阿部真央、「19歳の唄」に委ねたロック宣言

twitterツイート
11月3日(水)にリリースとなるシングル「19歳の唄」のオフィシャルインタビューが到着した。阿部真央の揺れる思いとロックに収束していく心模様が、そのまま「19歳の唄」という作品を生み出すこととなった。

◆「19歳の唄」PV映像

『ふりぃ』『ポっぷ』という2枚のアルバムと、2010年3月から開催された全14公演の全国ツアー<阿部真央らいぶNo.1>を経て、阿部真央という稀有な才能の存在はこれまで以上に多くの人たちに認知されることとなった。そのことは彼女自身にも大きな影響を与え、音楽と向き合う気持ちはより明確に、より迷いないものとなっている。

だが、だからこそこのタイミングで自身のアイデンティティを歪みなく伝えたいという気持ちがあらためて芽生えもしたのだろう。5thシングル「19歳の唄」。その疾走感のあるストレートなロックサウンドは阿部真央の真骨頂でもあるわけだが、実はシングルのタイトル曲としてはあまり見えていなかった側面でもある。それを今回、あえて前面に打ち出そうとしているのだ。

「この曲を選定するときに、まずデビューから「ロンリー」(2010年6月リリースの4thシングル)までの流れをちょっと変えたいっていう気持ちがあったんですよ。デビューアルバムのリード曲だった「ふりぃ」もロックとは言えけっこうポップだったし、そこからもポップな曲とバラードばかりがシングルでは続いていたので、“私はこういうロックをやりたいんですよ”っていうことがアルバムを聴いてもらってない人たちにはあまりアプローチできてなかったなって思って。だから“ここからはロックだろ”みたいな気持ちなんですよね、今の阿部真央的には」

シングルとして、という意味で語るならば、根岸孝旨(Dr.Strange Love)をアレンジャーに迎えて制作されたエッジの効いたロックサウンドの衝撃度のみならず、自身の心の内面を赤裸々に吐露した歌詞のメッセージ性もまた、大きなインパクトを与えることになるだろう。ここには、デビュー当初からの約1年間…19歳の阿部真央がいかに不安や迷いにまみれながら音楽と戦ってきていたかがリアルに綴られている。

「デビューした当初って、今より全然楽しくなかったんですよ。もう不安しかないっていう状態。高校時代の曲が評価されたけど新しい曲は十分に書けないから、今の自分と距離ができた感じがしてしまうというか。でも、そういう状況が受け入れられない混乱があって、同時にやるべきことが多すぎる混乱もある。かつ、そういう状況ながらも、デビューできたことに若干満足してしまって、精神的にちょんと腑抜けになっている自分もいる。それがすっごいイヤだった。実際、この曲は19歳のときに書いたので、そのときに生まれた鬱憤や混沌とした気持ちが凝縮してるんですよね」

19歳のときにできた「19歳の唄」。そのレコーディングは、ハタチの阿部真央によって行なわれた。本作がこのタイミングでリリースされる意味は、そこにもある。

<終わったりしない衝動 止まったりしない鼓動>
<未だ信じさせててよ 未だ終わらせたくないよ>
<未だ終わらせたくないよ>

本作のラストに用意されている最重要パートを唄う声は、溺れていた混沌から抜けだしたことをしっかりと伝え、未来に向けた意志を感じさせる力強さに満ちている。それは、ここから始まる新たなステージへの大きな一歩を予感させるものになっているような気がしてならない。

「この曲を書いた後、『ポっぷ』っていうアルバムを出して、ツアーを経て、ファンの人たちのために歌っていれば間違いないかも、自分の思うことを歌ってればいいんだなって思うことができたんで、いろんなことが解決できたんですよ。そういう中でちょっとずつ自信もついてきてるし、鎧も取れていってるから、今はもうかなり素に近い感じでアプローチができていると思います。気持ちが安定して、すごく穏やか。だから唄に関しても素直に、心から歌えた部分もあるし、すごく楽しかったんですよね」

2曲目は、せつなさ成分を多めに配合したポップチューン「逢いに行く」を収録。逢いたいから逢いに行くという自分の気持ちに真っ直ぐな恋愛ソングもまた阿部真央らしい仕上がりだ。

「実体験そのまんま(笑)。ひとつの恋を取り戻すために、遠距離恋愛だった彼を追いかけていったっていう曲です。有り金はたいて逢いに行くっていうのが若干男らしくて、私っぽいなって思いますね。天才・小森(雄壱)様のアレンジがバッチリな仕上がりですね」

そして、3曲目は「morning」。弾き語りの曲はこれまでにも様々なタイプがあったが、テンポ感や歌詞の乗せ方に新たなトライが感じられる1曲となっている。

「ストレートにわーっと書きなぐる歌詞というよりは、言いたいことを抽象的にポツポツ並べてるイメージですね。2008年の終わりぐらいに書いたんですけど、当時は自分の中でも新しい書き方でしたね。私自身、落ち着いてきたからなのか、こういう静かな曲も好きになってきてますね、ちょっとずつ(笑)」

このシングルのリリース日からは、全国ツアー<阿部真央らいぶNo.2>もスタートする。前回のツアーよりも規模を拡大した全16公演。そこで阿部真央は、きっとまた新たな世界を提示してくれることになるだろう。

「怖い部分もまだあるけど、楽しみですね。がんばりますよ! 絶対にまた前回以上にいい経験になるだろうし、自分の身になるツアーになると思います。」

Text:もりひでゆき

「19歳の唄」
2010年11月3日(水)発売
PCCA-03283 ¥1,050[tax in]
1.19歳の唄
「かっこいいですよねぇ。こういう曲、大好きです。アレンジャーの根岸(孝旨)さんとの作業は最初、緊張してたんですけど、すごく優しくてやりやすかったです。すごく刺激にもなりました。アレンジに関しては、ロックで、ただかっこよくしてくださいって言っただけでしたね。デモの段階で、録ったらもっとかっこよくなるだろうなっていう確信はありました。で、何回かみんなで演奏してみるうちに方向性が決まっていって。特にベースがかっこいいんですよぉ」

2.逢いに行く
「頭のコードをズッチャズッチャって弾きながら作り始めた曲。そこからキーの高いサビが出て来て、“ヤバイ、歌えるかな”って思いつつも(笑)、1曲にまとめていきました。で、歌詞ノートの中にこの曲の原型になったような詞があったから、それをこのメロディと譜割りに合うように書き直した感じですね。唄に関しては。曲全体のかわいらしい雰囲気をとらえて歌うっていうよりも、あんまり何も意識せずに。こんなこと言うとかっこいいけど、曲が呼ぶままに歌いました(笑)」

3.morning
「男性には恋愛以外にも仕事とか友達とかいろんな関係があるから、その心を完全に自分のものにはできないですよね。でも私は友達のところへ行くことさえイヤなので、<明日は誰の元へ行くの?>っていう歌詞を書きました。聴く人が聴けば若干、不倫の唄に聴こえるかもしれないけど、実際はちゃんとした彼氏と彼女です。ただ、こういう書き方をしたことでいろんなとらえ方をされるだろうなっていうことを18歳の阿部真央ちゃんはちゃんと考えてたみたいですよ(笑)」

◆阿部真央オフィシャルサイト
◆期間限定特設サイト「Abema Rally(あべまラリー)」:http://abema-rally.jp(携帯専用)
twitterこの記事をツイート

この記事の関連情報

amazon