ソウルフルな新鋭R&Bシンガー松田亮治、2ndシングル「とおり雨」INTERVIEW編

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――恋愛というモチーフは書きやすいですか?

松田:そうですね。恋愛って、誰もが通る道だと思うんですよ。恋愛真っ最中の人もいるだろうし、もっと大人の人にとっては“かつての恋愛体験を思い出す”ってことになるのかもしれないけど、同じような感情は多くの人が経験してる。そういう意味で、共感を得やすいんじゃないかなって。全部が自分の体験ってことではないんですけどね。映画のストーリーや友達の話からヒントを得ることも多いので。僕、なぜか恋愛の相談を受けることが多いんですよ。

――その話をひそかにメモして。

松田:そのときは書かないですけど、後になって、“そういえば、あのときの話……”って思い出すことはありますね。九州まで彼氏を追いかけていった友達がいるんですけど、“私の話を歌にして!”って言われたり。

――(笑)。情熱的ですね。

松田:普段は普通に働いてて、すごくしっかりしてるんだけど、恋愛になると“あれ? どうしちゃったの?”って思うような行動を取る人っているじゃないですか。映画やドラマみたいなことをやっちゃうとか。そういうのも恋愛の楽しさだと思いますね。

――3曲目は「You've got a Friend」のカヴァー。キャロル・キングの名曲ですね。

松田:僕が好きだったのはダニー・ハザウェイのヴァージョンなんですよ。「とおり雨」も「Your Everything」もハッピーで明るい曲だから、カヴァーもそういうテイストにしたくて。あと、曲の後半にコーラスが入っているんですけど、あれは一番近い僕のスタッフのみんなに参加してもらったんです。レコード会社の方とか事務所の方とか。

――ダニー・ハザウェイのライヴ盤に入ってるヴァージョンも、観客がコーラスしてますよね。

松田:そうそう、あの雰囲気を出したかったんですよ。楽曲が持ってる明るい感じも表現できたと思うし、良かったです。

――本作が2枚目のシングルとなるわけですが、目標とするアーティスト像は?

松田:シンガーになろうと思った頃、人から“10人とすれ違って、何人くらいに振り返られたい?”って聞かれたことがあるんですけど、そのとき“10人全員を振り向かせたい”って言ったんです。あと、誰かに憧れるんじゃなくて、みんなに“松田亮治みたいになりたい、って思わせたい”とか……まあ、二十歳前の調子に乗ってたときの話ですけど(笑)。

――ハハハハハ! でも、大事なことだと思います。

松田:10人を振り向かせるのは大変ですけど、マインド的にはそれくらいの気持ちを持っていたいなって。少しずつ、いろんな人に曲を聴いてもらって、松田亮治の存在を知ってほしいなって思います。

取材・文●森 朋之



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