小室哲哉、『罪と音楽』サイン会に登場、取材にも応じる

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小室哲哉が、著書『罪と音楽』出版を記念したサイン会を銀座の福家書店で開催。エイベックスの夏のライヴイベント<a-nation '09>でのサプライズ出演以来、小室哲哉がファンの前に姿を現すということで、会場には約40人の報道関係者と多くのファンが詰めかけた。

◆小室哲哉『罪と音楽』サイン会画像@2009.09.23

すでに報道にあったとおり、詐欺罪の容疑で2008年11月4日に逮捕・起訴され、懲役3年(執行猶予5年)の有罪判決を受けた小室哲哉。彼の逮捕から判決までの間に過去を省み、未来を考察しながら、現在の心境のすべてをありのままに記したのが、今回出版される『罪と音楽』。この本の中には、拘置所で考えたこと、詐欺事件に関する所感、音楽理論と音楽哲学、絶頂期の驕り、家族、“King of Pop”マイケル・ジャクソンとの思い出、そして、自ら描く復活プロジェクト「a-nine構想」など、今の小室哲哉が考えていることすべてが書かれてた“所信表明”だという。

サイン会に先立ち、小室哲哉はメディアの取材に応えた。以下、そのやりとりを掲載する。

   ◆   ◆   ◆

── 出版にいたったタイミングはどういった所ですか?

小室哲哉:自分の事件以前に、現代の音楽論やCDが売れない中での自分なりの音楽論を2年前ぐらいからためていたので、両方そなえて自分のことをすべて綴ってみました。

── 当初タイトルは違ったのでしょうか?

小室:タイトルはまだその時は考えてませんでした。ただ“罪”という言語は使いたかった。みなさん簡単にあるタイトルを思い浮かべると思いますけど、僕にとって音楽は楽しいものでなければいけないという大前提があるんです。罰ということでせっかく執行猶予、猶予をいただいてるので、これをどう使うかというところ、みなさんに楽しんでもらえる音楽をどう作るのかというところから考えました。

── いつくらいから書き出した?

小室:拘置所内はすごく一般の方からしたら生々しい所があると思うのですが、検事さんからも(本を)出された方がいいんじゃないかというアドバイスもうけましたので。

── リアルに書かれてますよね?

小室:人間ってそういう時、集中力はすごいなと思いまして。目をつぶるとにおいや色味が浮かんでくるんです。必ず覚えておこうと、良くも悪くも記憶にとどめておかなければいけないと思いましたので、それを書きました。

── 悩み、辛さ、あったと思いますが。

小室:「早くいい音楽を作れ」と、夢でうなされたこともありました。待ってくださっているみなさんに、「あぁ、やっぱり小室はいい音楽を作るなぁ」と言っていただくためにはどうしたらいいのかということで…パッと目をさめたら会場じゃなかったとか、スタジオじゃなかったとか。そういう事もあってですね、今回の本は所信表明だと思ってください。今日この場でも、とにかくはやくいい音楽をお届けしたいです。

── 今回の本について奥さんはなんとおっしゃってましたか?

小室:アーティストとして読ませていただくというような形で。今読んでいるみたいで、感想はまだ聞いていません。

── 1日1曲というのは?

小室:歌詞まで入ったものはだいたい40曲くらい、歌詞がないものは20曲くらい作ってます。現実問題、作曲家、作詞家というのは、100曲200曲書かなきゃいけないものですし、その域には最低でも達さなければいけないと思ってますので。所信表明の一例だと思っていただければ幸いです。

── 誰かからオファーはきてるんですか?

小室:きてますけど具体的ではないです。そういった編成会議は開いているところなんですけど。

── 1曲目はやっぱりKEIKOさんに提供したいのでは?

小室:いや、私情は挟まないようにしています。まだ何もかもが自由な訳じゃないので、そこは所属レコード会社の指導に従って進めていきます。

── 今後どんなディパーチャー(DEPARTURES)にしたいですか?

小室:僕が死に物狂いで精一杯がんばって、このあとの後輩たちに反面教師の意味も含めていい道づくりを、音楽家がシニアになっても音楽で生活するにはどうやっていけばいいかという道しるべみたいなものになれたらいいなと思っております。

   ◆   ◆   ◆

本書の制作段階では、「音楽は天井彼方にあるものだから、目線が下にあるとき(下を向いて歩くような心持ちのときに)、音楽はなにも生まれないなあ」と語っていたという小室哲哉。しかし最近では順調に楽曲も制作できているとのこと。

あの頃、日本中が彼の生み出した作品に熱狂し、歓喜し、そして涙したのは紛れもない事実であり、多くの人の心を魅了する旋律を生みだす力を彼が持っているというのも、また、紛れもない事実。そんな才能を持った小室哲哉が、再び我々の前に新しい作品とともに姿を現す日を期待して待ちたい。


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