ロンドンナイト、アルバム全曲解説

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DISC
『LONDON NITE 03-ALL TIME REAL GREATEST HITS』
01. グッディ・トゥー・シューズ/アダム・アント
02. バケーション/ゴーゴーズ
03. クラッシュ/プリミティヴス
04. ロックバルーンは99/ネーナ
05. ハッピー・バースデー/オルタード・イメージ
06. フォーゲット・アバウト・ユー/モーターズ
07. ロックンロール黄金時代/モット・ザ・フープル
08. 68ガンズ/アラーム
09. アイ・ウォナ・ゴー・ホーム/ホーリー&ジ・イタリアンズ
10. ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ/ワム!

⇒ 11~20曲目の解説はコチラ


01.グッディ・トゥー・シューズ/アダム・アント
奇抜な海賊ファッションで登場し、80年代のはじめに一躍注目の的となったアダム・アント。ファッションのみならず、アフリカンなジャングルビートを大胆に取り入れたサウンドもユニークだった。その代表がこの曲。地の底からわきあがるような力強いビートのインパクトは強烈で、最大のヒットとなった。メロディはポップで親しみやすく、ネオ・ロカビリーの名曲との呼び声も高いダンスナンバーだ。

02.バケーション/ゴーゴーズ
いかにもヤンチャなカリフォルニア娘たちといった雰囲気のゴーゴーズは、80年代のガールズバンドブームのさきがけとなった存在。演奏はお世辞にもうまいとはいえないが、彼女たちの武器である能天気ともいえるほどひたすらシンプルで突き抜けた明るさ、そしてキャッチーなメロディはこの曲でも堪能できる。ちなみに85年にいったん解散した彼女たちだが、94年に正式に復活、01年には新譜もリリースしている。

03.クラッシュ/プリミティヴス
プリミティヴスのサウンドの要は、シンプルでストレートなビート、そして軽快にドライブするギター。パンクともネオ・アコとも片付けられない不思議な魅力を携えていた。最大のヒットとなったこの曲をはじめ、さわやかなギターポップも多かったが、ヴォーカルのトレイシーの妖艶なルックスから受けるイメージはそれとは少しギャップがあり、それも彼らの魅力となっていたのは間違いない。

04.ロックバルーンは99/ネーナ
20代半ば以降のリスナーなら、84年に大ヒットしたこの曲には必ずや聞き覚えがあるだろう。とにかくポップでキャッチーなメロディと躍動感あるリズムで、ドイツ語でありながら全米チャートを制覇。浮遊感のあるシンセサイザーの使い方も曲にマッチしている。ヴォーカルのネーナ・ケルナーは日本人好みの愛くるしいルックスだっがた、伸ばし放題のワキ毛にショックを受けたファンも少なくなかったようだ。

05.ハッピー・バースデー/オルタード・イメージ
80年代のUK発ニューウェーヴシーンをリードしたオルタード・イメージ。その最大の魅力である、クレア・グローガンのキッチュで可愛らしいヴォーカルを前面に押し出してヒットしたのがこの曲だ。アニメ声ともいえそうなクレアのぶりっ子ヴォーカルが、ポップなメロディ、スピーディなリズムによくマッチしている。デビューから約2年でメンバーが相次いで脱退し、その後サウンドが変化したのが惜しまれる。

06.フォーゲット・アバウト・ユー/モーターズ
イギリスで特に人気のあったモーターズは、10CCのようなイギリスらしい翳りのあるサウンドのぞかせながら、メロディはキャッチー、アレンジもポップに決まっている。アメリカのAORにも近いこの曲は、特に明るく聴きやすいポップソングに仕上がっていて、彼らの代表曲となっている。カリフォルニア出身のアイドル・シンガー、レイフ・ギャレットがカバーしたことでも知られている曲だ。

07.ロックンロール黄金時代/モット・ザ・フープル
大御所デヴィッド・ボウイのプロデュースによる「すべての若き野郎ども」で大ブレイクしたモット・ザ・フープルは、70年代前半にはグラムロックのトップスターとして君臨。あのクイーンにも影響を与えたといわれている。ワイルドで骨太なサウンド、熱いヴォーカル、そしてポップでキャッチーなメロディは、スケールの大きいアレンジを施されたこの曲でも聴ける。バンドはこの曲発表後まもなく74年に解散した。

08.68ガンズ/アラーム
古くはクラッシュ、その後はU2とも比較されるアラームは、イギリスではかなりの人気を博したUKロックバンド。明るいメロディとコーラスが印象的なこの曲は日本でもヒットした。アラームは実は今も活動中だが、音楽業界には年齢による差別があるとして抗議している。その一環として昨年はビデオでは若者を登場させて顔を隠し、ポピー・フィールズという名義で新曲をリリース。これがヒットしたのは皮肉というべきか。

09.アイ・ウォナ・ゴー・ホーム/ホーリー&ジ・イタリアンズ
81年にリリースされたアルバム「The Right To Be Italians」に収録されていた曲。ひとことで言えば、アップテンポでノリノリ、ストレートかつワイルド、そしてシンプルなギターロック。そこにオールドポップスの香り漂うアレンジがうまく効いていて、ポップなメロディが生かされ、とても楽しい曲に仕上がっている。VIRGIN音源をライセンス契約することで、収録が実現した曲だ。

10.ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ/ワム!
端正かつセクシーなルックスで、アイドルとして日本でも大ブレイクしたUK産ポップデュオのワム! 最大のヒットがこれ。躍動感あるジョージ・マイケルのヴォーカルのはつらつとした魅力が爆発している。ソロ転向後のジョージ・マイケルは少し「濃すぎ」で敬遠するファンもいるようだが、この曲はちょうどよいさわやかさ。今でもダンスミュージックの永遠の定番として定着しているのがうなずける軽快なナンバーだ。


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