羊たちの回想:メリーのツアー総括(3)
九州での3公演を経て、次にメリーが向かったのは四国。一部、運転担当の某氏が道を誤ってタイヘンな目に遭った行程もあったようだが、メンバーたちには結生の地元である松山のライヴの前日、道後温泉で骨休めをする余裕もあった。日本書紀にも登場する、わが国最古の温泉としても知られる由緒正しい道後温泉は、“いいライヴ”のためにも素晴らしい効能を発揮するようだ。
2007年12月1日(土)松山・サロンキティ
2007年12月2日(日)高松・DIME
――ライヴの前日に道後温泉を楽しんだんですよね?
ネロ:前日に現地に着いて、迎えに来てくれた車に乗って、「あれ?結生くんが運転してるのかな」と思ったら、お父さんでした(笑)。
結生:そこまで似てねーよ!(笑)
ネロ:いや、間違いなく“オールバックの結生くん”でした(笑)。で、翌日、ドカッと大量の蜜柑をいただいて。
健一:道後温泉は、外観はすごく風情があって良かったんですけど、なかに入ってみたら普通の銭湯みたいでした(笑)。ドライヤー使うのに金がかかったし。ま、20円ですけど(笑)。
ガラ:そこに俺だけ行ってないんですよ。まさか自分以外の全員が行ってるとは思わなくて。結生くんから「温泉行くけど、行く?」って訊かれて、「俺、いいや」って。そしたら自分だけ取り残されてた(笑)。
テツ:でも、めっちゃ混雑してましたね。まさに男だらけという感じで。
結生:爺ちゃんだらけでした(笑)。
ガラ:混浴だったら行ったかもしれないんだけど(笑)。
――地元でのライヴって、やっぱり特別な気持ちになるものですか?
結生:自分ではそんなに意識しないようにしてますけど、実際、まわりの雰囲気とかも違って感じるのは確かですね。やっぱり懐かしさもあるし。
ガラ:本人は意識してなかったとしても、やっぱ俺らにも「結生くんの地元だ」って意識がどこかしらにあるし、ファンもそうだと思うんですよね。「せっかく地元なんだから、盛り上がって、いい気持ちで終わってもらおう」みたいなところはあると思う。
ネロ:会場がすごく印象的で。ステージに向かうときの順路が、リングに向かうプロレスラーみたいな感じなんですよ(笑)。他のバンドの映像とか観てても、この会場だとすぐわかる。
――続く高松のDIMEは初めての場所だったんですよね? 元々は映画館だったところだとか。
結生:ですね。レトロというか純粋に古い。ちょっと変わった構造なんです。元映画館というよりは今も映画館という感じで、そこで無理矢理ライヴをやってる感じ(笑)。
ガラ:でも、すごくやりやすかった。
ネロ:わりかしいいライヴだったと思うし。雰囲気的には、東京で言えばキネマ倶楽部が小さくなった感じというか。
ガラ:鹿鳴館がもうちょっと大きくなった感じですかね。
結生:うん。で、食いきれない蜜柑をステージから投げました。腐ってしまわないうちに。
健一:結生くんの家族のご厚意でいただいた蜜柑じゃないですか。その嬉しい気持ちをお客さんにも分けてあげたいな、と(笑)。
ネロ:でも、マジであの蜜柑は旨かった。味が違うんですよ。甘みが強くて。
ガラ:俺、考えてみたら一個も食ってない。皮をむくのがめんどくさくてさ。あの白いやつを取り除くのが面倒だし、くっついたままでも嫌だし(笑)。
――あなたは誰かのヒザまくらの上で、皮をむいてもらった蜜柑を「アーン」って食べさせてもらってなさい(笑)。
ガラ:ああ、そういうのがいいですね(←真顔)。
ネロ:あの白いやつは、くっついたままでもいいじゃん?
健一:いや、面倒だけど、どっちかといえば取り除きたい。
結生:ちゃんと取れば取るほど甘くなるのは確かだよ。
――あんたたちは缶詰の蜜柑でも食べてなさい!(笑) ちなみに、ライヴをやっていて“四国らしさ”はどんなところに感じます?
結生:四国になると、お客さんのなかに遠征チームが一気に増えるんですよね。だから四国ならではの特色がどうのっていうよりも、「ここまで遠征して来てくれてるお客さんがいるんだ!」っていう気持ちが強いですね。あと、地元の男の子の姿が目につきましたね。
テツ:うん。しかも最前列のほうとかにも。これは四国に限らず、あのツアー全体を通じて言えることですけど。
増田勇一
▲左から12月1日、2日の各公演のセットリスト。 |
2007年12月2日(日)高松・DIME
――ライヴの前日に道後温泉を楽しんだんですよね?
ネロ:前日に現地に着いて、迎えに来てくれた車に乗って、「あれ?結生くんが運転してるのかな」と思ったら、お父さんでした(笑)。
結生:そこまで似てねーよ!(笑)
ネロ:いや、間違いなく“オールバックの結生くん”でした(笑)。で、翌日、ドカッと大量の蜜柑をいただいて。
健一:道後温泉は、外観はすごく風情があって良かったんですけど、なかに入ってみたら普通の銭湯みたいでした(笑)。ドライヤー使うのに金がかかったし。ま、20円ですけど(笑)。
ガラ:そこに俺だけ行ってないんですよ。まさか自分以外の全員が行ってるとは思わなくて。結生くんから「温泉行くけど、行く?」って訊かれて、「俺、いいや」って。そしたら自分だけ取り残されてた(笑)。
テツ:でも、めっちゃ混雑してましたね。まさに男だらけという感じで。
結生:爺ちゃんだらけでした(笑)。
ガラ:混浴だったら行ったかもしれないんだけど(笑)。
――地元でのライヴって、やっぱり特別な気持ちになるものですか?
結生:自分ではそんなに意識しないようにしてますけど、実際、まわりの雰囲気とかも違って感じるのは確かですね。やっぱり懐かしさもあるし。
ガラ:本人は意識してなかったとしても、やっぱ俺らにも「結生くんの地元だ」って意識がどこかしらにあるし、ファンもそうだと思うんですよね。「せっかく地元なんだから、盛り上がって、いい気持ちで終わってもらおう」みたいなところはあると思う。
ネロ:会場がすごく印象的で。ステージに向かうときの順路が、リングに向かうプロレスラーみたいな感じなんですよ(笑)。他のバンドの映像とか観てても、この会場だとすぐわかる。
――続く高松のDIMEは初めての場所だったんですよね? 元々は映画館だったところだとか。
結生:ですね。レトロというか純粋に古い。ちょっと変わった構造なんです。元映画館というよりは今も映画館という感じで、そこで無理矢理ライヴをやってる感じ(笑)。
ガラ:でも、すごくやりやすかった。
ネロ:わりかしいいライヴだったと思うし。雰囲気的には、東京で言えばキネマ倶楽部が小さくなった感じというか。
ガラ:鹿鳴館がもうちょっと大きくなった感じですかね。
結生:うん。で、食いきれない蜜柑をステージから投げました。腐ってしまわないうちに。
健一:結生くんの家族のご厚意でいただいた蜜柑じゃないですか。その嬉しい気持ちをお客さんにも分けてあげたいな、と(笑)。
ネロ:でも、マジであの蜜柑は旨かった。味が違うんですよ。甘みが強くて。
ガラ:俺、考えてみたら一個も食ってない。皮をむくのがめんどくさくてさ。あの白いやつを取り除くのが面倒だし、くっついたままでも嫌だし(笑)。
――あなたは誰かのヒザまくらの上で、皮をむいてもらった蜜柑を「アーン」って食べさせてもらってなさい(笑)。
ガラ:ああ、そういうのがいいですね(←真顔)。
ネロ:あの白いやつは、くっついたままでもいいじゃん?
健一:いや、面倒だけど、どっちかといえば取り除きたい。
結生:ちゃんと取れば取るほど甘くなるのは確かだよ。
――あんたたちは缶詰の蜜柑でも食べてなさい!(笑) ちなみに、ライヴをやっていて“四国らしさ”はどんなところに感じます?
結生:四国になると、お客さんのなかに遠征チームが一気に増えるんですよね。だから四国ならではの特色がどうのっていうよりも、「ここまで遠征して来てくれてるお客さんがいるんだ!」っていう気持ちが強いですね。あと、地元の男の子の姿が目につきましたね。
テツ:うん。しかも最前列のほうとかにも。これは四国に限らず、あのツアー全体を通じて言えることですけど。
増田勇一
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