「俺たちがロックだ!」44MAGNUM公演に赤坂BLITZが“過激に楽しく”熱狂

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去る9月16日に、実に7年ぶりとなるオリジナル・アルバム、その名も『44MAGNUM』をリリースし、新旧世代のロック・ファンから熱いリスペクトと共鳴の視線を集めている44MAGNUMが、12月12日、東京・赤坂BLITZでライヴを行なった。

現在からおよそ四半世紀前、“関西メタル”の先駆者として日本のロック・シーンに強烈な刺激をもたらしたこのバンドは、11月にはかつての本拠地である大阪での凱旋ライヴも実現させているが、最新アルバム発表後の東京でのワンマン・ライヴは今回が初。まさに、彼らのお家芸ともいえるアグレッシヴかつポジティヴなロックンロール・ショウに飢えていた熱心なファンたちの、長年の欲求不満を解消するかのような一夜となった。

◆44MAGNUM 12月12日(土)東京・赤坂BLITZ~画像~

ライヴは開演予定時刻の午後6時を10分ほど過ぎてスタート。「Take Me To Your Heart」で幕を開け、バンドの創設者であるPAUL(vo)とその実息であるSTEVIE(vo)を軸としながら、序盤から畳み掛けるようなスピード感で展開。最新アルバムからの楽曲群を中心にしながらも、初期からの代表曲、長年ライヴで披露されずにきた楽曲などが随所にちりばめられたステージは、オーディエンスにとってはサプライズと充足感の両方を堪能できるものだったに違いない。

現在の44MAGNUMは、PAULとJIMMY(g)、JOE(ds)という往年のメンバーたちに加え、前述のSTEVIE、そしてゲスト参加のSHUSE(b:La'cryma Christi)という成り立ち。いわば単なる復活ではなく、今までどんな時代にも存在し得なかった新生44MAGNUMが、今、ここにいるわけである。

今回のライヴは、まさにそうした彼らの新たな存在証明の機会とも言えるものだったわけだが、実際、そのステージは、いわゆるノスタルジックな感慨ばかりではなく、音楽的な新鮮さをも感じさせるものとなった。
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