デビュー15周年の決意「僕が護るべきはファンとスタッフ」

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T.M.Revolution

デビュー15周年を迎えるT.M.Revolutionと連載10周年を迎えた『BLEACH』の強力コラボが実現

INTERVIEW

“これが最後になるかも……”みたいな、ヘンな寂しさと共に新曲を聴いてもらうんじゃなくて、これから起こる物事を楽しんでいただきたいなと思った。

いきものがかり

――まず新曲のお話の前に、9月に行なわれた<イナズマロック フェス2010>についてもお聞きしたいんですが。浅倉大介さんと約10年ぶりにステージで共演するというサプライズがありましたよね。それはやっぱり15周年を意識したものだったんですか?

西川:そうですね。今、6年ぶりのオリジナル・アルバムを制作している最中なんですけど。6年前……ちょうど10周年の時、自分の中では1コ、T.M.Revolutionというものをやりきった感じがあったんですね。そこで、今後続けるか否かを考えていく中で、バンドの立ち上げだとか、舞台だとか、いろんなものが充実している今の状況は、やっぱりT.M.R.の活動が大きかったし、ならば、その状況を作ってくれたT.M.R.というものに意志を持って向き合おうと。どうせやるなら中途半端じゃなく、どっぷりやってみたいなと思ったんです。だから、僕の覚悟はもう決まっているんですけど、それって自分の中だけのもので。応援して下さる方の中には“またこれをやったらしばらくやらないとか言い出すんじゃないか”と思う方もいらっしゃるかもしれない。だから“覚悟をもってやっているんですよ”“T.M.R.は今こういう状況なんですよ”っていうのを、目に見える形で伝えようと思ったんですよね。

――確かに、口で言うより、目に見えた方がわかりやすくて一目瞭然ですもんね。

西川:そう。“これが最後になるかも……”みたいな、ヘンな寂しさと共に新曲を聴いてもらうのではなくて、“今回はこういうアプローチなんだ!?”“次は何が来るのかな?”って、純粋に、アルバムとかこれから起こる物事を楽しんでいただきたいなと思ったので。

――なるほど。ちなみにアルバムは今、どれぐらいまで進んでいるんですか?

西川:まだまだですね(苦笑)。年をまたぐ可能性が出てきましたね(笑)。

――じゃあ完成を楽しみにしつつ……12月1日にはニュー・シングル「Save The One, Save The All」がリリースされます。これは『劇場版BLEACH地獄篇』のテーマ・ソングにもなっていますけど、西川さんは「BLEACH」って……。

西川:僕は連載が始まってから読んでいるんですよ。当時、コミックにハマっていて、いろんなものを読んでいたんですよね。中でも「BLEACH」はすごい好きで、ラジオでも激しく推してたんです。そしたら(作者の)久保帯人さんがそれをたまたま聴いて覚えていてくださったみたいで、“10周年のタイミングでぜひ西川さんにお願いしたい”って言ってくださってたらしいんです。

――「BLEACH」10周年のタイミングで、っていうところに久保さんのT.M.R.に対する思い入れの強さを感じますね。

西川:そうですね。自分にとっても10周年っていうのは大きかったですから。ありがたいことだし、非常に光栄なことですね。

――で、この曲がすごく躍動感のあるナンバーで。主題歌とかそういうこと以前に、曲単体としてカッコイイなと。

西川:嬉しいです。敢えて言わせていただくと、そこが単なる楽曲提供でも、いわゆるアニメ・ソングでもないんですよね。ちゃんとT.M.Revolutionとしての楽曲になっていて、なおかつ、アニメの作品を象徴する楽曲になっているっていう。その絶妙なバランスは他のアーティストには真似できないというか、ちょっと譲れないものがありますね。やっぱり、作品の何を伝えるかっていうことと同時に、自分の楽曲として今後の人生を抱えていくものになるわけですから。だから作る時は自分と作品との接点や共通項を挙げていく中で……今作で言うなら「BLEACH」っていう作品と自分のマインドが共鳴する部分を核に、作っていったんですけど。

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