Mr.Children&the pillows、史上最強の対バンツアーにファン熱狂!

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今秋、最も注目されているであろう、Mr.Childrenとthe pillowsの2マンツアー<Mr.Children & the pillows new big bang tour ~This is Hybrid Innocent~>。以前から親交が深いというこの2つのバンドのツアーは、Mr.Children側が提案し、それをthe pillowsのメンバーが快諾したことで実現された。もはや言うまでもないほどのビッグ・バンドに成長したMr.Childrenが影響を受けたと話すthe pillowsが、一緒にツアーを行なうといえば、注目を浴びないわけがない。さらに、ツアーで廻る会場が、何万人という人数を収容できる会場ではなく、ライヴハウスを廻るというのだから驚きだ。10月5日にZepp Tokyoで行なわれた東京公演では、史上最強の対バンライヴに、多くのファンが熱狂した。

会場は、これまでZeppで行なわれたライヴの中でも、見たことがないほどの人で埋め尽くされていた。すでに熱気が漂う中、最初にステージに登場したのは、今年で結成17年を迎えたthe pillows。彼らは昨年、初のアメリカ・ツアーを行ない、さらに今年の6月にはメキシコ&アメリカ・ツアーを行ない、どちらのツアーも大成功に収めているキャリアも実力もあるバンドだ。1曲目から激しくギター・サウンドを響かせ、オーディエンスを熱く煽りながらライヴはスタートした。

力強い轟音ギター・サウンドが鳴り響く彼らのライヴは、音が地響きのように会場を駆け巡る。ストレートに突き刺さる歌詞は、爆音の中でもダイレクトに体の中に入ってくるから不思議だ。ギターを掻き鳴らしながら熱唱するヴォーカル&ギターの山中さわおを囲むように、真鍋吉明(G)とサポート・メンバーの鈴木淳(B)が、両端でギターとベースを響かせる。前方で3人が横一列に並びプレイする姿は、圧巻だ。メンバーの熱いロック魂につられるように、オーディエンスもテンションを上げていく。MCでは、山中が“今日はミスチルの人気の秘密を盗みにきました! でも、まずは財布を盗むけどね”と言ってオーディエンスを笑わせるなど、絶妙なトークで盛り上げた。経験豊富なバンドだけあって、選曲、MC、ライヴの進め方など、どれをとってもテンポがよく、あっという間にオーディエンスを自分たちのライヴに引き込んでいた。

the pillowsのライヴが終わり、約20分ほどしてMr.Childrenが登場。オーディエンスも待ちに待ったという感じで、メンバーを歓声で迎える。静かに歌いはじめた桜井和寿 (Vo)の歌声を、耳を澄ますように聴くオーディエンス。伸びやかな歌声に、誰もが聴き入った。ライヴでは、<ap bank fes'06>でも披露されたthe pillowsの「ストレンジ カメレオン」のカヴァーも披露。the pillowsもMr.Childrenの楽曲をカヴァーしていたが、双方とも独自のアレンジで、楽曲を見事に自分たちのものにしていた。桜井が“the pillowsが(ミスチルの)カヴァー曲をCDにしてプレゼントしてくれたので、ホテルでこっそり聴いています”というエピソードを話すと、会場からは“いいな~”という声が飛ぶ。the pillowsのカヴァーがあまりにいいので、桜井も“そのうち著作権ごとあげちゃおうかと思います”なんてコメントし、会場を笑わせた。

今回のツアー中、まだ一度もthe pillowsのライヴを観ていないという桜井は、この日初めて2階席からthe pillowsのライヴを観たとのこと。彼らのライヴを観て、いたく刺激されたという桜井は、the pillowsに負けじと、ステージを右へ、左へと縦横無尽に駆け回る。ステージ前方ギリギリに立ってギターを掻き鳴らしたり、オーディエンスを煽ったりと、終始笑顔でライヴを楽しんでいた。後方では、中川敬輔(B)が黙々とリズムを刻み、跳ね回る桜井を横目で見守りながら、田原健一(G)がギターを弾く。ドラムの鈴木英哉は、力強いドラム捌きでライヴを盛り上げた。そんな彼らを見て、後ろでしっかりと演奏を守ってくれている3人がいるからこそ、桜井はライヴで多少無茶振りをしても安心していられるのだろうということが伝わってきた。4人の程よいバランス感覚が遺憾なく発揮される彼らのライヴは、より魅力的なものになるのだ。ラストの曲では、再びthe pillowsもステージに登場し、会場にいる全員で秩序のない現代にドロップキックをかますべく、桜井、山中が声を張り上げて、盛大にライヴを締めくくった。

この2つのバンドの対バンツアーは、バンド同士の仲の良さはもちろん、両者とも一歩も引けをとらない、対バンならではの楽しさも味合わせてくれた。会場がドームであろうと、ライヴハウスであろうと関係なく、最後まで全力投球でオーディエンスを楽しませてくれた彼ら。どちらも一生忘れられないライヴを見せてくれた。
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