【D.W.ニコルズ・健太の『だからオリ盤が好き!』】 第15回 「Heart Of Gold」で聴く7インチの世界

ポスト
またある日、「Heart Of Gold」が収録されているアルバム『Harvest』のUKオリジナル盤を手に入れました。USオリジナルは非常に高くなかなか手が出せませんが、たまたま、ジャケットにダメージのあるUKオリジナル盤を安く見つけ、盤の状態はとてもよく、これも幸運な出会いでした。

UKオリジナルのアルバムでの「Heart Of Gold」は、7インチのそれに比べるとそれほど迫力はなく、7インチのようなザクザク感はありません。UK盤ということもあると思いますが、中音域よりで、どちらかとういうとモコモコ。あたたかい音がします。

最初に聴いたときは、やはりアルバムの音は7インチにかなわないと思ってしまいました。しかし、何度か聴いているうちに、このアルバムの「Heart Of Gold」の方が味わい深く思えてきたのです。7インチの音は本当に迫力もあり、一瞬で心を鷲掴みにするようなパワーがありますが、アルバムの音は味わい深く、じんわりと心に染み入ってくるような気がするのです。

もちろん、曲によってはその迫力が一番くらい大切な場合もあると思いますが、この「Heaert Of Gold」の場合は、アルバムのあたたかい音の方がいいな、と僕は感じました。いつかUSオリジナルのアルバムと、UKオリジナルの7インチも手に入れて、全部聴き比べてみたいものです。

ずっと、「7インチは音が良い」と、ただただ思っていましたが、一概にそうとは言えないということです。というか、まず「音が良い」とは何かということですね。7インチには7インチの音、アルバムにはアルバムの音があるということです。どちらがその曲に合っているかは、結局のところ好みということなのでしょう。

オリ盤探求の旅はまだまだ続くのであります。

text by:鈴木健太(D.W.ニコルズ)

◆連載『だからオリ盤が好き!』は、D.W.ニコルズのアーティストページに順次掲載されます

--------------------------------
D.W.ニコルズオフィシャルmyspaceにてUSTREAMとの連動企画がスタート!
10/7(木)から『DWのUST』が毎週木曜生放送!(予定変更有り)

  ◆  ◆  ◆

「イイ曲しか作らない」をモットーに、きちんと届く歌を奏で様々な「愛」が溢れる名曲を日々作成中のD.W.ニコルズ。
2005年9月に、わたなべだいすけ(Vo&Ag)、千葉真奈美(Ba&Cho)が中心となり結成。
その後、鈴木健太(Eg&Cho)、岡田梨沙(Drs&Cho)が加わり、2007年3月より現在の4人編成に。
一瞬聞き返してしまいそうな…聞いた事がある様な…バンド名は、「自然を愛する」という理由から、D.W. =だいすけわたなべが命名。(※C.W.ニコル氏公認)

待望のメジャー1st フルアルバム
2010年4月7日発売
『ONELBUM』(ワンルバム)
初回盤(DVD付)
AVCH-78012/B/3,000円(tax in)
通常盤
AVCH-78013/2,500円(tax in)

【CD】
01.B.D.K.
02.春風
03.ファミレス
04.SMOKE
05.グリンピースヌーピー
06.熱帯夜
07.太陽
08.サマーレイン
09.波待ちサーファー
10.マイライフストーリー
11.haleiwa
【DVD(初回盤のみ)】
01.マイライフストーリー
02.春風
03.B.D.K.

◆D.W.ニコルズ オフィシャルウェブサイト
◆D.W.ニコルズ MySpace
この記事をポスト

この記事の関連情報