40年の歴史を集約、シンセの巨人「TITAN」

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クリプトン・フューチャー・メディアから、ドイツBEST SERVICE社のシンセサイザー音源「TITAN」がリリースされた。TITANは、34GBオーバーのライブラリを有する究極のシンセサイザー音源。

ドイツのBEST SERVICEはサンプリングライブラリ制作会社の老舗として有名なメーカー。カタログには、ジャーマン魂を感じるエレクトリック~ダンス系から、総合オーケストラ~民族音楽ライブラリまでを縦横無尽に取り揃えられている。新作となる「TITAN」は新たに開発したオーディオエンジンを搭載したシンセサイザー音源という意欲作だ。

「TITAN」は、約40年間のシンセサイザーの歴史をすべて包括した、34GB オーバーのライブラリを有する究極のシンセサイザー音源。10年もの歳月をかけて、100,000サンプルにおよぶデータから想像を絶する努力を要して構築されたこのライブラリは、160以上のカテゴリに5,400 以上ものプリセットを収録。デジタルやビンテージといった区別なしに、ほぼ「すべて」といっても過言ではない程のシンセサイザー・サウンドを網羅している。


収録されるサウンドは大きく9つのカテゴリに分けられている。たとえばシンセ関連だけでも、SYNTHS(シンセ)が2327種類、さらにBASSES(ベース)が778種類、PADS(パッド)が1176種類といずれも膨大なもの。また、ピアノ、オルガン、ブラス、ギターといった楽器音や声なども豊富に用意される。詳細は下記リンクにゆずるが、そのリストを見ただけでも圧倒されること間違いなしだ。

オーディオエンジンには新型サンプル・プレイヤー「ENGINE」を採用する。この「ENGINE」はYellowTools社がINDEPENDENCEオーディオ・エンジンをベースに開発したもので、マルチコアもサポートされる。プリセットの各種パラメータ管理が簡単な上、自前のオーディオ/MIDI ファイルのインポートが可能、さらにはインパルス・レスポンス・プロセッサー「Origami(オリガミ)」をはじめとした40を超えるプレミアムなインサート・エフェクトを搭載し、驚異的な自由度の高さを誇る。

なお、2009年9月現在、一部環境にてMac用RTASインターフェースが正常に動作しない不具合が確認されているとのこと。修正アップデートなどの最新情報は、クリプトンのWEB サイト内製品サポートページにて随時公開される。

<動作環境>
OS:Windows XP、VISTA(32Bit)、MacOS X 10.4以降(10.5対応)
CPU:Pentium 4/Athlon XP 1.4GHz以上(3GHz以上を推奨)、
 G4 1GHz以上(G5/Intel CPU 1.8GHz以上推奨)
メモリ:1GB以上(2GB以上を推奨)
ハードディスク:約2.5GB以上の空容量
必要環境:インターネット接続環境、DVDドライブ

<対応インターフェース>
VST2.4、AudioUnits、RTAS(上記参照)、スタンドアロン対応

◆TITAN(タイタン)
価格:37,800円
制作元:BEST SERVICE
収録メディア:DVD-ROM 5枚組
リリース時期:2009年9月7日

◆TITAN 製品詳細ページ
◆クリプトン・フューチャー・メディア

◆BARKS 楽器チャンネル
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