超ポジティヴ、イグル&ハートリィ、独占インタヴュー

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シングル「In The City」がUKで大ヒットしたイグル&ハートリィ。初のUKツアーも盛況のうち終了したが、なぜか彼らの滞在中はこの国、この時期には珍しく暖かい晴天の日が続いた。

ハッピーな音楽だけでなく、LAから天気までも持ち込んでしまったような彼らに話を聞くことができた。ステージでのオーバーなアクション、すぐ上半身裸になってしまうその熱さにより、おバカ・キャラかとも思われがちだが、実際はハンサムで落ち着いた青年たちだった。そして、その発言はミュージック同様、超ポジティヴで元気にあふれてる。

――「In The City」のトップ10入り、おめでとうございます。LAから遠く離れたUKでここまでブレイクすると思っていましたか?

ジャーヴィス(Vo):ぜ~んぜん。でも、いいチャンスになったよ。これでもっと世界中の人に知ってもらえることになった。たとえば、日本の人たちとかさ!

――ハッピーな曲だけでなく、お天気まで持ってきてしまったようですが…

サム(Vo):だろ! この天気は、みんなで集まって俺たちの音楽を楽しむのにピッタリだ。

――あなた達の音楽は“サーフ・パンク”と称されることもありますが、自分達ではどう分類しますか?

ジャーヴィス:サーフ・パンク?かっこいい呼び名だな。俺らの音楽はいろんなジャンルをミックスしたパーティー・ソング、みんなを踊り狂わせるものだと思ってるけど…。サーフ・パンクはいいな! よし、これからそう呼ぶか?

サム:そうしようぜ!

――あなた達の音楽には、ヒップホップ、エレクトロニクス、ファンクなどさまざまなジャンルがミックスされていますが、どんな音楽を聴きながら育ったのでしょう?

ジャーヴィス:メンバーそれぞれ違う。俺は作曲を担当してるんだけど、子供のときは母親の影響でティナ・ターナーやジョージ・ベンソン、スティービー・ワンダーなんかを聴いてた。それが、俺らのサウンド面でのバック・グラウンドだ。

サム:俺はローリング・ストーンズやビージーズ、パブリック・エナミー、2パック、シェリル・クロウ(笑)……。何でもありだ(笑)。

――デビュー・アルバム『& The Boom』は自身でプロデュース、家でレコーディングしたと聴きましたが、完全なDIYレコードですね。

ジャーヴィス:そうだよ、その通り。すごくリラックスした状態で作れたんだ。基本的に俺がプロデュースして、メンバーそれぞれが貢献してくれた。自分のできることを、誰かに強要されることなくね。自分たちのやりたいことも、やってることもわかってた。まさにD.I.Yレコードだよ。

――曲作りの過程を教えてください。

ジャーヴィス:基本的に俺が曲を書く。ビートとかシンセとか曲の基本部分だ。それにサムがラップと歌詞を、他のメンバーが自分のインストゥルメント・パートを加えていくんだ。俺が作った基盤に、みんなのアイディアが加わって曲が完成する。

――歌詞は実体験をもとに?

サム:基本的にはそうだよ。俺らの生活をドキュメンタリーにしたものだ。実際、経験したことや、知り合った人たち、訪れた場所、キスした女の子とか…。

――LAではどんな生活を送っているのですか?

サム:音楽が中心だ。朝早く起きて、基本的に1日中音楽作ってて、いいのが出来たら夜はパーティーだ。それに、たまには可愛い女の子と出かける(笑)。

――アルバムを作る上で、インスピレーションとなったアーティスト、アルバムは?

ジャーヴィス:バンドを結成するきっかけとなった重要な曲があるんだ。トム・ぺティの「I Won't Back Down」だよ。その曲にはいまでも影響を受けてる、何か嫌なことがあるたびに「負けないぜ、自分を曲げるつもりはない」ってあの曲のメッセージに救われてるんだ。

――アルバムのテーマは?

ジャーヴィス:あきらめないで、やれ!

サム:情熱を感じてることを、やり続けろ。誰にも左右されるな。自分のやりたいことをやり続けろ、ってことかな。

――アルバムの聴きどころは?

サム:「Believe」って曲がバンドのお気に入りだ。自分を信じろ、みんなを信じろ、みんな、うまく行くって曲なんだ。

――あなた達の音楽はエネルギッシュで、ライヴが楽しみです。どんなショウになるのでしょう?

ジャーヴィス:ラップの炸裂!

サム:みんなに楽しんでもらいたいんだ。彼女と喧嘩したとか嫌なことがあっても、何もかも忘れてクレイジーに踊り来るってもらいたい。ちょっと飲んで、汗だくになるまで踊り狂う。そして、楽しい気分で帰って欲しいんだ。

――音楽同様、メンバーのキャラもユニークだと思いますが、それぞれの性格をひと言で現すと?

ジャーヴィス:俺は反抗的、サムはキュート、サイモン(G)は心配し過ぎだけど、バンドの接着剤でもある。マイケル(B)はクレイジー、ルイス(Dr)はプエルトリコ人(笑)。

――あなた達の上陸を楽しみにしている日本の音楽ファンにメッセージを。

サム:日本行きのチケットは手に入れたぜ。楽しみにしてるんだ。日本でみんなに会って、パーティーするのを楽しみにしてる。いいヴァイヴを広めたい。

ジャーヴィス:自分のやりたいことをやって、ポジティヴでいろ。自分のやりたいことに固執しろ。クールになれ!

予想したとおり、彼らの音楽はアルバムで聴く以上にライヴが楽しい。シンセでスタートするところは一瞬、MGMTを彷彿させるが、その数秒後には一転、怒涛のようなラップの掛け合いが始まる。このハイ・テンション、このポジティヴ・ヴァイヴは観客を圧倒するだけでなく、感染、巻き込んでしまうもの。「何もかも忘れて踊り狂い、楽しい気分で帰ってもらいたい」という彼らの目論見どおりだ。

Ako Suzuki, London

◆イグル&ハートリィ・オフィシャルサイト
◆イグル&ハートリィMySpace
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