最新機材に触れ、向谷実&福田裕彦、Purple Daysのライブもありの<Yamaha & Steinberg EXPO 2010>レポート

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ヤマハは7月11日、東京・銀座のヤマハ銀座ビルで、シンセサイザー・音楽制作製品関連のユーザーイベント「Yamaha & Steinberg EXPO 2010」を開催した。同社の最新のシンセサイザーやDAW関連機材に触れられるほか、プロミュージシャンによるトークショーやライブ、セミナーなども実施、多くの来場者を満足させるイベントとなった。7月17日には大阪でも行われる。

会場となったヤマハ銀座ビルは2010年にオープンしたばかりの施設で、楽器や楽譜を販売するショップのほか、スタジオとホールが併設されている。今回のイベントは地下2階のスタジオで最新機材の展示およびセミナー、7階のホールでトークショーおよびライブが行なわれ、来場者は双方を行ったり来たりしつつ楽しむこととなった。

展示スペースは「MOTIF XS」をはじめ「MM6」や「MO6」といったシンセサイザー、ステージピアノ「CP1」などに加え、「TENORI-ON」やレコーダー「POCKETRACK」シリーズもラインナップ。Steinberg関連では、発売前のオーディオインターフェイス「CI1」および「CI2+」もいちはやく触れるようになっていた。もちろん、バージョンアップされたばかりの「Cubase 5.5」もスタンバイ。併設されたサブステージでは、このCI2+&Cubase 5.5による音楽制作セミナーや、シンセサイザー&ステージピアノセミナーが行なわれた。




ホールで行なわれたステージ演奏&トークショーも大盛況。プロミュージシャンによる楽器や制作環境に関するトークは、ほかでは聴けない貴重な体験だ。

シンセサイザーの「MOTIF XS」について語ったのは、今春avexよりファーストアルバムをリリースしたPurple Daysのキーボーディスト石坂翔太。作曲時の打ち込みはMOTIF本体のシーケンサーを使っているという。トークショー後は、Purple Daysのメンバーが揃ってライブを披露。渡辺美里のカバー曲「My Revolution」を含む熱いパフォーマンスで会場を沸かせた。




Superflyなどのプロデュースで知られる蔦谷好位置はCubaseによる制作方法を紹介。Cubaseで作られたという2010 NHKサッカーテーマ曲「タマシイレボリューション」のデモプロジェクトの画面とサウンドを披露。打ち込み中心のデモとはいえCD並みのクオリティで来場者を驚かせた。ミックス時はEQなどのエフェクトはほとんど使わず、打ち込みの段階でベロシティなどを調整してしっかり作り込むのがポイントとのこと。ドラム音源は起動直後の初期状態で使っていることや、ホーンアレンジはコードではなくそれぞれのパートをメロディとして考える、といったエピソードが語られた。




最後のステージは、向谷実&福田裕彦によるステージピアノ「CP1」のトーク&ライブ。サンプリング&モデリングによる無段階ベロシティのピアノサウンドの自然さや、歴代の名機を再現したエレピサウンドのリアルさ、光るYAMAHAロゴ(!)など、両氏の趣味である電車や怪獣の話を挟みつつ、CP1の魅力を次々と紹介。ラストは「CP1」2台による迫力のライブで来場者を圧倒して幕となった。なお、ステージの模様は現在、USTREAMで見ることが可能だ。

<Yamaha & Steinberg EXPO 2010>は、東京に続き、7月17日に大阪でも開催される。大阪会場では、「向谷実&井上鑑ステージピアノトーク&ライブ」など、東京とは一部異なる出演者によるステージがラインナップされている(詳細は下記リンクから)。イベントの入場は無料。シンセサイザーやDAW、音楽制作に興味がある人は、今週末の予定を今から空けておこう。大阪に行けないという人はUSTREAMによるインターネットライブ中継をチェック。

<日程・開催時間>
●大阪
日時:7月17日(土) 12:00~19:00
会場:大阪ビジネスパーク円形ホール(OBPホール)
<入場などについて>
入場無料(トークショー/ライブなどの事前申し込みは不要、ただし満席となる場合もあり)

◆Yamaha&Steinberg EXPO 2010
◆ヤマハ公式 Ustream Channel
◆ヤマハ
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