アークティック・モンキーズ、初のライヴ映画を劇場公開&DVD発売

ツイート
アークティック・モンキーズが、初のコンサート・フィルムとなる『Arctic Monkeys At The Apollo』を今週火曜日(10月14日)、UKおよびヨーロッパの映画館で上映する。YouTubeなどにアップされているファンが撮影したものは別として、バンドのコンサートが正式に収録されるのはこれが初めて。2007年行なわれたUKツアーの最終日、マンチェスター、アポロでのフル・パフォーマンスが166mmフィルムで撮影された。

UKで人気のコメディ・ドラマ『The IT Crowd』の主演俳優で、ミュージック・ビデオの監督(アークティック・モンキーズ「Fluorescent Adolescent」、ラスト・シャドウ・パペッツ「Standing Next To Me」ほか、ヴァンパイア・ウィークエンドやスーパー・ファーリー・アニマルズの作品)としても活躍するリチャード・アヨエイドが監督した。

一般のライヴ映像と違い、オーディエンスにカメラを向けることはほとんどなく、76分間、メンバーのパフォーマンスにフォーカスされている。

◆『Arctic Monkeys At The Apollo』のワンシーン写真

14日の一般上映に先駆け、先週火曜日(10月7日)ロンドンのRex Cinemaでレッド・カーペット(が実際あったかどうかは不確かだが)プレミアが行なわれた。フィルムの上映後には、マスコミ・シャイの彼らには珍しく、メンバー4人全員が出席し監督と一緒の記者会見も開いた。ちなみにこの日、数軒先のレスター・スクエアでは『High School Musical 3』のプレミアもありティーンエイジャーの黄色い声が響き渡っていたのにくらべ、アークティック・モンキーズのほうは招待客数十人限定というプライベートでアットホームな雰囲気の中開かれた。

ベースのニック・オマリーは、ライヴ・フィルムを作ることに決めた理由をこう話している。「アルバム2枚を出した後、曲も十分あるし、ちょうどいい時期なんじゃないかって思ったんだ。自分たちがプレイするとこ見たことなかったし、いい思い出になるんじゃないかなって」

会場をアポロに選んだ理由をアヨエイド監督は、こう説明している。「ライティングをコントロールできるのと、シンプルでスタジアム・ロックっぽくならなくていいと思ったから」その言葉の通り、さほど大きなステージではなく、さらにオーディエンスの映像でさえぎられることがないため、フィルムを見る人はプライベート・ギグを間近で見ているように錯覚してしまう部分も。また、カメラマン全員がフォトグラフィーのディレクターというだけあり、ライティング、映像共に美しい。現在、オフィシャル・サイト(arcticmonkeysattheapollo.com)で予告編を上映中。

『Arctic Monkeys At The Apollo』は今週、UKの40以上の映画館、およびドイツやスペイの劇場で上映された後、11月3日にDVDでリリースされる。

そして、日本のファンにも朗報! 10月末には日本やオーストラリアでの劇場公開も予定されているという。詳細は間もなく。
◆iTunes Store アークティック・モンキーズ(※iTunesが開きます)

Ako Suzuki, London
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス