幅広く取り上げられていて、竹善さんに歌えない曲はないんじゃないかと思ってしまいます。

佐藤竹善(以下、佐藤):(笑)そんなことないですよ!自分で“歌ってみたいな”っていうのと、“自分の歌の力量と声で形が作れそうだな”ってイメージが湧いた曲しかピックアップしません。ただカテゴリーは絶対に絞らないですね。自分もお茶の間でテレビを観る人間なので、その意識は大切にしたいんですね。そしてペイジズなんてマニアックなアーティストからSMAPまで、みんなが知ってる曲も知らない曲も、すべて“いい歌”として届けるっていうスタンス。それは大事にしたいなと思ってますね。

──またカバーシリーズでは、Charや小田和正、SPANOVAまで国内外問わずさまざまなアーティストと共演されていますね。

佐藤:今回、「僕の胸でおやすみ」で夏川りみさんにお願いしたのもそうですけど、どんな分野でも“いいな”と思ったら何か一緒にやったり、どこかで作品を紹介したり、そういうことをすごくしたいんです。演歌の人でも、“すごいヴォーカリストだな!”と思う人がいて、その人のCDをいろんな人に薦めたり(笑)。どんな分野でも、“キテるな”っていうものにはすごく注目しますね。

──日頃の主な音楽の情報源というと?

佐藤:BARKSもそうだし(笑)、レコードショップのHPとか海外の音楽サイトに飛んでPVを観たり、インターネット・ラジオをよく聴いてますね。海外のサイトだとチャンネル数もすごく多いから、夜寝る時に“今日は映画音楽で寝よう”ってそれをずっと聴いてたり、サイトでは音楽だけじゃなくニュースも読めるから、それをベッドで横になりながら操作してるだけで、ものすごい量の情報が得られるわけですよね。あと、AMラジオも大好きですから、レコーディングの帰りとか夜中でもしょっちゅう聴いてますね。上沼恵美子さんの番組とか「小沢昭一的こころ」とか、浜村淳さんの番組とか。ラジオ日本はね、特に演歌が強いんですよ(笑)。

──すごい(笑)。好奇心おう盛というんでしょうか。

佐藤:好奇心はありますね。それと、新しい息吹とかフレッシュな感じがするものがすごく好きなんですね。僕ってAORが好きってイメージがあるみたいなんですけど、AORは僕の中では80年代とかあの時代のもの、というふうに割り切られてるんですよ。今いちばんワクワクして聴けるのは例えばグリーン・デイだったり、今この時に生まれるべくして生まれるものがいちばん好きですね。

──今回のベストにはビリー・ジョエルの「Honesty」とかぐや姫の「僕の胸でおやすみ」の2曲が新録音で収録されていますね。

佐藤:昨年『HITS~CORNERSTONES 3~』を作る時に、ファンの人にリクエストを募ったんですが、最も多かった曲が「Honesty」。その時はまだイメージが湧かなくてあえてやらなかったんだけど、今回はベスト・アルバムってことで、もう一回考え直してみて、ジャジーな世界でいきたいなってイメージが湧いて。「僕の胸でおやすみ」は、りみちゃんとデュエットしてみたいってところから曲を考えていきましたね。りみちゃんは僕の中で日本のNo.1女性シンガーなんですね。去年共演した時に、ものすごく感動して。この曲はかぐや姫の中でも山田パンダさんが作った曲で、パンダさんのカントリーテイストが今聴いてもキレイに響く曲だなと思いますね。




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