-異種格闘技対談-Ring【round2】第4回/石田明(NON STYLE)

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-異種格闘対談-Ring【round2】第4回

GUEST 石田 明(NON STYLE) / 逹瑯(Vo) ムック

「今、CDが売れなくなってきてることについて、どういうふうに考えてるんですか?」石田
「すっげぇシビアな質問ですね(笑)」逹瑯

――吉本の芸人さんたちのユニット「ザ・トラベラーズ plus」の2ndシングルが7月に発売されるそうで。

石田:いきなり宣伝させてもらっていいんですか!? そんな、僕たちは歌うプロじゃないんで、そこまでたいそうなもんじゃないんですけど、すごく楽しく歌わせてもらいました。なので、もし良かったら聴いてみて下さいっていう(笑)。

――1stシングルはいろんな地方の地元愛が感じられる楽曲でしたよね。

石田:そうですね。地元って、やっぱりいいですよね。僕らもやっぱ大阪好きですしね。逹瑯さんはよく実家とか帰られるんですか?

逹瑯:まぁ、ちょくちょくですかね。車で1時間くらいなんで、そんなに意気込んで帰る距離でもないし、兄ちゃんが東京にいるんで、なんか、あんま離れてる感じもしてなくて。

石田:あ、そうなんですね。お兄ちゃんも東京に?

逹瑯:そうなんですよ。兄ちゃん、こっちで美容室やってるんです。ウチ、家族全員美容師なんです。

石田:すげぇ! ウチは家族全員、調理師なんですよ(笑)。オヤジも板前だったんで、実は僕も漫才やる前は板前の修行してたんです。

逹瑯:あ、だからいつも衣裳が白いんですか!?

石田:え? あぁ、はい。いつでも調理場に行けるように。って、違います!

逹瑯:あははは。でも、俺、今日、石田さん絶対に白だろうなぁと思って、黒っぽい服着てきたんですよ!

石田:ホントですか!? ありがとうございます(笑)。

逹瑯:でも、一家が全員調理師だと、なんか、自然と自分も将来そうなるのかな? って思いません? 俺も自分の将来は美容師だってずっと思ってましたもん。

石田:解ります解ります! それに、やっぱ、親もそう望んでるんだろうなって思ってたんで。僕の場合、オヤジが喜ぶだろうなっていう道をちゃんと歩いてましたからね。オヤジの引いたレールの上を走るのが好きやったんですよ。

逹瑯:あははは。すげぇ、いい息子だ(笑)。

石田:オヤジも三男、僕も三男。オヤジも昔野球部だったって聞いて、僕もそれで野球部に入ったんです。小中高と野球部続けて、調理師の免許取って。オヤジの引いたレールをまっすぐに進んでるなぁ、そんな俺、いいなぁって思ってたんです。

逹瑯:で、いきなり芸人さん?

石田:そうそう(笑)。高校の頃の友達で、めちゃめちゃおもろい2人組みがおって、ほんまに尊敬するくらい面白いヤツらやったんですよ。ある日その人らに“お笑い一緒にやらへんか?”って誘われて、すごい迷ったんですけど、やってみようと思って3人でやりだしたんです。それで、はじめて心斎橋にある2丁目劇場に立って漫才して、そこでめっちゃ滑ったんですけど、人前に立って話せたっていう自分の中の達成感みたいなのがあって。そこがターニングポイントになって、そこで板前辞めて芸人目指すことにしたんです。そしたら、ソイツらが“もう俺ら辞めとくわ”ってことになったんですよ(笑)。

逹瑯:あははははは。

石田:それで、まぁ、いろいろと経験しつつ、今の相方とコンビを組むことになったところに繋がっていったんです。

逹瑯:なるほど。この仕事でやっと食えるようになったのって、やりはじめてどれくらいの頃だったんですか?

石田:5年目くらいですかね。とりあえず、バイトしなくてよくなったのがそれくらいでしたね。25歳の頃。やりはじめた1年目なんて、僕ら年収7千円ですからね。

――年収!?

石田:そう。年収。次の年が7万円。その次の年が50万。って感じでだんだん食えるようになっていったんです。

逹瑯:すげぇ。やっぱすごい。根性ありますよね。ホント、すごいと思うなぁ。

石田:いやいや。僕も質問してもいいですか? 今、CDって売れなくなってきてるじゃないですか。それについては、どういうふうに考えてるんですか?

逹瑯:あはははは。すっげぇシビアな質問ですね(笑)。

石田:あ。すいません(笑)。

逹瑯:いえいえ(笑)。いや、でも、本当にそうなんですよね。CDもそうだし、雑誌もそうだし、音楽業界全体的にそうなんだけど、いろんなモノが平均的に売れなくなってきてる時代じゃないですか。そういうときこそね、自分とこだけが良ければいいとか、他を出し抜いて自分たちだけ勝ち抜いていこうっていう考え方をするのは絶対良くないと思うんですよ。横の繋がりをちゃんと考えて、みんなで一緒にシーン自体を盛り上げていこうって頑張っていかないと絶対にダメになると思ってて。

――すごいいいこと言うね。本当にそうだよね。本当にそう。

逹瑯:だよね。自分たちだけ良ければいいって考えは、絶対に良くない。事務所同士とかバンド同士は、そういう考え方ができるかもしれないけど、雑誌とかって難しいのかな?

――独占とか先出しとかにこだわるところがあるからね。独占も先出しも、その発売時期を過ぎればまったく意味がないのに。そんなくだらないところじゃなく、もっと中身そのものの企画や原稿とかで勝負すればいいのに、本当にそういうことを言うところの考え方は理解できないよね。腹が立つ。

石田:うんうん。ほんまにそうですよね。中身で勝負すべきやと思いますね。ほんまに。それに、シーン自体を盛り上げていくっていう考え方じゃないと、ほんまにダメになっていくような気がしますよね。どのシーンも同じく。

逹瑯:うん。音楽だけじゃなく、音楽業界発信のいろんなことをやっていくべきだと思うしね。だって、もうここまできたら歯止めきかないでしょ。CDだってなくなっちゃう時代がくるかもしれないし、音楽なんてタダになっちゃう時代がくるかもしれないしね。

石田:そうですよね。

逹瑯:でも、やっぱ生のライヴっていうのはなくならないと思うから、そこなのかなと。

――うん。そこは同じですよね、石田さんの考えているところと。

石田:

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