8年の時を経て…泣かせるシンガーソングライター石野田奈津代、再デビュー

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現役女子高生ストリートシンガーソングライターとして、18歳のときにアルバム『ひまわり』でデビューした石野田奈津代(当時は“いしのだなつよ”)。

アルバム1枚とシングル4枚をリリースし、テレビ番組のテーマソングや多数のFM局のヘビー・ローテーション、パワープレイを獲得するもセールスが思うように伸びず、20歳のときにレコード会社・所属事務所から契約を打ち切られた彼女が、リストラから8年の時を経て、2月11日にシングル「春空 -ハルソラ-」で再デビューを果たした。

1980年に東京都にある人口2,000人ほどの島、神津島に生まれた彼女は、小中学校時代にいじめにあい、いじめっ子を見返すために歌手になることを決意。高校入学と同時に東京本土に上京した。その後、メジャー・デビューを夢見て制服姿で路上ライヴを開始。口コミで観客が増え、1999年にシングル「ひまわり」で念願のメジャー・デビューを果たした。

しかし、メジャー・デビューによって目標を失ってしまった彼女は、セールス不振により約2年でレコード会社・所属事務所との契約が打ち切りに。それでも音楽を諦めることができず、バンドを結成してインディーズで活動を再開するも音楽性に悩む日々が続き、バンドは自然消滅。本人は音楽活動をやめ、家に引きこもるようになる。

2005年に「自分の歌いたい歌をうたおう!」と再び一人で音楽活動を始めた彼女は、名前をメジャー時代の“いしのだなつよ”から“石野田奈津代”に改め、その頃出会った一人のスタッフとともに、自主レーベル「SONGLiFE」を設立。CD制作、ライヴブッキング、プロモーション活動等、手探りながらもすべての作業を自分で行ない、通常のライヴ活動のほかに、サンセットビーチ、学校の教室、結婚式披露宴など、様々な場所で音楽を届ける“シチュエーションライヴ”を行なうようになる。

2007年には、これで“反響がない=売れない”場合は音楽を辞めるという決心のもと、なけなしの全財産をつぎ込んで8年ぶりのソロアルバム『わたしのうた』をインディーズでリリース。8年ぶりに路上ライヴを再開したほか、ラジオにも出演し、精力的に全国を回った。

そんな地道な活動を続けた結果、テレビ・新聞等、様々なメディアで“泣かせるシンガーソングライター”として彼女が取り上げられ、その後リリースしたシングル「春空 -ハルソラ-」「クローバー」が、オリコンインディーズランキング8位にランクイン。ワンマンライヴが各地でソールドアウトするなど、多くの反響を呼んだ。

2009年、絶望と苦難の日々を乗り越え、石野田奈津代としてふたたびメジャーへ戻ってきた彼女の歌は、聴く者に勇気を与え、励まし、支える、「大切なこと思い出させてくる歌」へと成長を遂げた。

3月1日には、2010年に本校に統廃合される山口県立熊毛南高等学校上関分校にて卒業式ライヴを行ない、「春空 -ハルソラ-」と「Say You Say ~仲間とともに~」の2曲を熱唱。「Say You Say ~仲間とともに~」は、「言葉」について考える体験事業をして欲しいと文化庁から依頼され、2008年9月に同校の講師を務めたときに生徒達と共作した楽曲で、19人の生徒達の気持ちが詰まっている。

膨らんだ桜の蕾のような生徒たちに、卒業のお祝いとともに、諦めないことが大切だというメッセージが送られた、涙の卒業ライヴとなった。

シングル「春空 -ハルソラ-」
UMCC-5007 ¥1,200(tax in)
2009年2月11日発売

◆ 石野田奈津代 オフィシャルサイト
◆ 石野田奈津代 レーベルサイト
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