MERRY10周年記念6夜公演、熱狂の第3夜を終え後半戦へ
東京・恵比寿リキッドルームにて<NEW LEGEND OF HIGH COLOR「6 DAYS」>と題された10周年記念6夜公演を展開中のMERRY。去る11月9日には3番目の夜を迎え、メジャー・デビュー作にあたる『nuケミカルレトリック』(2005年発表)を軸とするライヴを披露した。前2回のライヴを経て波に乗っていた5人は、満員のオーディエンスとの一体化を楽しみながら、同公演をもってこの怒濤の6夜公演の前半戦を終了。3夜連続でのライヴをほとんど経験したことのなかったガラ(vo)は、この夜を迎えるにあたって若干の不安をおぼえていたことを認めながら、終演後、清々しい表情で次のように語っていた。
◆MERRY画像
「正直なところ喉が心配だったんですけど、1曲目を歌い始めた瞬間、声が出てくれたことでホッとしました。その一瞬で“ああ、今日は大丈夫だ!”というのがわかるんですよね、自分自身で。その時点でもう自分のなかに心配事はなかったし、そういう意味ではこれまでの3日間のなかでもいちばん気持ち良く歌えたんじゃないかという気がします。同時に、この一連のライヴの意味というか、ただ昔の曲をやるだけじゃない意義というのを、改めてひしひしと感じてるところがあって……」
そんなふうに語るガラだが、実は当初、このアルバムの楽曲のみでライヴ本編を構成することについても不安をおぼえていたという。もちろん作品自体について後悔があるわけではない。彼は次のようにその理由について述べている。
「僕らは先行シングルとかもまったくない状態で、純粋にこのアルバム1枚でメジャー・デビューしたじゃないですか。それはインディーズ時代の2枚が基盤としてあったからでもあって。結局、すでにライヴで欠かせない曲というのがいくつもあったうえで、あのアルバムを作ったわけなんです。だから結果、極端な方向に行き切った楽曲というのが少なくて、どちらかというとそれまでの両極端な曲たちの間を埋めていく曲が多かったように思うんです。それをリハーサルの段階でも実感してたんで、ぶっちゃけ、ちょっと不安でした。だから曲順とかについても、他の日以上に入念に考えましたもん。今夜はそれが功を奏した感じですね」
そしてこの夜を経たのち、彼らは1日だけ休息の時間を挟み、本日11月11日からこのスペシャル・ライヴの後半戦へと突入していくことになる。ガラは「後半戦はなかなか異色なアルバムが並んでいて、ことに『PEEP SHOW』は手ごわいところのある作品だから、どうなるかわからないところがある」としながらも、不敵な表情で「だけどそこが楽しみでもある」と語っている。「これからの3日間、誰よりもまず自分自身が楽しみたいと思う」という彼だが、もちろんガラにばかり楽しませるわけにはいかない。まずは今夜、『PEEP SHOW』(2006年発表)をテーマに掲げながら、リキッドルームが巨大で奇想天外な“のぞき部屋”と化す。本日の東京は今のところあいにくの雨天ではあるが、雨にお似合いのあの曲も、いっそうせつなく響くことになるに違いない。
文/撮影:増田勇一
<MERRY 10 th Anniversary NEW LEGEND OF HIGH COLOR「6 DAYS」>
11月9日(水)
Vol.3~『nuケミカルレトリック』
・デジーノート
・首吊りロンド
・溺愛の水槽
・哀しみのブルートレイン
・薔薇と片隅のブルース
・リフレイン~土曜日の涙~
・東京に降る雪…
・アタシは捨て猫
・ニセモノ天国
・Shambara
・迷彩ノ紳士
・空っぽな歌
‐encore‐
・finale
・夜光
・クライシスモメント
・不均衡キネマ
・ハーメルン
・絶望
・消毒
‐special encore‐
・妄想rendez-vous
<MERRY 10th Anniversary NEW LEGEND OF HIGH COLOR「6 DAYS」>
東京・恵比寿リキッドルーム
11月7日(月)Vol.1~『現代ストイック』(終了!)
11月8日(火)Vol.2~『モダンギャルド』(終了!)
11月9日(水)Vol.3~『nuケミカルレトリック』(終了!)
11月11日(金)Vol.4~『PEEP SHOW』
11月12日(土)Vol.5~『M.E.R.R.Y.』
11月13日(日)Vol.6~『アンダーワールド』
◆MERRYオフィシャルサイト
◆MERRY画像
「正直なところ喉が心配だったんですけど、1曲目を歌い始めた瞬間、声が出てくれたことでホッとしました。その一瞬で“ああ、今日は大丈夫だ!”というのがわかるんですよね、自分自身で。その時点でもう自分のなかに心配事はなかったし、そういう意味ではこれまでの3日間のなかでもいちばん気持ち良く歌えたんじゃないかという気がします。同時に、この一連のライヴの意味というか、ただ昔の曲をやるだけじゃない意義というのを、改めてひしひしと感じてるところがあって……」
そんなふうに語るガラだが、実は当初、このアルバムの楽曲のみでライヴ本編を構成することについても不安をおぼえていたという。もちろん作品自体について後悔があるわけではない。彼は次のようにその理由について述べている。
「僕らは先行シングルとかもまったくない状態で、純粋にこのアルバム1枚でメジャー・デビューしたじゃないですか。それはインディーズ時代の2枚が基盤としてあったからでもあって。結局、すでにライヴで欠かせない曲というのがいくつもあったうえで、あのアルバムを作ったわけなんです。だから結果、極端な方向に行き切った楽曲というのが少なくて、どちらかというとそれまでの両極端な曲たちの間を埋めていく曲が多かったように思うんです。それをリハーサルの段階でも実感してたんで、ぶっちゃけ、ちょっと不安でした。だから曲順とかについても、他の日以上に入念に考えましたもん。今夜はそれが功を奏した感じですね」
そしてこの夜を経たのち、彼らは1日だけ休息の時間を挟み、本日11月11日からこのスペシャル・ライヴの後半戦へと突入していくことになる。ガラは「後半戦はなかなか異色なアルバムが並んでいて、ことに『PEEP SHOW』は手ごわいところのある作品だから、どうなるかわからないところがある」としながらも、不敵な表情で「だけどそこが楽しみでもある」と語っている。「これからの3日間、誰よりもまず自分自身が楽しみたいと思う」という彼だが、もちろんガラにばかり楽しませるわけにはいかない。まずは今夜、『PEEP SHOW』(2006年発表)をテーマに掲げながら、リキッドルームが巨大で奇想天外な“のぞき部屋”と化す。本日の東京は今のところあいにくの雨天ではあるが、雨にお似合いのあの曲も、いっそうせつなく響くことになるに違いない。
文/撮影:増田勇一
<MERRY 10 th Anniversary NEW LEGEND OF HIGH COLOR「6 DAYS」>
11月9日(水)
Vol.3~『nuケミカルレトリック』
・デジーノート
・首吊りロンド
・溺愛の水槽
・哀しみのブルートレイン
・薔薇と片隅のブルース
・リフレイン~土曜日の涙~
・東京に降る雪…
・アタシは捨て猫
・ニセモノ天国
・Shambara
・迷彩ノ紳士
・空っぽな歌
‐encore‐
・finale
・夜光
・クライシスモメント
・不均衡キネマ
・ハーメルン
・絶望
・消毒
‐special encore‐
・妄想rendez-vous
<MERRY 10th Anniversary NEW LEGEND OF HIGH COLOR「6 DAYS」>
東京・恵比寿リキッドルーム
11月7日(月)Vol.1~『現代ストイック』(終了!)
11月8日(火)Vol.2~『モダンギャルド』(終了!)
11月9日(水)Vol.3~『nuケミカルレトリック』(終了!)
11月11日(金)Vol.4~『PEEP SHOW』
11月12日(土)Vol.5~『M.E.R.R.Y.』
11月13日(日)Vol.6~『アンダーワールド』
◆MERRYオフィシャルサイト
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