-異種格闘技対談-Ring【round2】第21回/しずる

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-異種格闘対談-Ring【round2】第21回

逹瑯(ムック/Vo)ゲスト しずる 村上 純 池田 一真

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村上:二人とも根拠のないへそ曲がりなんですよ。だから昔のネタは“最後は死ねば面白いだろ!”みたいなとこだけだったんです。

――今回は、しずるの村上さんと池田さんにお越し頂きました。

逹瑯:よろしくお願いします。

村上純(以下、村上):はじめまして! こちらこそよろしくお願いします。

池田一真(以下、池田):よろしくお願いします!

――対談前のコメント動画で、村上さんが池田さんのことを“お笑い界のロックキャラ”ってご紹介されてましたけど、池田さんロックがお好きなんですね!

しずる:……………。

逹瑯:ちょっとちょっと、おばちゃん(ライターに向かって)! あれはボケでしょ! あのねぇ、ボケの説明させたら終わりだからね(笑)! 潰さないで、ボケを!

――……あ。す、すいません、ボケ殺しみたいなことしちゃって………(苦笑)。

村上:いや、いいんですいいんです! ボケじゃなくて実際にロックを好きにさせれば問題ないことですから! まったく問題ないです!

池田:好きです! ロック! 

逹瑯:ホントすいません、気ぃ遣わせて(謝罪)。

――すみません(謝罪)。

逹瑯:ネタはどっちが作ってるんですか?

村上:半々ですね。

逹瑯:基本、根っこが暗いネタが多くないです? シニカルなネタが多かったりしますよね? 昔とか特に。

村上:そうなんですよ。昔は暗いネタが多かったですね。でも、最近になってテレビに出させてもらうようになったら、やっぱり暗いネタより明るいネタの方が視聴者の方々も見やすいってことで、最近は明るいネタが多くなってきてるんですよ。二人とも根拠のないへそ曲がりなんですよ。へそ曲がりに根拠がある訳じゃなく、ただ、へそが曲がってればいいんだろ! っていうだけのことだったんで、死ぬオチとか多かったんですよ。若かったから、“最後は死ねば面白いだろ!”みたいなとこだけだったんです。

逹瑯:あはははは。

村上:ロックをはき違えてるというか、とにかく人と違うことしときゃいいでしょ! みたいなとこだけっていう、1番ダメなパターンだったんです。

逹瑯:ミュージシャンだったら、とにかくギター壊しとけ! みたいな。

村上:そうですそうです。意味があってギター壊してる人はすごいと思うんですけど、そうじゃないパターンっていうか。

――難しい漢字並べて歌詞書いとけ! みたいなとこと通じるのかな。

逹瑯:うんうん、読めねぇだろ! 意味解んねぇだろ! どうだ! みたいなね(笑)。難しそうなこと言っときゃいいやみたいな。

池田:そういうとこと近いんでしょうね。ちょっと破滅的なこと言って他と違うことしといたら、男ウケがいいんじゃないか、とか、そんな浅い考え方だったりしましたからね。

逹瑯:あぁ、なんかすげぇ解るな。若い頃って、お客さんとかに受け入れられるより、同業者や関係者に“すごい尖ったことやってるね!”って思われたいみたいなとこあったりしますもんね。

村上:そうなんですよ! ウチらNSCの東京校の出身なんですけど、そこで受ける授業って同じ芸人を目指してる男が多くて、同業者でもあるから、一般に受け入れられるネタじゃウケないんですよ。基本あんまりウケないっていう環境で初めてネタをやって見せるから、そこで頑張ってウケようと思って考えて笑いを取ったネタって裏笑いだったりするんです。だから、そこでウケたから本番のステージでもウケると思って一般のお客さんの前でネタやると、まったくウケないっていう状況になったりするんです。

逹瑯:へぇ〜(興味深々)。でも難しいですよね、万人ウケする笑いを作るって。好きで見てくれてる人を笑わせたり、内輪ウケで笑いを取るのはある意味簡単なことかもしれないけど、なんの脈略もない人を一瞬で笑わせるってすごいなって思いますもんね。やっぱずっとトップ張ってる古い芸人さんとか見てるとすごいなって思いますもんね。

村上:そうなんですよ。みんなそこを目指して日々頑張ってるんですけどね。なんかそこを突き詰めて考えだすと………嫌になっちゃいますよね……。なんでやってんだろ?

池田:なんでやってんだ?

逹瑯:あははははは。いやいや、本当に芸人さんは大変だと思うなぁ。

村上:いやいや、ミュージシャンの方も大変じゃないですか?

逹瑯:いや、ミュージシャンも音楽や歌詞を0から作り出す訳だけど、作り込んだものをライヴでやるっていうとこだけど、芸人さんはバラエティ番組とかもあるから、作り込んだ笑いだけが面白ければいいってことでもないじゃないですか。即興で面白くなくちゃいけない訳で。そこ大変ですよね。だって、その人の頭の回転の速さと引き出しの多さにかかってくる訳だもんね。

――考え過ぎると余計に何も出て来なくなっちゃいそうだもんね。分析しだすとね。さっきの私のボケ殺しじゃないですけど、説明させんのかよ! ってとこですもんね。

池田:ですよね(笑)。意味とか求められちゃうと、なんで芸人やってんのか解らなくなってきちゃいますからね。

村上:“ロック芸人だ!”って一瞬で万人に解らせられなくちゃいけない訳ですからね。僕にはそれができなかったっていう(笑)。

――あ……すいません(笑)。

逹瑯:あははは。でも、芸人さんの辛いところは、しずるさんみたいに結成8年なのに、まだまだ若手って言われちゃうとこですよね。そんだけ厳しい世界だってことだもんな。バンド業界で8年やってるっていったら、そこそこ偉い感じですよ。俺も実際8年目くらいの頃って、結構偉かったですもん(笑)。もうあと2年やったら10周年っていう時期でしょ? 10周年って言ったら結構偉いよね。

――そうだね。後輩もたくさんできるしね。

逹瑯:そうそう。後輩もできるし。あ、でも芸人さんも8年やってたら後輩はたくさんできるのか!?

村上:ですね。後輩はたくさんいますね。いすぎるんですよ、後輩にせよ、同期にせよ、先輩にせよ。先輩の芸人さんがまだまだ一線で頑張っていらっしゃるんで、なかなか引退されないからずっと若手なんです。天井がつかえてる感じなんで。

逹瑯:なるほど。お笑いの世界もバンドの世界も同じだと思うんですけど、ブームとかになっちゃうと簡単になれるんだって勘違いしてる人たちも出てきますよね。バンド界も実際にそういう奴らいますからね。

村上:ですよね。たしかにそういう空気感はありますよね、ブームになっちゃうと。でも、お笑い界も最近は落ちついてきたんですよ。一旦ブームになったんで、そこが過ぎてふるいにかけられた感じになって落ちついたと言うか。

逹瑯:なるほど。村上さんと池田さんの出逢いって何処だったんですか?

池田:NSCです。友達でも知り合いでもなかったんで。NSCって、東京も大阪も500人強いるんですよ。

村上:夏休みが明けると半分に減ってるんですけどね(笑)。

逹瑯:なるほど、そこでもふるいにかけられる訳だ! そんな雰囲気なんですか?

村上:殺伐としてますよ。“誰が面白いんだ?”みたいな。みんながみんな牽制しあってるみたいな感じなんですよ。なんも考えてないただただ明るいヤツが前に出て滑るっていう時期が必ずあるんです(笑)。そういうヤツはだいたい残ってないですけどね。

逹瑯:どんな授業するんですか?

村上:ダンスの授業があったり、発声の授業があったり。

逹瑯:発声!? 発声の授業があるんですか!?

村上:はい。滑舌を良くするための発声法を学ぶんです。口臭チェックみたいなのもあるんですよ。発声してるところを先生がまわって、口に鼻を近づけて来て口臭をチェックするんです。んで、臭かったら教室から出てけって言われるんですよ。

池田:エチケットがなってないヤツはプロになる資格がないっていう理由なんですけどね。

逹瑯:へぇ〜(驚嘆)。

村上:服装も厳しかったんですよ。

池田:そう。俺なんて、膝のあたりにポケットが付いてたカーゴパンツはいてったら、“このポケットは何のためにあるんだ! 出てけ!”って言われましたからね。

逹瑯:え!? それはそこを拾ってボケろってことじゃなくてですか?

池田:違います違います。マジで言われるんですよ、“帰れ”って。

逹瑯:え………(絶句)。

池田:ショートパンツもダメなんですよ。そんなの授業受ける格好じゃないって。

――今日の逹瑯くんは“帰れ”だね。

逹瑯:うん。短パンだもんね(笑)。

池田:そうそう。本気で追い出されてましたからね。どうなの? それ? って感じでしたけどね、正直(きっぱり)。

逹瑯:あはははは。でも、芸に携わる者、不真面目なヤツはダメだってことなんですかね? 厳しそうですもんね。

村上:まぁ、竹刀持っててダメだったら叩かれてましたからね。先生が頭硬いんですよね。お笑いを解ってる人が先生やってる訳じゃないんですよ、演技指導や発声の先生って。純粋に演技や発声の先生なんで。

逹瑯:そうなんだ!

村上:そうなんですよ。中には、歌も歌うし走るのもプロとしてやってるっていう先生もいて、その先生の肩書きは【シンガーソングランナー】でしたからね。

逹瑯:あはははは(大爆笑)! それすっげぇお笑いのセンスあるじゃないですか!

村上:まぁね(笑)。

池田:そんなの弄りたくてしょうがないじゃないですか! でも、それ本気でやられてるんで突っ込めないんですよ! マジでしんどかったっすよ。まぁ今はいない先生なんで、笑い話として話せるんですけど、受講生の間では【シンガーソングランナーにネタを面白いって言われたら売れない】っていう噂まで流れてましたからね。

逹瑯:あはははは。その話自体が面白いですけどね(笑)。

村上:授業受けてる側は大変ですけどね(笑)。

逹瑯:っていうか池田さん! めちゃめちゃ黒目がちの可愛い瞳してますね!

池田:あ。それよく言われるんですよ、犬っぽいって。柴犬。

――逹瑯くん絵が上手くて、よく人の似顔絵描くので人の特徴見るの鋭いんです。

逹瑯:超描きやすそうだもん!

村上:インク結構使いますよ(笑)。

池田:黒目塗り潰さないといけないからね(笑)。

逹瑯:あははは。年齢は近いんですか?

村上:僕が逹瑯さんの1個下ですね。

池田:僕はさらに3個下です。

――3つの歳の差って同じ世代ではありますけど、微妙なジェネレーションギャップがあって逆に面白いですよね。中学時代が同じじゃないですからね。

池田:ですよね、中学生だった頃が被ってないって結構ジェネレーションギャップありますよね。

村上:たしかに。だって池田、リアルタイムで光GENZIを見たことないって言ってましたからね。

逹瑯:マジっすか!? そこまで違うんだ! んじゃぁ、『DRAGON BALL』はいきなり『DRAGON BALL Z』だったって感じです?

池田:ですね。そうですそうです。

⇒NEXT INTERVIEW-2

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