フアン・ルイス・ゲーラ、“福岡”作品が最優秀トロピカル・ソングに

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フアン・ルイス・ゲーラによるがテーマの楽曲「バチャータ・エン・フクオカ」が、2010年11月11日にラスベガスで行なわれた第11回ラテン・グラミー授賞式にて「最優秀トロピカル・ソング」を受賞した。

◆「バチャータ・エン・フクオカ」画像

同曲を収録したアルバム『アソンデゲーラ』も「最優秀アルバム」と「最優秀コンテンポラリー・トロピカル・アルバム」を受賞。福岡という日本の一都市を題材にした曲がラテン・グラミーにて受賞することは史上初のことで、こと福岡の音楽ファンには喜びもひとしおだろう。

2009年夏にフアン・ルイス・ゲーラが福岡のラテン音楽フェスティヴァル<イスラ・デ・サルサ>で初来日を果たした際にインスパイアされて出来たのが「バチャータ・エン・フクオカ」だ。

「福岡の海や夕暮れの美しさや、親切な人々に感動して、帰国後すぐ書いたんだ」──フアン・ルイス・ゲーラ


サビで<ここ福岡で君の歌(バチャータ)を歌った 君と踊るために…>と歌う、恋人に福岡から愛を届けるというロマンチックなラヴ・ソングからは、初めての日本の地で演奏したときの、福岡が彼の心に与えた印象の強さが伝わってくるようだ。PVは、福岡ではなくロサンゼルスのチャイナタウンやマリブ・ビーチを使って撮影されたというが、いい具合にファンタジックで心が穏やかになるようなホンワカとした作品ができあがっている。

この曲が北米やラテン・アメリカで大ヒットしたことで、フアンは「そのフクオカはどこにあるのか?」と頻繁に聞かれるそうだ。「僕は福岡の観光大使みたいな状態だよ(笑)」。

アルバム・プロモーションのため10月初旬に来日した際、日本へ残したメッセージは「日本の人、文化、空気、全てが好き。いつも憧れている。そんな大好きな日本のみなさまに、私の音楽を届けたい一心で、上海万博の後に日本に来た。今作では日本に捧げるバチャータも歌ったから、ぜひ僕の音楽を聴いて欲しい。ちなみに日本食も大好きで、お刺身とお寿司が食べたい!(笑)」であった。

『アソンデゲーラ』
2010年9月22日発売
TOCP-66968 2,500円(税込)
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