歌手として、役者として、その表現に磨きをかける松下優也を探るキーワード・インタヴュー

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松下優也

初のドラマ主演作『カルテット』主題歌 7th Single「Paradise」2011.2.2 Release

INTERVIEW

ニュー・シングル「Paradise」

今回の表題曲「Paradise」のテーマは【夢】なので、いつも歌っているラブソング的なモノとは少し違いました。あと、PVでは新しいコレオグラファーの方とやらせて頂いたことで、見せ方が変化したというのと、ドラマ『カルテット』(TBS・MBS系深夜放送連続ドラマ)の主題歌であるということで、いつもとは少し歌い方を変えて、より聴き手に届きやすい歌い方を意識したという点がこれまでと違いましたね。シングル全体をとってみても、シングルなのに、いろんな曲調にチャレンジしたこともあり、この1枚で、【歌手・松下優也】を知ってもらえる作品になったんじゃないかなと思っています。

まず、「君の声」は、ちょっとアダルトな雰囲気の漂う大人な1曲なんですが、この曲は、ずっとライヴで歌ってきた曲でもあって、ファンの皆さんからも、音源化してほしいという声が上がっていた楽曲でもあるので、ライヴでの松下優也をダイレクトに届けられる1曲です。

続いて「Loving Loved」は、僕が歌詞を書かせてもらった曲で、去年の9月くらいに作ったモノです。ミドルテンポのラブソングという、“これぞ松下優也!”という1曲に仕上がってます。

そして「Secret Love feat.BRIGHT.SHUN」は、ずっとフィーチャリングがしたいと言っていて、やっと形にできた1曲。BRIGHTは大阪のスクール時代に一緒にレッスンをしていたグループで、SHUNは、音楽を通して知り合った高校生ラッパーなんですが、彼との付き合いも長くて。小学生の頃からの知り合いで、親友でもあるんです。そんな2組とのフィーチャリングということもあって、とても楽しく、想いを込めて歌うことができた1曲になりました。この曲も、松下優也のR&Bを前面に押出した、“ザッツ・松下優也”な1曲になったと思います。

Jin Nakamura

中村さんとの出逢いは、僕が中学生の頃。中学2年の頃、地元大阪のライヴハウスで歌っていたときに、わざわざライヴを見に来て下さったんです。そこから、中村さんにデモテープを送ったりして、やりとりするようになって、僕が15歳になった頃、一緒にやってみようか、って言ってくださり、曲を書いてくれたんです。それが、デビュー曲の「foolish foolish」なんです。今でもよく僕のライヴを見に来てくれるんですよ。忙しい方なので、時間もないと思うんですが、この前も大阪までわざわざ来て下さって。まさに、松下優也にはなくてはならない方ですね。

普段は、いつも“最近どんな音楽聴いてる?”とか“これ聴いてみるといいよ”とか、そんな友達同士の会話みたいなやりとりの中から、僕の歌いたい方向性とかを感じ取ってくれたり、中村さん的に、松下優也に似合う曲を勧めてくれたりしてますね。すごく有名な方なのに威圧感がないというか、本当に純粋に音楽を通して向き合える、とても信頼している、心を開ける人です。音楽人としても、人生の先輩としても、本当に尊敬してます。

ACTOR

今回、主題歌を歌わせてもらっているドラマ『カルテット』には、役者としても出演(主演)させてもらっているんですが、実はドラマって初めてなんです。映画や舞台はいままでも経験させてもらっているんですが、テレビドラマは今回が初めてになるので、最初は少し緊張もありましたね。でも今回、撮影や製作チームが、普段映画を作られている方達みたいで、撮り方が映画っぽかったりするので、あまり違和感がないというか、すごくやりやすいです。でも、実際演じてみて思ったんですが、舞台とはやはり演じ方も違いますね。舞台よりも、ドラマの方が、よりリアルだなって感じたんです。舞台は、見てくれてるお客さんにも、いろいろと想像して感じてもらわなくちゃいけない世界だと思うんですが、ドラマとか映像っていうのは、いろんな場面を細かく演じていくので、すごくリアルだし、見ている人にも、想像の世界ではなく、状況をリアルに感じてもらえると思うんです。

今回のドラマの内容は、クライムアクション、ハードボイルド系の、犯罪やドラッグや人身売買という、あまり日本のドラマにはなかった、考えさせられる内容でもあるので、ぜひ見て頂けたらなと思いますね。深夜放送のドラマだからこそ伝えられるメッセージも感じてもらえると思います。非現実的な内容っぽくもあるんですが、実際に起こっていることなんだっていうリアルを感じてもらうためにも、一生懸命努力して演じたので、楽しんでもらえたらと思います。

STAGE

ライヴやステージというのは、生きている中で、一番自分が楽しめる場所でもあるし、自分にとって一番大切な場所でもありますね。人生の経験の場所であり、成長できる場所でもあるかな。ライヴをやるごとに、毎回“次はこんなことしてみたいな”とか、“こんなこともできるんじゃないかな?”とか、いろいろとやりたいことが増えていくんです。

今後、松下優也のライヴでやっていきたいこととしては、とにかく楽しませるということと、驚かせたいってことですね。エンタテイメントって、驚かせることがとても重要だと思うんです。僕はマイケル・ジャクソンが大好きなんですが、やっぱり、彼のステージは、いつも驚きの連続でしたからね。本当にマイケル・ジャクソンのステージは神だったと思います。目標としては、大きな会場でやりたいということ。会場が大きくなると、やれることも変わってきますからね。世界を作り込みやすいんです。でも、会場が大きくなると、その世界を包み込むための、歌やパフォーマンスが必要になってくるので、もっともっと自分を磨いていかないといけないので、日々、頑張っていきたいと思ってます。

去年の秋に<BEAT CONNECTION>というイベントに出演させてもらったんですが、子供の頃から憧れていた大先輩のアーティストさんもたくさん出演されていたので、生でその歌やパフォーマンスに触れることができて、心から感動したんです。そのとき改めて、“これなんだよな”って思ったんです。純粋にファンの人の目線で見ちゃいましたからね。すっごくワクワクさせられたし、本当に楽しかったんです。すごくいい勉強になったので、そんなことも、今後、活かしていけたらいいなと思っています。人を楽しませたり、驚かせたりするためには、自分も常にそういう刺激を受けていないとダメだなって思ったし、人を楽しませるためには、自分が楽しむことをたくさん経験しないと、楽しませることができないと感じたんで、この先も、いっぱい吸収して、いっぱい刺激をもらって、自分自身を磨きながら、みんなを楽しませていけたらいいなと思ってます。

MOTHER

ウチの親って、昔からそんなに“あれやっちゃダメ、コレやっちゃダメ!”って言わないんですよ。僕、中学の頃から耳にピアス空けてたんですけど、それもなんにも言われなかったし。きっと、今も入れ墨入れたいって言っても、何も言わないと思うんです。放任主義というより、なんだろうな…? 信じてくれてる感じがしますね。何ごとも、僕が、人から言われて動く人間じゃないってことを、一番知ってくれているんだと思います。ちゃんと意味を持って、自分が決めたことしか動かない僕のことを分かっているんだと思うんです。唯一、やってくれるなって言われているのは、犯罪くらいかな(笑)。人間としての最低限のマナーや礼儀は、ちゃんと守って生きろって言われて育ってきたので。そこはちゃんと守って生きてるつもりです(笑)。

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